花粉症を放置するとどうなる?花粉症になりやすい人の特徴 誰でもなる・歳を取ったら治るって本当?
花粉症を放置するとどうなるのでしょうか。勝手に治ったりするのでしょうか。また、花粉症になりやすい人の特徴とは。花粉症は誰でもなる・歳を取ったら治るという噂は本当なの?今年は花粉が1.5倍!とも言われている、花粉症についてのあれこれについてお伝えします。
花粉症を放置すると
花粉症を放置すると、どうなるのでしょうか。
花粉症は治療せずに放置していると、鼻腔や喉が常にアレルギーにより炎症が起こっている状態となるため、粘膜の保護機能が低下しウイルスや細菌に対する抵抗力落ちていきます。
その結果、「交差反応」と呼ばれる、別の果物や野菜に対してまで、アレルギー症状が現れ始めます。
例えば、スギやヒノキの花粉症の人は、リンゴやサクランボ、モモ、ナシ、イチゴ、ウメといった、バラ科の果物や柑橘系に対し、喉が痒くなったり炎症を起こしたりといったアレルギー症状が出るようになるそうです。
また生の果物だけでなく、缶詰や梅干しなどの加工食品、更には気温差などの刺激に対してまでも、反応が現れるようになるそうです。
それって花粉症では?
実は、花粉症にかかっているにもかかわらず、本人に自覚がないため、放置されているというケースも少なくないようです。
もしも「鼻づまりや咳、のどの不快感が2週間以上続いている」といった場合、それはおそらく何らかの花粉症の症状である可能性が高いです。
「いつか治るだろう」とそのまま放置しておくと、副鼻腔炎や咽頭炎に発展しやすいですし、インフルエンザにもかかりやすくなります。早めに治療するよう、病院の診察を受けましょう。
花粉症になりやすい人の特徴
花粉症になりやすい人の特徴についてお伝えします。
花粉症になりやすい人は、
- 遺伝的にアレルギー体質
- 食生活が乱れている
- 睡眠不足
- 不規則な生活
- ストレスを多く抱えている
といった人です。
体質的に花粉症になりやすい人となりにくい人とがいますが、それはIgE抗体による作用の差だといわれています。
IgE抗体は、免疫グロブリンの一種であるアレルギー物質が体内に入って来た際に、排除するよう働く抗体機能を持つタンパク質です。
体質的にIgE抗体が作られやすい人はアレルギーに対して過剰に反応するため、アレルギー体質であるとされます。
花粉症はほぼ誰でもなる
実は花粉症って、誰もがなりうる病気だったりします。
というのは先程紹介した抗体の個人差はあるものの、いうなればそれはコップの大きさの違いのようなもので、そのコップが一杯になッタ旬感、ある日突然花粉症は発症する。そういうことのようです。
割合で言うと、8割くらいの人は遺伝的になにかしらののアレルギー体質を持っているそうで、遅かれ早かれ花粉を吸い込む機会があれば、花粉症になってしまうのです。
年をとると花粉症は治る?
ひょっとすると、あなたも「年をとると花粉症が軽くなる」という話を聞いたことがあるかもしれませんね。
確かに統計を見ると、歳を重ねるごとに花粉症がラクになったと感じている人の割合は増えています。
実はこれ、科学的にも根拠があると言われています。
というのも、花粉症の症状は先程も紹介した抗体が機能するがゆえに、花粉を異物と捉え体外に出そうとする作用です。
その抗体はすなわち免疫力ですから、加齢とともに免疫力が衰えてくると抗体は働かなくなり、花粉が体内に入ってもくしゃみや鼻水、咳などが出なくなるのです。
花粉症の症状が収まるのは良いですが、実際に花粉などの異物は体内に入っているわけですから、それを外に出さないというのも、それはそれで問題ありな気がしますよね。
まとめ
それにしても花粉症って受験のシーズンと重なっていたりしますから、受験生は試験に集中できなくてなかなかツラいんですよね。
鼻水が続く場合は病院で診察してもらい、花粉症と診断されたのなら早めに薬による治療を開始したほうが良いでしょう。
花粉症の薬は眠気を誘うので…と心配する人もいるかもしれませんが、以前とは違って最近の薬はあまり眠くならない抗ヒスタミン薬もあるそうです。
医師と相談し、上手に花粉症と付き合う工夫をしてみてください。