病気入院でのお見舞い金の渡し方は?お見舞いでタブーな品物や基本的なマナーについて
病気入院でのお見舞いマナーに付いてお伝えします。
大人になると、友人・知人・親族・職場の同僚などから病気での入院の知らせを受けて、お見舞いに行く機会も増えてきます。
そのような際に、どういったお見舞い品を持参、あるいはタブーな品物とは何なのか、お見舞い金のタイミングや渡し方は難しいものです。
また病気のお見舞いに行けないとき、手紙を託す場合の書き方なども含めて、マナーに関しても知り得たことをシェアします。
もくじ
病気お見舞いのマナー
知人が体調を崩したと聞き、お見舞いに行く場合は、アポイントなしで直接病院に駆けつけると、相手の迷惑となる場合があります。
まずは、家族や職場の人など、状況を知る人に連絡を取り、病状を確認の上、面会が可能であれば、都合の良い日時を聞いてお見舞いに行くことをおすすめしましょう。
面会時間や面会の対象者を制限している病院もあります。
入院加療中の患者との続柄が親族ではない場合は、もはやお見舞いは、今の時代、相手の負担にもなりかねません。
よく考えて、大変だからと言って自分勝手な判断や随意反射せずに、行動することが望まれます。
経験者からすると、意外とお見舞いの対応って、シンドイときがあります・・・。
お見舞い金の渡し方とタイミング
病気入院のお見舞いで喜ばれるのは、やはり現金というのが正直なところです。
現金を渡すのはなんだか失礼な気もするかもしれませんが、入院には何かとお金が掛かりますので、お見舞金を渡すのが実は一番喜ばれますし助かります。
一般的に目上の人に現金を贈るのは失礼に当たるといわれますが、お見舞いのときは例外です。
タオルなどのちょっとしたものと一緒に、のし袋に包んだお見舞金をそっと渡すのがスマートでしょう。
お見舞いは、基本的には入院している本人に直接渡します。
ただ、病状により直接渡せない場合は、付き添いの家族に渡すか、手紙とともに自宅や入院先の病院に送るとよいでしょう。
それでも現金の送付に抵抗がある場合は、退院後に本人へ渡す、関係性次第ではキャッシュレスでの送金、あるいは快気祝いを主催なども考えてみては。
お見舞いでタブーな品物
病気お見舞いに花を送る、これって本当に正しいのでしょうか。
殺風景な個室の入院部屋ならまだしも、今の病院は、昔と違って内容が各段に良くなっていますから、あえて花を置いて華やかにしなくてもよいわけです。
結論からすると、花は基本的には贈らないほうが賢明と言えます。
理由としては、病院によりますが、
- 生花の持ち込みを制限している
- 花瓶の用意や水換えなど負担を強いられる
- 香りが強い花は逆に患者に良いとは言えない
- 廃棄の手間も必要になる
ということから、今の時代に適切とは言い難く、自己満足と捉えられる可能性も出ています。
特に鉢物の植物は、「根付く」という言葉から、病院に長く入院することになることを想起させるため、縁起の面でもタブーの品物とされています。
病気お見舞いのLINEや通話
病気お見舞いの手紙を渡すのは、もう昔の話で、今の連絡手段は圧倒的にLINEでのメッセージや通話が相場です。
ただし、LINEでのメッセージ送信の場合は、かつてのお見舞いの手紙での注意点が、ヒントになります。
その具体的なヒントとは次のような点です。
- 知らせを聞いたら、できるだけ早く送信
- 安否と心情を気遣う内容を基本とする
- 前向きでありながらも、変に明るすぎる内容にしない
- プレッシャーを与えるようなことは書かない
- 病態があまり思わしくないと聞いた場合は控える
入院中は、相手の体調を気遣いながら、ゆるいペースで交流を図りたいものです。
病気お見舞いでのNG表現
マナーに通じる部分ではありますが、気遣いのかけらもない人間性を疑われるようなことは、絶対に避けたいところです。
NG表現として挙げられるのは、
- 他の病状や災害等を引き出し「良かった」「ラッキーだ」「もっとヒドイ人もいる」など比較しない
- 不躾に病名を聞いたり、病気に関する根拠不明な情報を伝えない
- 不吉なことをイメージするような言葉は使わない
といったことで、一般常識で考えれば想像に難くありません。
病気お見舞いを文章で伝える際の注意点などを説明しましたが、実際は、なかなか病気お見舞い自体の機会は少ないので、上手に内容が思いつかない人も少なくないと考えます。
そういった場合は、病気お見舞いの文例集が参考になります。
一例ではありますが、
をシェアしておきます。
病気お見舞いのお返し
もしも自分が病気お見舞いを頂いた場合には、筋としてお返しが必要になります。
お見舞いのお返しは、病気が全快したタイミングで「快気内祝い」として贈れば十分です。
贈るものはお菓子などの詰め合わせが良いでしょう。
予算は頂いたお見舞金の半額から3分の1くらいを目安とし、御礼状も併せて送ります。
ただし、全快しない場合は、お返しを贈る必要はありません。
まとめ
病気で入院すると、人は必要以上に気落ちしてしまいがちです。
一見元気そうにしていても、心の中では不安も抱えているものです。
また連れ添う家族の方も、入院されている方と同様に不安な気持ちを抱えています。
病気お見舞いは、何よりも入院されている方、家族の方の気持ちに、寄り添う優しさが大切です。
お見舞いに病院に訪れた際も、長居はせずに、短時間で速やかに帰りましょう。
長居をするのではなく、短い時間で何度か顔を出す方が、入院されている方の負担も少なく、気持ちとしても嬉しいものです。