栗の渋皮煮を作ってみたよ!作り方・大変だった点・便利グッズ・トータルでかかった時間は?
栗の渋皮煮づくりにチャレンジしてみました。作り方の紹介や大変だった点、絶対にあった方がいい便利グッズなどをご紹介します。また、トータルで結局かかった時間はどれくらいかや、どこに注意すると美味しい渋皮煮ができるかもお伝えします。
もくじ
栗の渋皮煮作りに挑戦!
秋の味覚、栗。そう、立派な栗が実家から送られてきたので、前から一度挑戦してみたいと思っていた「栗の渋皮煮」づくりに挑戦してみました。
渋皮煮って何?と言う人もいるかも知れませんが、渋皮煮とは、栗の渋皮(外側の硬い鬼皮をむき、シワシワの皮がくっついた状態)がついたまま、甘く煮た栗」のことです。
ちなみに、栗の甘露煮は渋皮を取って甘く煮たもの。
渋皮を付けたままだと、食感が悪そうと思うかもしれませんが、実際は全くそんなことはなく、栗の風味を濃く残したい場合は、渋皮煮がおすすめなのです。
しかし、何しろ作るのに手間がかかるということで、わりと大変な料理のひとつでもあります。
では、その全貌をご紹介していきますね。
栗の渋皮煮の材料
今回、栗の渋皮煮のために用意したものは、
栗:1.3キロ(むいた状態では1キロ)
砂糖:1キロ(むいた栗と同量)
重曹:小さじ3
※栗は粒の大きめのものを選んだほうが、食べごたえがあっておすすめです。
これだけ。
人によってはブランデーやバニラビーンズを利用する人もいるようですが、私はこれだけで作りました。
道具とあると便利なもの
調理するための道具は、
- 大きめのフライパン
- ボウル
- 少し深めの鍋
- 竹串
- 栗ピーラー
- 木製ヘラ
- キッチンペーパー
です。
この中であまり見慣れないのは、栗ピーラーでしょう。※上の写真に写っている、取手が木製の変形ナイフのようなもの
これは、栗の鬼皮をむく際に使う便利グッズで、これがあるとわりとラクに栗の鬼皮をむくことができます。これがないと、渋皮をに傷をつけないように、上手にむくのは難しいと思います。100均で売っていますので、ぜひ1つご用意ください。
栗の渋皮煮の作り方
今回実家から送られてきた栗は、実家の山で採れたものなので、中に虫がいるといけないので、届いた日にすぐに水につけておき、3日ほど経ったものです。
1.栗を熱湯に浸す
まずは、熱湯を入れたボウルに栗を浸します。しばらく浸した後取り出し、粗熱が取れるまで冷まします。
2.鬼皮をむいて下処理をする
次に鬼皮をむいていきます。このときに渋皮に傷がつかないように、丁寧に栗ピーラーを使って鬼皮をむきます。
渋皮に傷がつくと、後で煮たときに皮が剥がれてボロボロと煮崩れてしまいます。なので、渋皮に傷が付いてしまったもの(どうしても出てくる)は、栗ご飯とかの別の調理に使いましょう。
鬼皮をむいたら、渋皮についた毛羽立った皮や黒い筋などを、竹串や親指などでこすって取り除いていきます。
正直、渋皮煮づくりでいちばん大変な作業が、鬼皮むきからの渋皮周りをきれいにする作業です。
ちなみに、私は最初の1個めを処理するのに、なんと10分かかりました!
むいて渋皮状態に栗はボウルに入れ、水に浸して傷がつかないよう軽く汚れを落とします。
3.栗のアクを抜く
大きめの深いフライパン(鍋でもOK)に栗を入れ、ひたひたに水を入れ、重曹を小さじ1杯ほど入れて強火にかけます。
沸騰したら中火にし、アクを取りながら更に10分煮ます。
4.栗を流水で冷やす
流しにフライパンを移し、直接栗に水が当たらないよう木べらなどを流水に当てながら、水をフライパン内に注ぎ栗を冷まし水換えをします。
5.アク抜きを繰り返す
3と4の行程を、さらに2度ほど(計3回)繰り返します。
そうすることで、栗のアクをしっかりと抜きます。
6.仕上げのアク抜き
4回目は、同じくひたひたに水を入れるも、重曹入れず、沸騰して5分ほどで火を止め、流水で水換えします。
7.栗を煮る
栗を深鍋に移し、水をひたひたに入れます。そこに砂糖を半分ほど入れ、キッチンペーパーを落とし蓋のように上からかぶせ、火にかけます。
煮立ったら、弱火にして10分煮ます。
一旦火を止め、キッチンペーパーを外したら、残りの砂糖を加えて軽く混ぜ、再びキッチンペーパーを落とし蓋のように上からかぶせ、10分ほど弱火で煮ます。
8.渋皮煮を冷ます
ここでブランデーなどを加える場合は入れて、軽く混ぜ、そのまま冷やします。
鍋が冷めたら、冷蔵庫に移し、一晩置くことで、しっかりと甘みが染み込み、美味しい渋皮煮の完成です!
渋皮煮づくりで大変だった点
今回、始めて渋皮煮を作ってみて、一番大変だったのは、鬼皮を向き、毛羽立った薄皮を親指でこそげ落とし、竹串で筋をとって下処理するところです。
先述したように、栗ピーラーも始めて使用したので、使い慣れないのもあって、最初の1個をむくのに10分以上かかりました。
これはいつになったら終わるんだ!と、いきなり難題にぶつかり心がめげそうになりましたが、腹をくくって作業をすることにしました。
結局、この下処理だけで、5時間掛かりました!渋皮煮づくりは、ほんと1日仕事です。
私は1人でこの作業をしましたが、この下処理は数人で手分けしてやったほうが良いでしょう。もしくは少量で作るとか。
何しろここが一番大変で、時間の取られる作業です。
ただ、私は手作業に没頭するのが好きなので、けっこう楽しみながら黙々とやれましたけど(笑)。
結局トータルでかかった時間は
栗むきに5時間かけた後、調理自体は2時間半ほどでした。
調理の主な作業は、栗のアク抜きです。
このアクをしっかり抜かないと、エグみが残り、美味しい渋皮煮はできないそうです。
渋皮煮は難しい作業はないので、普段あまり料理しなれていない人にも作れるでしょう。ひたすら根気よく、丁寧に栗と向き合う。そんな気持ちがあれば、大丈夫かと。
結局かかった時間は、ぜんぶで7時間半でした。
1日がかりの作業になるので、時間のないときにやるものではないなと思いました。
まとめ
1晩置いて粗熱が取り除けた後、冷蔵庫で冷やした栗の渋皮煮を食べてみました。非常に上品な甘さで、とても美味しく出来上がっていました。家族のみんなにも好評で、「栗がこんなに美味しいとは知らなかった!」と、子どもたちも喜んで食べています。
できた渋皮煮は、タッパーなどの容器に煮汁とともに入れて冷蔵庫で保管すれば、10日程度は保存できるそうです。
秋の夜長に栗の渋皮煮づくりというのも、なかなか乙な作業かもしれませんよ。