介護サービスは奉仕の精神だと業界は持たない?自宅で介護なんて夢物語だ!
介護サービスは、ひと昔前と比較しても、随分と充実したように感じます。
当事者でなければ「知らぬ存ぜぬ」で済んでいましたが、いざ、その時がくるとシステムとして機能している実感です。
素晴らしく機能してはいるのですが、やはりハードルが高いというのが印象に残っています。
- 初見(ファーストコンタクト)
- しくみの理解
- 効率
この観点においては、まだまだ改善の余地がありそうですし、そもそも「福祉は慈善事業」というのは限界じゃないかと感じます。
そこで今回は、実際に介護の現場を垣間見た者として、その実態を紹介したいと思います。
もくじ
自宅で介護は非効率
介護について効率云々は重要じゃないと言われそうですが、だったら自分で全て抱えてみてください、というのが筆者の意見です。
誰も満足にできないと断言してもいいかもしれません、要介護の状況次第では。
介護に関してはキレイごとは邪魔でしかありません。
特に第三者の無責任な発言ほど不要なものはありませんし、何のメリットも無いことは知っています。
まあ、何事も訳知り顔で意見する外野は、鼻つまみ者でしかないですが(笑)
自宅介護は非効率です。
QOLのことですよ。
キレイごとは通用しない世界
キレイごととは、
- 家族だから自宅で介護が望ましい
- 家族が寄り添うべき
- 仕事との両立は当たり前
- 親の面倒は子が見るのは当然
といった、お花畑や寓話のことを言います。
いつの時代の理想論を語ってるんだか・・・。
介護は時間、カネ、体力、精神力のほとんどを注ぎ込まないとできません。
共倒れの問題とか現実に起きているわけですから、こんな不幸なことは無いですよ。
日本の介護のしくみを理解できなくて、利用できるサービスも利用せず、ただ、狭い世界で月日が経過していくなんて、どちらにもメリットはないです。
環境が変わるのは当たり前
いくら家族だからと言っても、できないものはできません。
プロに任せた方が当事者も家族も安心という面の方が大きいです。
もちろん慣れない環境に思うところはありますが、そもそも病気などで身体が不自由になってしまうと、ほぼ、以前の環境での生活は無理。
それを目の当たりにしたから書いています。
- 自動車の売却
- 運転免許の返納
- 買い物はすべてヘルパーさんに依頼
- 散歩もひとりではほぼ無理
- 楽しみはインターネットとテレビ
年齢に関係なく、例えば、脳卒中や1年におよぶ入院加療などで、身体機能がガクッと落ちてしまうと、元に戻ることは年齢に関係なく、やはり難しいもの。
当然、行動範囲は限られますし、外部とのコミュニケーションも取り辛くなります。
それを解消するのが、介護サービスでもありますので、プロに任せた方が良いわけです。
介護費用は思ったより高くない
ありがたい話しですが、介護で負担する費用って、そんなに高くないのですよ。
もちろん個人差はありますが、年金生活者でも十分なサービスは受けられています。
40歳から介護保険料を徴収されますけど、あれ、当初はイラッとしましたが、今となっては重要な財源になっている実感があります。
それがなければ全額、こっちが負担しなきゃなりません。
遠くでひとり暮らししている、ある程度の自立ができているが要介護者である年金生活の老人を抱えていると、ホントに介護保険料の徴収には納得させられます。
だから安心して離れて暮らせている部分はありますね。
ちなみに一人で暮らしたいと、要介護者本人の希望に沿っていることなので、外野がいらんこと言うなよって感じです。
まとめ
「介護サービスは奉仕の精神だと業界は持たない?自宅で介護なんて夢物語だ!」というテーマで、一例として介護の現状をお伝えしました。
詳細を語ると長くなりますし、個人を特定されたくないので、ボカしている部分はありますが、キレイごとでは済まないのは声を大にして言いたいですね。
家族で介護なんて、よく第三者が軽々しく言えるなと、逆に感心します。
介護サービスに従事する方の見方が変わってから、もっと待遇とか改善されればよいなと思う次第です。