最近増加する迷惑な地方移住者問題について 歓迎される移住者像と移住前にするべきチェック事項
最近、移住先で問題を起こす迷惑な地方移住者が増えているそうです。いったいどんなトラブルが起きているのか、地元の人に歓迎される移住者像とはどういったものか、また、移住する前にしておくべき事などについてお伝えします。
もくじ
地方移住者が増えている
コロナ禍で都市部から地方へと移住を希望する人が増えています。
ちなみに移住希望地をランキングにすると、1位は静岡県、2位山梨県、3位長野県だそうです。
わりと都市部からも近い地方を希望する人が多いようですね。
何かあればすぐに、都市部へとアクセスできるという点は、移住地選びにおいて優先順位の高い事項なのかもしれません。
移住先で問題が勃発
そんな注目の地方移住ですが、実は移住先で移住者が地元民との間で問題を起こす、といったトラブルが勃発しているそうです。
どんなトラブルが起きているかというと、
- 移住先のルールを守らない
- 地域住民と交わらず、自分勝手な暮らしをする
- やたらめったら補助金や移住者支援を要求する
- その割に、こちらの要望は一切無視
- 都市での価値観を押し付け、地域の価値観を無視
このように、移住先のルールは全く無視し、自分勝手に暮らす移住者が少なくないそうです。
地方にはその地方のルールがあり、みんなが少なからず納得し、協力しながら暮らしています。
そのルールをまったく受け入れる気がないのに、その地へ引っ越して勝手気ままに生活する。そんな態度では、その地域で歓迎などされるわけがありません。
「郷に入れば、郷に従え」という言葉があるように、まずは移住者は謙虚になり、その地域のルールを受け入れ、現地の人に歩み寄って生活をするべきです。
そうしてその地域の一員として受け入れられたのちに、改善すべきルールなどがあれば提案して、よりその地域が住みやすくなるよう話し合いをしたうえでルールは変えていくべきなのです。
歓迎される移住者像
では反対に、歓迎される移住者像というものは、どういったものでしょうか。
それは、
- 移住先の文化や伝統を受け入れる
- 積極的にその地域の行事に参加する
- お互い様の精神を持っている
- 地域に溶け込むよう、近所の人に挨拶をきちんとする
- その地域の若手となって貢献する
地方はとかく都市部よりも高齢化が進んでいます。
その地域を運営する自治体のメンバーも高齢者が多く、それに伴い体力的に負担が大きく回らない仕事というのも増えています。
そうしたことを積極的に担ってくれる人が移住してきてくれれば、地元の人も大助かり。
みんなにとって頼りがいのある人間になるぞ!くらいの意気込みがあれば、自然と良好な人間関係も築くことができ、地方では少ない仕事なども口コミで紹介してもらえるなんてこともあるかもしれませんよ。
移住前に行うべきチェック事項
移住者自身も移住先でトラブルを起こし、住みづらくなったのでは、何のための移住だか分かりませんよね。
そうならないためにも、移住前に行っておくべきチェック事項をお伝えします。
それは、
- 何度も移住先を訪問する
- 補助金ありきで移住計画を立てない
- その地域の習わしや行事などについても調べる
- できればその土地に住む人に話を聞く
- ある程度の人口の年齢分布を把握する(限界集落でないかどうか)
- その地の住民の性質(性格・人間関係・雰囲気)を把握する
- 緊急時・災害時の体制ができているか調べる
- その土地や場所特有の自然災害などについて調べる
こうしたことは、役場で聞いて分かることもあれば、自治会長さんなどの、その地に住む人に話を聞かないと分からないこともあるでしょう。
そうして現地の人と接する中で、上手くやって行けそうか、自分に合っている土地かということも、ある程度見えてくるかと思います。
一度も現地を訪れることなく、インターネットの情報だけで移住を決めないでださい。それだと、きっと失敗しますよ!
まとめ
なんだかんだ言って、やはり過疎地であればあるほどローカルルールは根強く、お年寄りの割合も多い土地となります。
そういった土地は保守的なため、受け入れてもらえるまではなかなか大変な思いもするでしょう。また受け入れてもらった後は、反対に頼りにされ過ぎて、行事の役目など何でも押し付けられてしまうかもしれません。
そういったことが苦手な人は、あまりにローカルなエリアよりも地方都市のような、地方の中でもドライな関係が成り立つエリアへの移住にとどめておいた方がいいかもしれません。
もしくは一旦地方都市に移住し、そこを拠点に少しずつローカルでありながらも自分とマッチするエリアの情報を探していくといった、ワンクッションを置く戦略を立てるといいかもしれませんね。