50歳からのiDecoスタートに意味はあるか?iDeCoのおさらいと、やらない方がいい人、デメリットについても
50歳からのiDecoスタートに意味はあるのだろうか、考えてみました。サクッとiDeCoについてのおさらいと、やらない方がいい人の収入条件、またデメリットなどにも触れていますので、これから投資を考えているアラフィフの方、参考にしてみてください。
もくじ
iDeCoについてのおさらい
まず、iDeCoについておさらいしてみましょう。
iDeCoは、個人型確定拠出年金というものです。
つまり年金の一種ということで、将来の年金受け取り額を増やす方法です。その受取額を自分自身で運用しながら積み立てていきます。
原則60歳まで積み立てることができ、受け取りも60歳以降となります。
しかし、iDeCoの大きなメリットは、受け取る年金を増やすというよりも、実は積み立てた掛け金が全額控除対象となるところにあると思います。
これにより、積立額に相当する所得税と住民税分が軽減されるわけです。
他にも、運用した投資信託の分配金や値上がり益が非課税になるといったメリットもありますが、これはおまけと考えています(元本割れするリスクもあるので)。
50歳からのiDeco利用に意味はあるか?
さて、60歳までの利用期間ということで、50歳からiDeCoを始めると、10年間しか活用できません。たったの10年です。
サラリーマンの場合だと(いろんな状況により掛け金は変わります)、だいたい月2.3万円が掛け金の上限です。
iDeCoを自分で貯める年金みたいなものと考えると、月2.3万円を12ヶ月で年間27.6万円、それを10年間掛けても276万円にしかなりません。
ここだけに注目すると、あまり意味がないように思えてきます。
しかし、iDeCoの大きなメリットとして上で説明したように、積み立てた掛け金が全額控除対象となることを考えると、ちょっと見方が変わってきます。
所得税は所得により5%から、また住民税は10%かかります。なので、少なく見積もっても掛け金の15%分の税金、つまり41400円が年間に軽減されるわけです。
これって、15%の運用益とも考えられますよね。なかなか年間15%の利益を出す投資商品ってないと思うんです。
そう考えると、毎月2.3万貯金して、10年経ったら利息が41.4万円(41400円×10年)付いていた、そう考えると、50歳からでもiDeCoを利用する意味は十分にあると思えるのです。
銀行に預けても利子なんてゼロに等しい時代に、年利15%ってかなり美味しいと思いませんか?
デメリットも忘れてはいけない
しかし、メリットばかりではなく、当然デメリットもあります。
iDeCoの最大のデメリットは、60歳までお金を引き出せないことです。
いざという時に引き出せないのですから、iDeCoは余裕資金でやる必要があります。
別に上限額まで掛ける必要もなく、1万円でも2万円でもいいんです。無理なく続けられる額で構いません。それでも活用しないよりは、断然お得なわけですから。
ただし、年収が100万円以下の場合だと、所得税も住民税も非課税となりますので、iDeCoの税金軽減メリットはそもそも活用できません。この場合はご注意ください。
まとめ
どうやって将来の資産を貯めようかなと考えていて、株での投資からNISAやiDeCoに行きつき、いろいろと調べた結果、できるだけ安全に運用するには、まずはiDeCoからだなという結論に行きつきました。
もちろんNISAであろうがiDeCoであろうが、投資は余裕資金でやるべきです。
なので、投資をを始める前には、まずは生活防衛資金を必ず貯めておくことをおすすめします。
生活防衛資金の目安は、サラリーマンなら3-6ヶ月分の生活費に相当する額と一般的には言われていますが、子供の学費が掛かる年代ならば、1年分は最低でも用意しておいた方がいいでしょう。
そのうえで、無理のない範囲で投資をしてください。余裕がないと投資は大抵失敗しますからね。
老後のためにも、頑張って増やしていきましょう!