50代からiDeCoをスタートするならおすすめ商品はどれ?50代って遅すぎない?
日本人の平均寿命は、厚生労働省の令和2年の簡易生命表によれば、
- 男性:81.64年
- 女性:87.74年
です。
50代から何かを始めようとしても、約30年は打ち込める時間は残っています。
ただし年齢を言い訳にしなければ・・・。
仮に50代に突入して、老後のための資産運用を始めたとしても、決して遅くはありません。
今回はiDeCoによる50代の資産運用について、よりよい方法を見つけてみたいと思います。
もくじ
iDeCoは65歳未満まで
iDeCoへ加入できるのは65歳未満(※)ですから、50歳になってスタートしても10年以上の運用期間は確保できます。
※2022.5月以降、iDeCo加入要件が拡大されました。
- 会社員・公務員など(国民年金第2号被保険者)で60歳以上65歳未満
- 国民年金に任意加入している60歳以上65歳未満
- 国民年金に任意加入している海外居住
今までは60歳未満が対象で、運用期間の短さがデメリットにもなりましたが、今の時点では少し改善されました。
ただし、ネックは年齢ではなく、運用方法についての考え方が挙げられます。
「投資」「運用」という言葉を受け取ると、なぜか、
- リスクがある
- 損しそう
- 騙されそう
といった消極的なイメージを持つ人は少なくありません。
多分、風のウワサに席巻され過ぎてるんでしょうね。
儲かったか大損した話ししか出てきませんから、書籍にしても個人のブログにしても。
ジワジワ資産が増えています、なんて地味な記事だと誰も読まれないでしょうし、仕方がないことかもしれません。
50歳からのiDeCo運用方法
基本的にiDeCoでの運用方法、つまり金融商品の選択肢は3通りあります。
- 定期預金
- 保険
- 投資信託
端的に運用方針との組み合わせを考えると、
- 定期預金:安定
- 保険:安定
- 投資信託:積極的
となります。
定期預金と保険の違いは、保険には「元本割れ」の可能性、つまり途中解約による解約手数料のような元本が減る要素があるということです。
50代でiDeCoを理由する動機としては、恐らく節税と着実に資金を貯めたいという2本立てでしょうから、定期預金を選択肢の最優先が良いのでは。
もしくは2.3割程度は積極運用の商品を選択して、少しでも資産を増やす機会を伺うという姿勢でもよさげです。
毎月の積立額
iDeCoは毎月の積立額と積立期間、さらには運用利率などによって老後資金の結果が変わってきます。
50代でiDeCoを始めるにせよ、立場によって積立金額がガラッと変わります。
その立場による拠出額の限度額は以下のとおり。
- 第一号被保険者:6.8万円
- 第二号被保険者
- 企業年金が無い:2.3万円
- 企業型確定拠出年金に加入:2.0万円
- 他の企業年金がある:1.2万円
- 公務員:1.2万円
- 第三号被保険者:2.3万円
最低拠出額は5,000円なので、若いころだと無理なくスタートできますが、さすがに50歳を超えて運用期間が10年も満たないともなれば、できれば上限近くの金額を積み立てたいところです。
企業年金加入者と公務員はツライ
拠出の限度額が1.2万円までの会社員と公務員は、iDeCoに魅力を感じないとしても理解できます。
もう、そのままDBとDCに注ぎ込んだ方が良いかもしれません。
もしくはiDeCo以外の運用が適切なケースもあるかもです。
自営業は6.8万円まで拠出可能ですが、これだと負担がデカイ・・・。
まあ、所得控除の対象となるのでメリットはあるにしても、一方では、小規模企業共済という手段もあるので、贅沢な悩みが発生する可能性もあります。
収入に保証がない自営業だからこそ、会社員よりも節税効果がデカイ部分もあるわけです。
まとめ
「50代からiDeCoをスタートするならおすすめ商品はどれ?50代って遅すぎない?」というテーマで、iDeCoについて書きました。
50代からのiDeCo運用は、やはり拠出上限でなければ、老後資金の積み立てとしてキツイ印象はあります。
積極的な運用だとリスクもありますので、何が何でもiDeCoというほどでも無いかなというのが個人的な印象です。