小学生の男女別「将来なりたい職業」ランキング 男女間の特徴と親が望む職業・望まない職業

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小学生の男女別「将来なりたい職業」ランキングから、今の子供たちのあこがれの職業を見ていきましょう。また男女間でのなりたい職業の違いの特徴や、親が望む職業・望まない職業などもご紹介します。そこから見えることは…。

小学生男子の「将来なりたい職業」ランキング

小学生男子の「将来なりたい職業」ランキングは、次のような結果となっています。

1位:サッカー選手
2位:野球選手
3位:医師
4位:ゲーム制作
5位:会社員
6位:ユーチューバー
7位:警察官・警察関連
7位:プログラマー
9位:プロゲーマー
10位:パイロット
10位:バスケットボール選手
10位:建築士
10位:料理人・シェフ

1~3位は昨年と変わらずだそうで、安定して人気がある職業のようです。

小学生に人気のユーチューバーが、4位から6位へとランクダウンです。少し人気に陰りが出てきたのでしょうか。最近は収益の大幅ダウンをカミングアウトするユーチューバーも増えていますからね。

そのぶんだけ、ゲーム制作と会社員が1つずつランクを上げています。

ランクを大きく上げたのが、警察官・警察関連とプログラマーです。それぞれ12位、13位から大幅ランクアップです。警察官に興味を持ち始めたのはキムタクの「教場」の影響でしょうかね?

また10位のパイロットも前回31位から大きくランクアップしています。近年パイロットも給料ダウンなどが叫ばれていますが、純粋にかっこいいですし、こういった夢のある職業に憧れるのは子供らしくて良いなと感じます。

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小学生女子の「将来なりたい職業」ランキング

続いて、小学生女子の「将来なりたい職業」ランキングです。結果は次のとおりです。

1位:医師
2位:保育士
3位:獣医
3位:美容師
5位:教師
6位:イラストレーター
7位:看護師
8位:パティシエ
9位:薬剤師
10位:建築士
10位:漫画家

1位は昨年同様、医師でした。女医さんになりたい女の子が多いんですね。保育士は3位から1ランクアップで2位になっています。

注目したいのが3位の獣医です。前年は9位だったのが一気に6ランクもアップです。医師人気からの流れで動物のお医者さんもいいなと思い始めた子が増えているのでしょうか。

また、同点3位の美容師も前年7位から4ランクアップです。おしゃれ好きには常に可愛くいられる美容師さんは憧れなのでしょうね。

そして10位の建築士ですが、前年15位から5ランクアップで見事ベストテン入り。男子の10位にも建築士が入っていますが、いったいどうして人気が出たのでしょう?

そんななか、看護師と薬剤師の医療系が、それぞれ5ランク、3ランクとダウンしています。コロナ禍で大変だと感じてしまったのでしょうか。

男女のランキングから見えること

小学生のなりたい職業ランキングを男女間で比べてみると、ずいぶんとなりたい職業が違うことがわかります。

昔も今もスポーツ選手に憧れる男子は多いですね。ただ、プロのスポーツ選手になるのは一筋縄では叶いません。夢は大きいだけに、ほとんどの人がなれないのが現実ですからね。

それと同様に、ユーチューバーとかプロゲーマーとかも、今の時代らしいというか。これらは単純に今の自分がやりたいことであって、将来なりたい職業を選んでいない感じが、なんとも男子小学生らしくて微笑ましいです。

男子は常に夢を追いかける生き物ですから、ちょっと現実的でないものに憧れてしまうのでしょう。

それに対して女子は、どの職業も努力次第で可能な職業ばかりがランクインしています。意外にもアイドルとか声優のようなものがランクインしていないのが驚きです。こうした職業に憧れている人も少なくないと思うのですが、男子と比べて精神年齢が高いのか、ずいぶんと現実的な職業を選んでいるなと感じます。

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親が子どもに望む職業・望まない職業とは

最後に、親が子どもに望む職業・望まない職業のランキングをご紹介しておきます。

まずは親が子どもに望む職業ですが、男子の親の場合がこちら。

1位:公務員
2位:一般企業の会社員
3位:医師
4位:プログラマー、エンジニア
5位:研究者

主に小学生の親でしょうが、かなり現実的ですね。ただ、大学受験の頃になると、あまりの医大の学費の高さに驚いて、息子に医師を希望する人が減りそうな気もしますが(笑)。

いずれにせよ、息子に安定した職業に就いてほしいと願う親が多いとうことでしょう。

そして女子の親が望む職業がこちら。

1位:公務員
2位:一般企業の会社員
3位:薬剤師
4位:看護師
5位:パティシエ

女子の親の場合、薬剤師、看護師を望む親が多いのですね。ただ、残念ながら今年のランキングではこの2つの職業は子どもたちの人気は下がっていました。

でも、実際は薬剤師・看護師は引く手あまたですし、一生好条件で働くことができる女子におすすめの職業であることは間違いないです。特にこれからの時代はよりニーズが高まり、給与面でもさらに上昇するのではないかという気がします。

では反対に、親が子どもに望まない職業について見てみましょう。

1位:ユーチューバー
2位:芸能人
3位:自衛隊
4位:政治家
5位:介護士

ユーチューバーや芸能人は、やはり不安定な職業ということで、子どもの職業に望まない親が多いのはうなずけます。仕事を持った上で趣味でユーチューバーをやるくらいなら、まだいいのでしょうけれど。専業となると、やはり不安ですよね。

自衛隊はやはり戦場などへ後方支援などで派遣されることなどを考えると、身の危険もありますので、親としては心配なので望まないのでしょう。

介護士は過酷なわりに低賃金と言われていますので、そういった条件の悪い仕事について欲しくないと思ってしまうのでしょうか。ニーズは増えていますし、これから少しずつ良い方へと改善されていくと思うので、また数年後は印象も変わってくるかもしれませんね。

まとめ

小学生のなりたい職業ランキングを見ていきましたが、これまた中学生、高校生となると、より現実的になってくるのでこのランキングは大きく変わってきます。特に男子の方ですけれど。

また、小学生の頃はどんな職業があるのかを把握できていないので、どうしても目につく職業の中から選んでしまいますよね。

意外と日本の学校教育の場合、高校生でもあまり職業について調べる機会はありません。大学選び(進路)の段階になって初めて、どの学部に進むかを慌てて考えたり、適当に選んでしまったり。

できたら中学の終わりか高校のはじめくらいの頃に、職業について学ぶ授業をしっかりと行い、どういった方向に進みたいのかを一度じっくり考える期間を設けられたら良いと思います。そうすることで、その先の文系・理系の選択ももう少し自身に合った選択ができるでしょう。

文系・理系の選択って、将来の職業に大きく影響してきます。そのときの好き嫌いだけで選ぶと、のちのち後悔することになることも。なので、本当はしっかりと考えたいところなんですよね。大人になって、やっとそのことに気づけるのですが…。

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