外交的性格が求められる社会の中で内向的タイプが幸せに生きていくには 自己を知り特性を活かす
とかく世間は外交的性格の人材を評価します。積極的に行動し、人をまとめるリーダーはデキる人として評価も高いです。しかし、内向的なタイプはそうしたくてもできません(もしくは、できても過度なストレスを受けてしんどい)。そんな内向的な性格の人が幸せに生きていくには、いったいどうすれば良いのでしょうか。ここに1つの結論に至った内向的人間の話をしたいと思います。
もくじ
内向的性格が生きづらい社会で
あなたは内向的な性格ですか?それとも外交的な性格でしょうか?
日本人は恥ずかしがり屋な民族と言われていますが、決して内向的な民族ではありません。
むしろ外交的な人のほうが圧倒的に多く、内向的な人は4分の1程度です。
そのため、日本の社会においては、外交的性格の人が求められ出世しやすい仕組みとなっています。
そしてその社会の中では、マイノリティである内向的性格の人は、やや生きやづらさを感じながら過ごしています。
内向的な性格の人の特徴
内向的な性格には、次のような特徴があります。
- 目立つことが好きではない
- 話すよりも考える方が好き
- 他人にあまり関心がない
- 集団の中にいると疲れる
- アウェイが苦手
- 人と協力するより一人で作業したい
- 世間話が苦手
- 祭りやフェスより家にいる方が好き
- ひとりの時間がないと辛い・一人時間が好き
- あれこれやるより、1つのことにじっくり取り組みたい
- 理解や決断に時間がかかる
- 納得できないと行動に移せない
- 内省する時間が好き
- 自分を知ろうとするために沢山の本を読む
- 人と会うと疲れる
- いっぱい寝たい
- 自分が納得するまで決めたことはやり抜きたい
- 決めたことを守らない人が嫌い
- 流行りにあまり関心がない
- 人に文句を言われるのが嫌
- 自分でも根が真面目だと思う
- 完璧主義
これらの項目の半分以上に当てはまるという方は、間違いなく内向的な人でしょう。
内向的性格の特性を知り受け入れる
会社や学校などでは外交的性格を求められるが故に、「この内向的な性格を直さなくては」と必死に努力して、疲れ果ててしまった経験のある人も少なくないでしょう。
でも、無理に外交的な性格になるとするのではなく、自分が内向的であることを認め、内向的な性格の良い面を活かして生きる方が、おそらく何倍もラクだし生きやすいと思います。
なので、まずは自分は内向的でいいのだと、自分を認めてあげてください。そもそも外交的な性格が優れているという決まりはないのですから。
一人の時間が楽しいと思って良いのです。
友達が少なくても良いのです。
人と協力するのが苦手でもいいのです。
いっぱい寝ても良いのです。
理解するのに時間がかかっても良いのです。
納得するまで行動に移せなくてもいいのです。
むしろこれらの性質を否定し、変わろうと思っても、そう変われるものではありません。
そういう仕組を持ち合わせて、生まれてきたわけですから。
内向的性格のまま、幸せになる方法を探りましょう。
内向的な自分を愛して幸せに生きる
内向的な性格の特性を知り受け入れたら、以降、外交的な性質を求められる場面には、極力近づかないようにすることです。
内向的な性格は、人と会うと疲れやすいので、その後は多めに一人の時間を取るために、しばらく人と会う予定を入れるのはやめましょう。
仕事は何人かで協力して行うものよりも、一人で進められる仕事を選ぶと良いでしょう。
また、マルチに何でもできるようなスキルを身につけるよりも、専門分野での仕事についた方が心地良いでしょう。
給料の多さで仕事を選ぶよりも、自分の興味のあることに集中できるような仕事に就く方が、却って収入も増えるでしょう。
一度自分の得意と苦手をリストアップして、それらに沿った条件を満たした生活にシフトしていくよう、今の自分の暮らしを調整していってください。
きっと今よりも楽で楽しく生きやすい人生になり、自己肯定感もぐっと増してくると思います。
このようにして内向的な自分を受け入れ、愛し、幸せに生きる道を手に入れましょう。
そのためにも、あくまでも無理は禁物です。無理をするとメンタル不調を来します。
まとめ
これまで長い間、私も外交的性格を手に入れようと色々と努力をしてきました。
無理やり自分を表舞台に立たせることで、少しは外交的に振る舞うスキルを身につけられたと思いますが、やはり自分を見つめ直すと、内向的な性格の自分がいます。
人とのコミュニケーションもにこやかに感じ良くできますが、家に帰るとどっと疲れが出て、しばらく何もできなくなります。
そもそも頻繁に内省する時点で内向的な性格ですし、大勢でいるのは苦手なので、ロック好きなのにフェスには一度も行ったことがありませんし、行きたいとも思いません。
スキルとして自分ができることと、それをすることが好きかどうかは、別の問題です。
私は多くの顧客の依頼に応えて、毎日人と会って忙しくしていたら、メンタル不調を来しはじめました。
初めは原因がわかりませんでしたが、内向的な性格と反することを続けていたから起こったことなのだと、しばらくしてからわかりました。
なので、今ではもう無理して人に合わせたりはしません。自分の調子を見ながら、適度に依頼を受けるのみで、それ以外は一人で自己完結できる仕事に専念しています。
こうして自分の内向的な性格を受け入れ、バランスを取れるようになったら、ずいぶんと生きるのがラクになりました。