芸人さんが20代の自称FXトレーダーに騙された話は典型的な不勉強が招いたものだった
例の事件ですが、詳しい実態が出ているようなので、参照しながら教訓となりそうな部分を拾い上げてみたいと思います。
参照元はコチラです。
【5時間独占告白】巨額投資トラブル全真相|NEWSポストセブン
きっかけは仮想通貨(暗号資産)だったようですが、深みにハマってしまったのは20代のFXトレーダーを、あっさりと信用してしまったこと。
どうして信用してしまったのでしょう・・・。
もくじ
簡単には儲からない
これを言うと身も蓋も無いのですが、基本的に欲に目が眩んだ投資は失敗の可能性が極めて高いとしか言えません。
昔から言われている「汗水たらして働く」というフレーズは、決して、「身体を動かして汗だくで働くという労働環境に身を置きなさい」という意味ではないのです。
汗水とは、
- 情熱
- 向上心
- 探求心
- 努力
- 行動力
といった仕事に必要な根源となるものであり、それらを身体から沸き立たせて事に当たれという教訓になります。
得体の知れない他人に資金を丸投げして儲けようという、その無謀とも言える野心こそ、大きな落とし穴です。
20代のFXトレーダーは意識高い系?
前述したリンク先の情報を読んでみると、どうも20代の自称FXトレーダーは単なる意識高い系だったかもしれません。
知った風な口を利いてド素人を引き込んでいるわけですから、話術だけは達者な世間知らずの可能性が高いです。
それを人生50年以上も生きてきた人間が、何を根拠に信用したのか?
人となりを見て信用してもらう・・・。
わずかな時間で人間性などを看破できる人なんていないでしょう。
少しでも勉強していたのなら、
- トレード実績の有無
- 業務として従事した経歴の有無
- 証券外務員などの資格の有無
- 金融庁財務局への登録の有無
など、いくらでも身元をチェックすることはできたのに・・・。
勉強の方向性が間違ったとしか言えないですね。
FXの仕組みとか、トレードの仕方とか、そういったテクニカルな部分だけでは役に立たないんですよね。
ファンダメンタルな部分もチェックすべきなんです。
投資だけに。
失った資金は返らない
覆水盆に返らずではありませんが、預けた資金は返ってこないでしょう、通常は。
ただ仲介した芸人さんは、マージンや手数料を取っていないとしても、責任を感じて返済するということは評価できます。
が、大抵の場合は、泣き寝入りがほとんどではないでしょうか。
仮に20代の自称FXトレーダーを相手に、損害賠償の訴訟を起こしたとしても、満足な返済額は期待できない気がします。
現に和解に向けて、双方が弁護士を立てて交渉しているようですが、まあ、納得は出来ないことでしょう。
原告側はたくさん取りたい、被告側はできるだけ抑えたいと考えますからね。
被告側は反省と言いながらもカネは出さないもんなんです。
資産がない人からはカネは取れません。
まとめ
「芸人さんが20代の自称FXトレーダーに騙された話は典型的な不勉強が招いたものだった」というテーマで、とある芸人さんが起こした金銭トラブルについて書きました。
教訓になる部分がたくさんある事件です。
くれぐれも「いい人そう」という低い次元で他人を短期間で信用してしまうのは、リスクがあるということは明確になりました。
欲に目が眩むと冷静にモノを見ることができないということです。