BMIの計算式と女性の年齢別平均BMIについて 年齢別の肥満度の判定基準・妊婦の場合など
BMIは身長や体重の値を用いて計算する、肥満の度合いを表す指標です。特に女性の場合は、ダイエットの目安として気にしている方も多いようです。ここではBMIの計算式や女性の年齢別平均BMIについて説明します。また、年齢別の肥満度の判定基準などについてもお伝えします。
もくじ
BMIの計算式
BMIとはBody Mass Indexの頭文字を取ったもので、体重と身長の関係から肥満度や低体重を表すために使用される体格指数です。
健康診断などで肥満を判定する指標の1つとして、よく利用されています。
BMIを求める計算式は、次のとおりです。
BMI=体重(kg) ÷ 身長(m) ÷ 身長(m)
例えば、身長160センチ、体重50kgの場合だと、
50kg÷1.6m÷1.6m=19.5
※身長はcmではなくmで計算します
となり、BMI値は19.5となります。
BMIの判定基準
続いて、BMI値の計算方法がわかったところで、年齢別の肥満度の判定について見ていきましょう。
BMIによる年齢別の肥満度の判定は、次のようになっています。
18~49歳
やせ:18.5未満
標準:18.5~24.9
肥満:25以上
高度肥満:30以上
50~64歳
やせ:20未満
標準:20.0~24.9
肥満:25以上
高度肥満:30以上
65歳以上
やせ:21.5未満
標準:21.5~24.9
肥満:25以上
高度肥満:30以上
いずれの年代でも肥満はBMI25からとなっていますが、やせ型と標準型との数値に違いが見られます。
若いうちは多少痩せていても、標準型とみなされるようです。
女性の平均BMI
女性の場合、統計上BMI=22が標準的な体重とされています。
BMI22は高血圧や糖尿病などの生活習慣病にかかる可能性が低く、健康を維持するために適した体重とされています。
では、BMI22となるべく身長と体重の関係を見てみましょう。次の式より、身長から健康的な体重が導き出せます。
標準体重(kg)=22(BMI値)×身長(m)×身長(m)
例えば、身長160センチの女性の場合だと、
22×1.6m×1.6m=56.3kg
つまり、体重56.3キロが健康的な体重ということになります。
女性で身長160センチで体重が56キロだと、やや太めに感じてしまうかもしれませんね。
ちなみに、見た目を意識した体重を目指す場合だと、理想のBMI値は19といわれています。
この場合だと、身長160センチであるなら、
19×1.6m×1.6m=48.6kg
体重48.6キロが理想体重となります。健康体重と美容体重だと、8キロ近くも差があるのですね。
参考までに年代別の女性の平均BMIも載せておきましょう。
20~29歳:20.6
30~39歳:21.6
40~49歳:22.3
50~59歳:22.6
60~69歳:23.1
70歳以上:23.0
年齢が上がるに連れ、BMIも平均上昇しているのがわかりますね。
見た目は確かに多少太めに見えるかもしれませんが、65歳を過ぎると少し太めの方が病気になりにくとも言われています。なので、加齢と共にBMIが上昇するのはあまりに気にする必要はないと思います。
妊婦のBMI
妊婦の場合もBMI値の算出方法は同じですが、妊婦の場合は算出されたBMI値によってどの程度まで体重増加して良いか、という判定基準に使われることが多いです。
妊娠前のBMI値を基準(やせ型・標準型・肥満型)として、どれくらい体重増加してもよいかの目安は変わってきます。
やせ型(BMI=18.5未満)
推奨体重増加量:9~12kg
標準型(BMI=18.5~24.9)
推奨体重増加量:7~12kg
肥満型(BMI=25以上)
推奨体重増加量:個別対応
妊娠中の体重管理には個人差があります。目安値を把握しつつも、医師と相談しながら自分なりの体重管理をするようにしてください。
BMIと肥満について
BMI値で肥満と定義されるのは値が25以上となる場合です。
一般的にBMI値の上昇とともに死亡リスクが上昇するといわれていますので、BMIが25を超えた場合は注意が必要です。
肥満の人がなりやすい病気は、
- 糖尿病
- 高血圧
- 脂質異常症
などの生活習慣病です。
肥満は放置していると、動脈硬化を引き起こす原因にもなります。
その結果、心筋梗塞や脳卒中、腎不全などの生命にかかわる重大な病気へと進む危険もあります。
BMI値と生活習慣病はとても密接に関係しています。BMI値を意識した体重管理を行うことで、生活習慣病を予防することができますので、健康診断等の際はBMI値をよくチェックするようにしてください。。
まとめ
BMIは肥満の程度を表す指数で、身長と体重の値を用いて簡単に算出することができます。
BMI値22が最も病気になりにくい値とされており、BMI値が25を超えた場合は、生活習慣病などのリスクが高まるとされえています。
健康のバロメーターとして、健康診断の結果などから、自身のBMI値をチェックし、健康状態を把握するようにしてください。
ただ、BMIはあくまでも1つの健康指標にすぎません。BMIでは筋肉量や体脂肪率などの要素までは区別することができないので、その他の観点も絡めて総合的に健康状態を把握するようにしてください。