子宮頸がん予防ワクチンは受けるべきか否か?費用や年齢、副反応など娘を持つ親の悩みに

この度、娘たちが子宮頸がんの予防ワクチンを受けました。子宮頸がんワクチンは受けるべきか否か、以前からずっと考えていたのですが、無料期間が終了するタイミング等もあり接種に踏み切りました。

日本の子宮頸がんの発症年齢のピークと発症状況

子宮頸がんの発症年齢のピークは、20代後半から30代です。がんは男性と比べ女性の方が若いときに発症するケースが多いと言われています。

日本における子宮頸がんの発症状況は、2007年以降急激に増加し、現在は毎年約10000人もの女性が新たに子宮頸がんと診断され、約3000人が亡くなっています。

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子宮頸がんワクチンの接種対象年齢と推奨年齢

子宮頸がん予防ワクチンは、10歳以上の女性が接種対象者となっていますが、標準的な接種時期を中学1年生とし、ワクチンの予防効果が最も高いと言われる小学6年生から高校1年生の期間を「定期予防接種」期間として、公費助成で無料にて接種が受けられます。

また、本来の無料接種期間は高校1年生までですが、新型コロナ感染症の影響により定期接種期限を延長し、現在高校2年生・3年生までを無料の接種対象としている自治体もあります。

詳しくは、ご自身がお住まいの自治体の方ームページ等をご参照ください。

子宮頸がんワクチンの接種回数と接種の流れ

子宮頸がんワクチンの接種回数は全3回です。

初回接種から2ヶ月後に2回めの接種を受け、初回から6ヶ月後に3回目の接種を行います。

十分な効果を得るためにも、3回とも同じ種類のワクチンを接種してください。

接種までの流れは、

  1. ワクチン接種の予約(内科者小児科等)
  2. 接種当日は、病院にて検温し、注意事項を読み予診票の記入
  3. 問診後、ワクチン接種(腕または足に筋肉注射)
  4. 接種後は30分程度病院にて安静

とした後に、帰宅となります。

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接種後の副反応について

子宮頸がんワクチンの接種後、8~9割の頻度で現れる主な副反応として、接種部位の腫れと痛みが挙げられます。

新型コロナのワクチン接種をされた方はイメージが湧きやすいと思いますが、筋肉注射独特の腫れと痛みです。

痛みは数日程度で治まると言われています。うちの娘たちも接種後は痛みを訴えていましたが(特に下の中1の娘の方は)、翌日にはもう痛みはなくなったようです(1回め接種時)。

また、まれにアナフィラキシーショックを起こすこともあるようですので、接種後は病院にて安静にし、様子を伺うようにしてください。

子宮頸がんワクチンによるカバーできるがんについて

子宮頸がんの原因はHPV(ヒトパピローマウイルス)というものです。

HPVには多くの種類がありますが、子宮頸がんの原因となるHPVの代表が高リスク型の16型と18型で、20~30代で発見される子宮頸がんの80~90%を占めています。

子宮頸がんワクチンでは、すべての子宮頸がんに対する予防ができるわけではありませんが、この16型と18型のHPVに対して予防されるため、未接種に比べ80~90%の予防ができるとされています。

まとめ

今年9月に、子宮頸がんワクチンの接種を国が推奨していくといったニュースがありました。我が家が接種に踏み切るうえで、このニュースと周囲の親御さんたちの意見なども参考にしました。

とはいえ、厚生労働省ではワクチン接種後の痛みが高頻度で見られることなどから、積極的な接種勧奨はしていません。なので、各家庭で子供と一緒によく話し合い、接種するかどうかを決められるとよいかと思います。

子宮頸がんワクチンの接種や検診などについて、相談できる最寄りの病院を以下のページより検索することができます。

HPVワクチン接種や子宮頸がん検診について相談できる近くの病院検索

また、厚生労働省による子宮頸がんワクチンに関する記載がこちらのページにありますので、参考にしてみてください。

HPV感染症~子宮頸がんとHPVワクチン~(厚生労働省)

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