【著作権侵害】人気マンガを全巻無料で閲覧状態にした「漫画村」元運営者の末路
かつて「漫画村」というサイトが存在したいことを覚えているでしょうか。
無料で人気マンガ全巻が読み放題というウワサを聞いてはいたのですが、あまりにも「漫画村」というキーワードが賑わっていたので、口コミなどを調べたことはありました。
口コミで得た印象は「きな臭い」なあというものだったのです。
- 運営会社がはっきりしない
- サブスクリプションという話しもない
- 広告が出ていない(はず)
この状況から、当該サイトにアクセスするのはヤバイと考えたことは確かです。
今となっては良い判断でした。
もくじ
「漫画村」元運営者の末路
結論から言えば、
- 著作権法違反
- 組織犯罪処罰法違反(犯罪収益隠匿)
- 懲役3年
- 罰金1千万円
- 追徴金約6200万円
の判決を言い渡されています。
結構、渦中の時には強気な発言しているようでしたが、やはり罪の意識からの強がりだったかもしれないですね。
ネット時代の著作権
ネット時代だから著作権に厳しくなったということでは無いと思いますが、著作権は著作者の権利を守る役割があります。
権利が守られなければ、創作した作品が誰のものなのかわからなくなりますし、コピーが横行すると、誰も創作物を世に発表しなくなります。
コピーされて第三者に儲けられるとバカバカしいからですよね、シンプルに考えると。
倫理的にどうこうとか格好つけるんじゃなくて、正直にメシのタネを奪われたくないのが人情というもの。
だから著作権侵害はマズいわけです。
カネ、ビジネスに関わる権利ですから、ナメてると痛い目に遭います。
実際に「漫画村」運営者は痛い目に遭いました。
著作権を侵害しない能力
ネット時代において、何かを発信する場合に大事なのは、
- オリジナリティ
- ニーズがある
- 誰かの役に立つ
- 価値を生む
こともあるのですが、まず、パクらないことは最低限の能力です。
しかし、第三者の創った言葉やフレーズ、文章、画像など、ちょっと拝借したい時ってありますよね。
こういう時に著作権を侵害しない方法を知っているだけでも、随分と印象が異なります。
特にオウンドメディアを運用する場合、引用、抜粋、出典をしっかり明記しておくことで、生真面目に運営していることが明らかになります。
しっかりと著作権を守ることができる能力というのは、実はコンテンツ制作やメディア運用には一番大事なのではないかと思う所存です。
著作権と並んで薬機法にも通じるとなお良し
健康や医療に関することを、素人が「したり顔」でコンテンツ化して、大コケしたサイトがありましたよね。
ウェルク(WELQ)問題です。
プロ野球の球団も持っているほどの会社が、とにかく「ひどいサイトの作り方」の教科書が出来るような、悪手を駆使して作り込んだ健康系のサイトです。
まあ、とにかくヒドイありさまでした。
関心ある人は検索してみてくださいね。
ウェルク(WELQ)が大炎上したのは、薬機法(当時は薬事法)に思い切り、気持ちよいほど違反していたことです。
通常、文章コンテンツひとつとっても、ライターさんと編集さんがタッグを組んで、法令等を遵守しながら、ファクトチェックしつつ仕上げていくわけですが、それすら機能していなかったとしか言えませんでした。
この問題をきっかけに、健康系コンテンツの発信は随分とハードルが上がりまして、気軽に書こうものならサイトの死活問題になるほどです。
ライターや編集者として、健康系のコンテンツには興味があるから世に発信したいと思えば、医療従事者の監修を実行するか薬機法に詳しくなるかのどちらかです。
ライターや編集者が薬事法に通じると大きな武器にりますね。
まとめ
人気マンガを全巻無料で閲覧状態にした「漫画村」元運営者の末路は、思った以上の判決が出て、びっくりしたのが正直なところです。
裁判官の容疑者に対する心証も良くなかったのかも(汗)
改めて判決を書くと、
- 著作権法違反
- 組織犯罪処罰法違反(犯罪収益隠匿)
- 懲役3年
- 罰金1千万円
- 追徴金約6200万円
ということです。
執行猶予はなくて実刑ですからね。
コンテンツ発信には著作権にご用心。