ラテックスフルーツ症候群について 症状や予防法・対策 果物アレルギー2つのタイプ 花粉症との関係

ラテックスフルーツ症候群というものをご存知ですか?ラテックスアレルギーの人が果物を食べたときに果物アレルギーと似た症状が現れるアレルギーのことで、口腔内のアレルギー症状や蕁麻疹のほか、アナフィラキシーショックを引き起こすこともあるそうです。ここでは果物アレルギーを含めたラテックスフルーツ症候群についてと、その症状や予防方法などについて説明していきます。

果物アレルギーについて

はじめに果物アレルギーについて説明します。

果物アレルギーには、大きく「即時型アレルギー」と「口腔アレルギー症候群」の2つのタイプがあります。

即時型アレルギー

即時型アレルギーは、果物に含まれたアレルギーの原因タンパク質が小腸で吸収されることで起こります。その原因タンパク質が、血流に乗って体内を巡るため、全身にアレルギー症状が現れます。

原因となる食べ物を食べてから30分~2時間以内に、皮膚や粘膜、消化器、呼吸器などに症状が現れ始めます。

症状のとしては、

  • 顔や体のじんましん
  • のどのイガイガ感
  • 嘔吐
  • 息苦しさ

などが挙げられます。

また時に、アナフィラキシーの症状が出ることもあります。

アレルギーの原因となる果物としては、

  • キウイ
  • バナナ
  • モモ
  • リンゴ

などが主な果物としてあります。

これらの果物でアレルギー症状が現れた場合、食べるのを避ける必要がありますが、それ以外の果物であれば特に避ける必要はありません。

即時型アレルギーは乳幼児期に発症することが多く、年齢が上がるとともに治ることが多いです。

口腔アレルギー症候群

口腔アレルギー症候群(OAS)が起こると、唇や口の中、のど、耳の奥などにかゆみや腫れ、痛みなどが現れます。

これは口の中の粘膜にアレルギーの原因となる果汁が触れることで発症します。多くの場合、食べてから5分以内に症状が現れ始めます。

学童期以降で発症する果物アレルギーのほとんどがこのタイプです。

これは特定の植物の花粉症と関連があると考えられています。

ハンノキやシラカバが原因で花粉症になっている人は、バラ科のリンゴ・モモ・サクランボなどでアレルギーが起きやすいようです。

また、イネ科のブタクサが原因で花粉症になっている人は、ウリ科のメロンやスイカなどでアレルギーを起きることが多いようです。

花粉症のおよそ10%に、口腔アレルギー症候群が合併するといわれています。近年では花粉症の急増により、果物アレルギーの患者も増えているようです。

治療方法としては、原因となる果物の摂取を避けたうえで、抗アレルギー薬による薬物治療を行います。

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ラテックス・フルーツ症候群について

天然ゴム(natural rubber latex)製品に触れるとじんましんやかゆみ、アナフィラキシーショックなどの即時型アレルギーを起こす症状のことを、ラテックスアレルギーと呼ばれています。

ラテックスアレルギーの人が、果物や野菜などを食べた時にもラテックスアレルギーと同様のアレルギーが起こる場合、これをラテックスフルーツ症候群と呼びます。

ラテックスフルーツ症候群は、ラテックスアレルギーと診断された人の50~70%が該当するとされています。

ラテックス・フルーツ症候群の症状

ラテックス・フルーツ症候群の症状にはさまざまな症状があります。

口腔アレルギー症候群のように口の中だけに症状が現れる軽度のものから、全身性蕁麻疹などの即時型アレルギー症状、アナフィラキシーショックなどのように重篤な症状まであります。

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ラテックス・フルーツ症候群に関係する果物など

ラテックス・フルーツ症候群を誘発しやすいものとして、主に次のものが挙げられます。

フルーツ:クリ・バナナ・アボカド・キウイフルーツなど
その他の果物:リンゴ・モモ・メロン・サクランボ・マンゴー・グレープフルーツなど
野菜:セロリ・ニンジン・トマト・ジャガイモなど
ナッツ類:アーモンド・ピーナッツ・クルミ・ココナッツ・ヘーゼルナッツなど

ラテックス・フルーツ症候群の予防・対策

ラテックス・フルーツ症候群の原因となるタンパク質は、加熱されても分解されにくいとされています。そのため、症状を引き起こした食品やそれを含む加工食品は、極力食べないようにしましょう。

一般的に、アレルギー症状は風邪をひいていたり、寝不足、疲れ、ストレスなど、体が疲れている状態や、女性であれば生理の前後などに、特にアレルギーとして発症しやすい傾向があります。

体調がすぐれないときは、過去にアレルギー症状を起こした食物を摂らないようにしましょう。

また、普段からアレルギー物質として疑わしい食物については、一度に飲み込まず、口にわずかに含んだあと、違和感がないかに注意してください。もしも口腔内などに違和感を感じた場合は、飲み込まずに吐き出し、それ以上は食べないようにしてください。

まとめ

果物を食べて口の中などに違和感がある場合は、果物アレルギーの疑いがあります。

最近では花粉症が原因で果物アレルギーになる人も増えているようです。

特にラテックスアレルギーのある方は、ラテックス・フルーツ症候群でもある可能性が高いです。

アナフィラキシーショックなど、重篤な症状を引き起こす場合もありますので、症状の見られる方は、一度、医療機関にて相談されることをおすすめします。

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