レビー小体型認知症は回復するのか?原因や症状、診断・検査、治療について 経験談あり

レビー小体型認知症は回復することはあるのでしょうか?レビー小体型認知症が起こる原因や症状、診断基準や検査方法、治療方法について解説します。経験談あり。

レビー小体型認知症とは?

認知症には「三大認知症」と言われているものがあります。

  • アルツハイマー型認知症
  • レビー小体型認知症
  • 血管性認知症

の3つです。

レビー小体型認知症は、アルツハイマー型認知症に次いで多い認知症で、認知症のおよそ20%に値します。

レビー小体型認知症の原因は、脳の大脳皮質にタンパク質αシヌクレインがたまり、レビー小体という異常タンパク質ができることが原因とされています。そうすることで神経細胞が徐々に失われていき、認知症の症状が現れます。

特に記憶と関係の深い側頭葉や情報処理を司る後頭葉が萎縮するため、幻視の症状が現れます。

また、レビー小体は運動機能をつかさどる脳幹にもたまりやすく、神経伝達物質であるドーパミンも減少します。そのため、手の震えなどのパーキンソン症状が現れます。

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レビー小体型認知症の主な症状

レビー小体型認知症の主な症状には、認知機能障害以外に次のような主な症状があげられます。

  • 認知機能の変動
  • 幻視
  • パーキンソン症状

1つ目の認知機能の変動とは、日や時間により、ぼーっとしてしまう状態と、わりとしっかりしている状態とが交互やってくることを表します。はっきりしている時は、調子の悪い時とは別人のような対応を見せたりします。

2つ目の幻視とは、実際にはないものが見えることです。庭の樹木の影が人に見えたりして、「あそこに誰かいる」といったことを口にしたりします。

3つ目のパーキンソン症状は、運動機能の低下の一種です。最も顕著な症状として、姿勢が前かがみになり歩く歩幅が小刻みになります。手が震え、字がぶるぶると震えて文字が上手く書けなくなります。

それ以外の症状としては、睡眠中に大声を出したり暴れたりといったの行動異常(レム睡眠行動障害)や、便秘、体温調整が上手く出いない・嚥下が上手くできないといった自律神経の症状、うつなどの症状が現れたりします。

レビー小体型認知症の診断・検査について

一般的な認知症は、記憶や理解力などが少しずつに低下していくのに対し、レビー小体型認知症は認知機能が日により良いときと悪いときとが交互に来るため、なかなか認知症と気づきにくいことがあります。

なので、ふるえが出たり、歩き方がすり足になる、よく転ぶなどの症状が出て初めて、何かしらの障害が起きていることを認識し、病院へ診断に行くことが多いかと思います。

レビー小体型認知症の検査は、認知機能障害が起きていること以外に、認知機能の変動や、幻覚症状、パーキンソン症状などを基準に診断をつけていきます。

また、認知機能を評価するスクリーニング検査の結果として、構成障害や視覚認知障害、注意障害などが認められた場合、風景画像の中に人の顔などの錯視が見られる場合なども判断基準とされます。

脳のMRI検査も行われますが、アルツハイマー型認知症と異なり、レビー小体型認知症のあまり萎縮は見られないこともあります。脳血流SPECT検査では、後頭葉や後部帯状回、楔前部に血流の低下がみられます。

認知機能よりも先に、動悸が激しいなどの症状で、心臓の異常を疑い病院の検査を受けることがあるかもしれません。

その際に心臓の交感神経の異常やドーパミン神経の減少が認められ、レビー小体型認知症の疑いが見つかることもあります。

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レビー小体型認知症の治療 回復することはあるのか?

レビー小体型認知症と診断された場合の治療法についてですが、実は根本的な治療法が確立されていません。

レビー小体型認知症が引き起こす認知機能障害やパーキンソン症状、自律神経障害、精神の不安定など、さまざまな症状や進行のスピードに対し、その都度症状を緩和する対応を取る形で進行を遅らす治療となります。

また、レビー小体型認知症の回復見込みについては、症状の緩和が見られたという話も聞きますが、一般的には一時的に回復したように見えることはあっても、完治する方法は現在のところありません。なので、「いかに進行を遅らせるか」というテーマで治療を続けていくこになります。

まとめ

レビー小体型認知症患者と接した経験から語ると、初期症状はうつから来る自律神経の異常かと思いました。

また、動悸などから心臓の疾患も疑いました。

そうして、はじめは1つの病気が原因であるということに結びつかず、複数の病院へ通いバラバラに点を追っていました。

それら点と点を結んだときに初めて、レビー小体型認知症という線にたどりついたとき、これまで起きていた症状に対し腑に落ちたことを覚えています。

体調が優れない中、様々な病院を回ることは、患者も看病するものも共に疲弊させ、精神的な負担をかけることになりかねません。

主な認知症の症状などは、ある程度の年齢に達したら、高齢の親のためにも、自分自身のためにも、知っておくことをおすすめします。

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