コロナ禍のミドル世代の転職はあり?転職のプロによるUターン・Iターン転職調査結果
「コロナの影響で仕事が無くなりました」
なんて、そんな声はもう聴きたくないですね。
特にミドル世代(40代・50代)の転職は、昔はきびしいという見方が当たり前でしたが、令和では、そうでもない実態が見えています。
2021年4月から事業主は70歳まで雇用することを努力義務とされているわけですから、ミドル世代は、まだまだ価値ありと捉えるのは不思議ではありません。
実際、コロナ禍でのミドル世代の転職事情は、どうなっているのでしょうか。
エン・ジャパンが調査した結果について、見ていこうと思います。
もくじ
ミドル世代のUターン・Iターン転職についてアンケート
エン・ジャパンが転職コンサルタント200人に対してアンケート調査をした結果を参考にしながら、重要なポイントをシェアします。
調査の概要としては、コロナ禍以前と比べて、
- ミドル人材対象の地方の求人が増加:3割以上の回答
- 地方への転職を希望するミドル人材が増加:56%が回答
というものです。
この結果から推測されるのは、テレワークの普及によって都市に住むミドル人材の採用がし易くなったという点があると思います。
テレワークの普及がミドル転職を活発に
例えば、東京在住の40代中間管理職がコロナ禍で職を失っても、福岡県の会社に条件さえ会えば採用ということが不可能ではありません。
現に、そのような勤務体系の会社も増えています。
職種によっては出社を必要とせず、常に在宅で仕事をすすめられ、総連相はオンラインツールでカバーできるならば、何の問題もありません。
通勤のストレスや家族との時間も増えるなど、良いことも多いのではないでしょうか。
40代ともなると自己管理による職務遂行も可能でしょうから、出勤と退勤の報告等を義務付けさえすれば良いという、マネジメントの面でも新卒や第二新卒よりは楽であるというメリットもあります。
人気ポジションと転職しやすい職種
ミドル世代の転職が増加していると感じるポジションのトップは、課長クラスということでした。
どの会社も欲しいポジションです。
プレイングマネージャーとして重要なポジションですが、成果に対する重い責任と部下の指導など、タフでなければ務まりません。
人気の職種は技術系と営業系です。
技術系は今ならIT関連になります。
営業はどの分野でも引く手数多でしょう。
ミドル世代がUターン・Iターンする際の注意点
地方への転職の場合、カギとなるのは「年収」と「家庭」です。
テレワークにしろ実際に引っ越すにしろ、
- 年収が下がる可能性
- 地域に馴染めるのか
という2点は避けて通れません。
特に東京都内で働いていて地元に戻ると、ほぼ、間違いなく年収に影響が出ます。
良い面に影響が出る分には問題ないですが、地方との賃金格差は想像以上に差があることを認識すべきです。
また、家族としっかり合意形成をしておかなければ、IターンやUターンの意味が無くなってしまう恐れもあります。
最悪、家族の合意を得られずに、単身赴任ということにも。
さらに年収に影響が出てしまうと、残った家族の生活まで苦しくなるという悪循環になる可能性もあります。
まとめ
コロナ禍のミドル世代のIターン・Uターン転職は、やはり情報収集が全てと言えそうです。
せっかく地方へ戻ったのに社風や会社の方針が想像と違う、なんてことはあってはなりません。
そうなってしまったらすでに手遅れです。
用意周到という言葉を送ります。