結局、「健康に生きる」とはどういうことか?数値や薬・体重にとらわれずに健康に生きる考え方

様々な健康法がメディアなどで日々紹介されますが、結局「健康に生きる」とはどういうことなのでしょう。正常値という数値やたくさんの薬・体重やダイエットの呪縛などにとらわれず、健康に生きる考え方についてご紹介します。

「健康」とはどういうことか?

様々な健康法などがメディアなどで紹介され、一時的にブームなどを起こしたりもしますが、「健康」とはそもそもどういうことを指すのでしょうか。

「健康」とは、肉体的、精神的、社会的に良好な状態であることです。ただ単に、病気や怪我などをしていないことではありません。

「からだ」「こころ」「社会」の3つはお互いに密接に関係しており、バランスよく機能してはじめて人生を健やかに穏やかに生きていくことができるわけです。

何かだけ素晴らしくよい状態であるというのではなく、全てがバランスの良い状態こそが、真の「健康」と言えるでしょう。

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いちばん大事なのは前向きになれる気持ち

人は生まれて成長し、やがて歳を取り死んでいきます。

ずっと右肩上がりで成長し健康であるわけではなく、成長がピークに達した後は少しずつ機能を失いながら、やがて死に至ります。

機能を失い始める高齢期に入ると、どうしてもネガティブな感情が沸きやすいものですが、仮に以前ほど体が健康とはいえない状態であったとしても、気持ちが前向きであリさえすれば、それはトータルでその年令なりの「健康」な状態と言っても差し支えないと思います。

反対に、身体自体はどこも問題なくても、気持ちが暗くネガティブな思考でいるなら、それはあまり健康とはいえません。

近年では情報があふれているだけに、健康についての知識も無数にあり、様々な健康法などが紹介されています。

しかし、これらの健康に関する情報をまともに受け止め過ぎててしまうと、知識ばかりを詰め込んだ頭でっかちな状態になり、かえって自身が不健康であると感じてしまいかねませんので、そこは注意が必要です。

若い頃の自分と比較、他人との比較をせずに、自分の中で折り合いをつけ、前を向いて生きていく術こそ、「健康」的であると言えるでしょう。

正常値という数字にまどわされない

健康の話になると、すぐに血圧だ脈拍だコレステロール値だと、正常値がどれくらいの範囲であるかといった数字の話が出てきます。

これまで特に不調を感じていなかった場合でも、この正常値を知ってしまったがために、急に不安になる人も少なくないようです。

しかしこれでは、本来の意味での「健康」から遠ざかってしまいます。

なので、もしも数値が正常値の範囲外であったとしても、特に体の不調を感じていないのであれば、これまでどおりの生活で問題ないかと思います。

一般的に紹介される数値は、あくまでも平均的な話であって、人にはそれぞれ個体差があります。逆に正常値内に収めようとしたことが、その人にとっては不健康を招くことになることだってあるのです。

テレビなどの健康番組を見て不安になり、翌日に病院を訪れたという人もいるかもしれませんが、大抵は医者に「なんでもない」と言われて無駄なお金と時間を費やして帰ってくることになるでしょう。実はこれ、私の経験談です(笑)。

体に不調を感じたのなら、意思に相談する必要はあると思います。これは数値云々の問題ではなく、仮に正常値の範囲内でも、不調のときは診察を受けるべきです。

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薬の飲み過ぎに注意

ときどき、やたらたくさんの薬を飲んでという人を見かけます。高血圧の薬などを、ずっと飲み続けているなどという話もよく聞きます。

しかし、血管は加齢とともに衰えていくものなので、実は血圧は年齢とともに上昇していくのが普通なのです。

明らかに高血圧が原因で何かの不調が現れているというのであれば、降圧剤などを飲む必要性はあるかもしれません。しかし、数値が少し高いというだけで特に何も不調を感じていないのなら、降圧剤は飲まない方が却って良いとも言われはじめています。

降圧剤は血管性認知症の原因や、血流の低下を招くことから脳梗塞を起こすリスクにつながるなど、逆にトラブルを招きかねないという説もあります。血圧が高いと血流で流せる血栓が、降圧剤で血圧を下げたために逆に詰まってしまうというのです。

その他にも、体に不調が現れていないにも関わらず、数値があまり良くないというだけでずっと薬を飲み続けているというものについては、一度見直して見る必要があるかもしれません。

特にやたらと薬を出す病院は要注意です。医者も商売ですから、人によっては必要以上の薬を処方するところがあります。そのほうが商売が儲かるからです。

そういった病院を見極めるためにも、別の病院などでも一度受診してみると良いかもしれません。

薬漬けになるよりも、その分を散歩などの運動に費やすほうが、より自然に健康でいられるなんていう場合も珍しくないそうです。

病院に行く手間や時間、薬にかかる費用を減らすことができれば、その分をもっと楽しいことに使えるため、心も元気が出て健康になるのです。

60歳以降はぽっちゃり体型がおすすめ

若いうちはダイエットに励んだとしても、60歳を超え始めたら徐々に体重を増やし、ぽっちゃり体型ぐらいを目指したほうが良いそうです。

というのは、加齢と共に筋肉量が減少していくためです。筋肉が減ると冷え性になったり、免疫力が落ちるなどのほか、心臓病や脳卒中のリスクも高まるそうです。

更に、高齢者のダイエットは脂肪よりも筋肉が落ちてしまうため、疲れやすくなるそうです。そうなると、外出するのが余計に億劫になり、さらに運動量が減ることで食欲も減少するという、体重減少のスパイラルに陥り、体はどんどん衰弱してしいきます。

健康的な食事は野菜中心などと言いますが、60歳を超えたら肉や魚などのたんぱく質を意識的に摂取する方が長生きできるそうです。

まとめ

健康のことばかりを気にしすぎて、日々を楽しめないのでは本末転倒ですね。

好きな人と好きなことをして過ごすことは、人生の質を上げ元気も湧いてくるので、トータルでみた際の健康度がアップします。

将来のこともお金のことも同様で、多くの時間を不安を感じて過ごしていたのでは、何のための人生なのかということになってしまいます。

暴飲暴食や不摂生はもちろんよくありませんが、いま普通に楽しく過ごしていられるのであれば、特に何かを改善せずともトータルで健康的な生活が送れている証拠といえるでしょう。

健康診断や体重などの数値も、あくまでも「この程度の値なんだな」という把握にとどめ、不調などがないのであれば、さほど気にするものでもないのです。

歳を取れば、若い頃と同じ量の運動は却って体に悪影響なように、誰もが少しずつ体の状態は変化していきます。

その変化を受け入れつつ、今できることを楽しむという「心構え」を持つことこそ、健康で楽しい人生を生きるうえで最も大切なことだということを、常に忘れたくないですね。

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