川上未映子のおすすめ本といえば?夏物語のあらすじ紹介やその他の活動など
川上未映子の作品を読むうえでのおすすめ本をご紹介します。最新作にして話題の『夏物語』のあらすじにも少し触れます。また、作家以外の活動など、川上未映子について調べてみました。
もくじ
川上未映子のおすすめ本紹介
川上未映子はこれまでに、小説作品を8冊と随筆や対談集を15点、また、絵本や詩集をリリースしてきました。
そんな中から、川上未映子のこれを読め!という作品のベスト5をご紹介しようと思ったのですが、選び切れなかったのでベスト8をご紹介します。
- 乳と卵
- すべて真夜中の恋人たち
- きみは赤ちゃん
- ヘブン
- わたくし率イン歯ー、または世界
- おめかしの引力
- あこがれ
- 愛の夢とか
1冊や2冊読んだだけでは、決して作家のカラーは見えてきませんので、ここで紹介した中からランキング関係なしに5冊くらい読んでみていただけたらと思います。
話題の最新作『夏物語』のあらすじをプチ紹介
2019年7月11日に文藝春秋より発行された川上未映子の最新作『夏物語』ですが、これが大きな話題を呼んでいます。
既に発売から1年半程度経ちますが、今でもメディアで取り上げられるだけでなく、世界25カ国で翻訳されるほど、世界中で話題となっています。
- 毎日出版文化賞 芸術部門受賞
- 2020年 本屋大賞ノミネート
- ニューヨーク公共図書館 2020年ベスト・ブックス
- 米TIME誌が選ぶ 2020年ベスト小説10冊/米New York Timesが選ぶ今年の100冊
- 世界的ベストセラー作家エレナ・フェッランテが選ぶ「20世紀の女性作家40人」に選出
など
そんな『夏物語』のあらすじをちょっとだけ紹介させていただきます。
ネタバレは嫌!という人は飛ばしてくださいね。
『夏物語』のあらすじ(Amazonより)
大阪の下町に生まれ育ち、小説家を目指し上京した夏子。38歳になる彼女には、ひそやかな願いが芽生えつつあった。「自分の子どもに会いたい」――でも、相手もおらんのに、どうやって?
周囲のさまざまな人々が、夏子に心をうちあける。身体の変化へのとまどい、性別役割をめぐる違和感、世界への居場所のなさ、そして子どもをもつか、もたないか。悲喜こもごもの語りは、この世界へ生み、生まれることの意味を投げかける。
パートナーなしの出産を目指す夏子は、「精子提供」で生まれ、本当の父を探す逢沢潤と出会い、心を寄せていく。いっぽう彼の恋人である善百合子は、出産は親たちの「身勝手な賭け」だと言う。
「どうしてこんな暴力的なことを、みんな笑顔でつづけることができるんだろう」
苦痛に満ちた切実な問いかけに、夏子の心は揺らぐ。この世界は、生まれてくるのに値するのだろうか――。
ネタバレせずに『夏物語』をレビューしているこの動画を見て、何かを感じて興味を持っていただければ。
川上未映子のプロフィール
川上未映子は作家として有名ですが、実は元々音楽もやっていて、過去にアルバムを3枚リリースしています。
また、映画にて女優さんもやられていたりと、なかなかのマルチアーティストな方でもあります。
小説以外にも詩集もかなり出版されていますしね。
ではプロフィールのご紹介。
川上未映子(かわかみ みえこ)プロフィール
本名:川上三枝子
生年月日:1976年8月29日(44歳)
出身地:大阪府大阪市城東区
最終学歴:大阪市立工芸高等学校卒業
配偶者:阿部和重(2011年 – )
活動期間:2007年-
デビュー作
『わたくし率イン歯ー、または世界』(2007年)
代表作
『乳と卵』(2008年)
『ヘヴン』(2009年)
『あこがれ』(2015年)
『夏物語』(2019年)
主な受賞歴
芥川龍之介賞(2008年)
中原中也賞(2009年)
紫式部文学賞(2010年)
芸術選奨文部科学大臣新人賞(2010年)
谷崎潤一郎賞(2013年)
高見順賞(2013年)
渡辺淳一文学賞(2016年)
毎日出版文化賞(2019年)
他、受賞歴参照
公式サイト
川上未映子の純粋悲性批判
まとめ
村上春樹が帯を書く日本の小説家は数少ないと思われます。
その村上春樹が川上未映子の『夏物語』の帯を書いています。
こんな接点からでもよいので、ぜひ川上未映子の作品を読んでみてください。
いま世界が認め始めている日本の文学とは、どういうものなのかを知るためにも。