漢方薬で気だるさを改善!おすすめの漢方薬3選 更年期の倦怠感対策にも・注意点あり!
なんだかわからないけど、「なんだか毎日、力が出ない…」といった慢性的な気だるさや、更年期による倦怠感などでお悩みの方、漢方薬で改善してみませんか。漢方薬は体の負荷が少なく、体質を根本から改善するため、一時しのぎではなく、元から元気になれますよ。
ここでは、気だるさや倦怠感に効果のあると言われているおすすめの漢方薬3選をご紹介します。漢方薬の利用に当たっての注意点もありますので、最後までしっかりと読んでください。
もくじ
漢方薬のメリット
よく漢方薬は体に優しいなどと言われて、おすすめされることがあるかと思いますが、どういった点が漢方薬は優れているのでしょうか。
漢方薬のメリットは、通常の薬と比べると副作用が少ないことです。
それと、一般的な薬と異なり、漢方薬は体質そのものを改善することを目的としています。
なので対処療法というよりも、根本から治療するといったものになります。
漢方薬により体の中のバランスが整っていくと、原因がいまひとつわからないような症状に対しても、改善効果があるとされています。
漢方薬のデメリット
では、反対に漢方薬のデメリットは何かというと、これは即効性に欠けるということでしょう。
つまり、漢方薬の場合、「飲んだらすぐに効いた!」ということはあまりありません。
前述したとおり、体質を緩やかに改善していくので、どうしても時間がかかってしまいます。
逆の視点から見ると、だからこそ体にあまり負荷を掛けないので、漢方が体に優しいというわれる所以だと言えます。
気だるさ改善におすすめの漢方薬3選
では、本題である、「なんとなく気だるい」「更年期による毎日の気だるさ」に効果が期待できる、3つの漢方薬をご紹介しましょう。
加味逍遙散
加味逍遙散(かみしょうようさん)は、虚弱体質の方や精神的に不安定な方などに用いられる漢方薬のひとつです。
更年期障害による倦怠感にも効果的で、女性特有の症状にも効果があるため「産婦人科の三大漢方薬」のひとつとしても有名です。
血が不足すると気が余り、その気が熱に変わると体の上部に上がってきて、交感神経を興奮させます。すると、のぼせやイライラ、不眠症などが起こります。
この上昇した気を降ろして全身にめぐらすことで、自律神経を整え、のぼせやイライラも解消し、血行を良くするとされています。
精神が不安定だと緊張が高まるため、心拍数も上がり体は疲れやすくなります。加味逍遙散を用いることで、心の平静を取り戻し、無駄な力も抜け、不要な体力消耗を抑えることができます。
当帰芍薬散
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)は、虚弱な方で、特に冷え症や貧血の傾向がある方の体質改善に用いられる漢方薬です。
貧血気味ということは、体内に必要な血が足りておらず、そのために力が湧いてきません。
当帰芍薬散はからだ全体に栄養素を送り、血行を改善するとともに、水分代謝のバランスを整えます。
体から余分な水分が抜けると、冷えも取り除くことができ、冷え症改善や生理不順の改善も期待でき、体内に血が巡ることで元気も湧いてきます。
補中益気湯
補中益気湯(ほちゅうえっきとう)は、エネルギーの元である「気」の量が不足している人に効果をもたらす漢方薬のひとつです。
気はすべての原動力の源なので、気が不足してしまうと、人はいわゆる「電池切れ状態」になってしまいます
気が不足している状態とは、体の機能は壊れていないものの、動力となるものが不足していて動けないという状態です。
補中益気湯は、気を増やすとされる胃腸の機能を高め、食欲を促します。
胃腸が元気になると、エネルギーを高折強く吸収することができるため、疲労も回復し倦怠感も薄れます。
漢方薬の副作用について
漢方薬は体に優しいと言えど、まるで副作用がないというわけではありません。
また、体に合う合わないもあるので、副作用がないまでも、ある程度服用を続けてもまるで効果がない場合は、使用を避けたほうが良いでしょう。
漢方加味逍遙散の副作用には、吐き気や胃のむかつき、食欲低下、下痢といった消化器系の副作用が現れる場合があります。また、ときに発疹やかゆみなどが現れることも。こういった副作用が見られる場合は、使用を中止してください。
当帰芍薬散は、生後3カ月未満の乳児には服用しないように注意してください。
また副作用として、発疹やかゆみの他、食欲低下、胃のむかつきが現れることがあります。
補中益気湯の副作用には、発疹やかゆみが現れることがあります。
これらの副作用が見られる場合は、直ちに使用を中止してください。
まとめ
漢方薬は基本的には体にあまり負荷をかけずに体質改善が望めますので、おすすめです。
対処療法的な薬の服用は、その場しのぎに過ぎません。
一度体質が改善されてしまえば、その後同じ症状に悩まされずに済みますので、とても助かります。
ただ、漢方薬の場合はゆっくりと効果が現れますので、少し時間を掛けて付き合う必要があります。
そのぶんお金も掛かるということも考慮に入れる必要があるでしょう。
また、漢方薬を利用する際は、漢方に詳しいお店で、症状等を相談しながら服用することをおすすめします。