SNSで誹謗中傷されたら即訴訟の時代がやってくる?誰にでも解る発信者情報開示請求

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発信者情報開示請求

陰口ってホントにイヤですね。

本来の陰口は、本人の居ないところで良くないことを囁き合うことですが、個人的には正体を隠して、媒体を通して悪口を言うことも陰口と同一と見ています。

もし家族や子どもが、SNS上で陰口の対象になっていたら、どういう対応をしますか?

  • 学校に言う?
  • 警察に届ける?
  • 探偵を雇って調査?
  • 自ら犯人捜し?

いやいや、それでは埒が明かないと思います。

まず、相手を特定しなければならないので、SNS上ならば弁護士を通しての情報開示請求だと思うのです。

発信者情報開示請求とは

プロバイダ責任制限法第4条に基づく制度です。

ただし請求の要件としては、

侵害情報の流通によって当該開示の請求をする者の権利が侵害されたことが明らかであるとき。
当該発信者情報が当該開示の請求をする者の損害賠償請求権の行使のために必要である場合その他発信者情報の開示を受けるべき正当な理由があるとき。

に限ります。

発信者の住所・氏名・登録された電話番号等の個人情報について、インターネットサービスプロバイダに対して開示を求めます。

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発信者情報開示請求の流れ

インターネット上では匿名掲示板やブログなど運営者が投稿者の情報を持たないサービスやプラットフォームも多数あります。

SNSでも投稿者の個人情報を持たないサービスがあるため、プロバイダーまでさかのぼって個人情報を取りに行くのが基本的な流れです。

  1. 相談者が弁護士に相談や請求の依頼
  2. 弁護士が発信者情報開示請求(仮処分)
  3. 裁判所が運営者にIPアドレスの開示を決定
  4. 運営者が弁護士へIPアドレスを開示
  5. 弁護士がIPアドレスを元にプロバイダを特定
  6. 弁護士が発信者情報開示請求の提起
  7. 裁判所が発信者情報開示請求の開示を認める判決
  8. プロバイダが発信者情報を開示
  9. 発信者の特定
  10. 発信者相手に損害賠償請求などの訴訟
  11. 訴訟の判決

ものすごく長い道のりです。
都合、2.3度ほど裁判所のお世話になります。

もう少し簡単にならないものでしょうか。

特定までの期間の目安

一般的には半年前後から1年未満となっています。
ともかく長いです。

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発信者情報開示請求の費用

弁護士事務所により違いはありますが、目安としては40万~50万円は見込んでおいた方がよさそうです。

まとめ

発信者情報開示請求は増えているとはいえ、まだ一般化は難しいのが現状です。

なにしろ費用と期間がネックです。

しかし、やるべき時がきたら腹を括るしかありません。

基礎知識だけでも頭に入れておくだけでも良いかと思います。

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