定年後の1人暮らしの予算は?月額いくらあればぼちぼち楽しく安心に暮らせるか
定年後の1人暮らしの予算はどれくらいあればいいのでしょう?月額でいくらくらいを考えておけば、かつがつの生活ではなく、ぼちぼち楽しく安心して暮らせるのか、考えてみました。
もくじ
ぼちぼち暮らすの定義として
ここでの「ぼちぼち暮らす」の定義を、まずは軽く説明しておきます。
その定義は、
- 基本的に体はそこそこ元気
- 自炊できる
- 車は持たない
- 贅沢はしない
- その代わり、時間はそこそこある
- パソコンとスマホを所有し、ネットが使える環境
- 誰かの世話(介護)をしていない
- ペットは飼っていない
だいたいこんな感じを想定しています。
1ヶ月に必要とするお金と内訳は
上記のような感じで、ぼちぼち気軽に暮らしていくことを想定すると、必要とする1ヶ月のお金は、ズバリ12万円です。
内訳はざっくりと次の通りになります。
- 固定費:5万円
- 食費:3万円
- 小遣い:4万円
ちなみに、ここには家賃や住宅ローンは含まれません。持ち家が前提です。
その代わりに、固定費の中に、毎月の管理費や修繕積立金に加え、固定資産税や地震保険などの住居にかかる費用は月割で含めています。
その他、固定費には、電気・ガス・水道代などの光熱費に加え、インターネットやスマホなどの通信費を含みます。
住居にかかる固定費が月3万、その他の固定費が2万という計算です。
食費は自炊を中心とすれば、月3万もあればけっこう余裕かと思います。
スイーツなども、自分用は食費から捻出します。
小遣いは雑費も含まれるので、トイレットペーパーやティッシュなどもここから支払います。
友達とご飯を食べたり、必要な洋服などを買ったりしたときなど、は小遣いの中から支払います。
といった感じで、月12万で暮らしていきます。
賃貸の場合
しかしここで考えなくてはならないのが、家が持ち家ではない場合です。
固定費の5万円うち住居にあてる部分は3万円なので、この額での賃貸はなかなか難しいでしょう。
なので、賃貸の人は12万ではちょっと足りません。
不足分だけ1ヶ月に必要な額は増えてしまいます。
ただ、1人暮らし用の部屋なら、それほど広い部屋は必要ないので、東京などの都市でない限り、5万円も出せば借りれるでしょう。
なので、不足分は2万円くらいなので、月に12万ではなく14万で暮らすことw目標とすると良いかと思います。
ちなみに、賃貸の人が食費や小遣い・雑費をけずってなんとか月12万で収めようとすると、できないことはないでしょうが、正直ぼちぼち楽しく暮らすのではなく、かつがつ何とか生きていくといった暮らしになることが予測できるのでお勧めできません。
不足分をどうするか
今回はあくまでも定年後の一人暮らしということを考えているので、基本的に毎月の収入は年金からということになります。
年金が12万もしくは14万に届かない場合は、少し働くことをお勧めします。
今後は65歳を過ぎても雇用してくれる企業は増えていくと思います。
フルタイムで働く必要はないので、週に3、4日、20時間くらいを目安に働けば、月に8万円ほどの収入になります。
税金や社会保険料を引かれても、手取りで5、6万くらいは残るかと思いますので、年金が7、8万くらいあれば、上記のようなやりくりは何とかできそうです。
将来の一人暮らしに備え今から準備を
このように具体的に考えてみると、2000万円もの貯金は必要ないことが想像できますね。
とはいえ、将来の年金がどれくらいもらえるのかは、しっかり把握しておいた方がいいです。
もちろん、現役期時代に少しでも貯金もしておいた方がいいのは言うまでもありません。
それと、今から定年後の一人暮らしを想定して、実際にその予算でやりくりしていくことも大事です。
収入に合わせて生活レベルを上げるのではなく、一定の額で暮らしていく習慣を現役のうちに身につけましょう。
そして少なくとも、2年分くらいの生活費を目安に、定年までに貯金をしておくと、心の余裕が生まれ安心度が増すと思いますよ。
まとめ
あまり遠い将来のことまで考えても仕方がありませんが、40歳を過ぎた時点で未婚だったら、将来の一人暮らしについて真面目に考え始めてもいいかと思います。
仮に二人暮らしだとしたら、上記で提案した月12万円の2倍の24万までは必要なく(固定費が2倍にまでは増えないので)、持ち家なら月20万くらいで充分やっていけると思います。
あと、65歳を過ぎても健康であれば、社会とのかかわりを持ち続けるという意味でも、少し働くことをお勧めします。
その方が金銭的な余裕も生まれやすいので心にゆとりも生まれますし、認知症予防や運動不足の解消などにもなり、メリットがあるからです。