蛍光灯の30型と32型の違いとは?蛍光灯の型番が表す意味・選ぶときの確認方法やポイントなど
蛍光灯にはいくつも種類がありますよね。その中の30型と32型とで何が違うのか、どちらを選べば良いのかといった感じで、迷ってしまうというケースあるかと思います。そこで蛍光灯のある30型・32型といった数字の違いや型番などの意味について解説します。また、蛍光灯を選ぶ際のポイントなどもご紹介します。
蛍光灯のサイズの確認方法
蛍光灯のサイズを確認するには、型番を確認する必要があります。
型番を確認するためには、蛍光灯に書かれている次のような文字の部分を確認しましょう。
例えば、
FLR40SN/M-X36R
FLR40SD/M/36
FL40SSEX-N/37-HG
のように書かれている部分に、注目してみてください。
直管形も丸形もコンパクト形も、蛍光灯には選ぶ際に必要な情報はすべて記載されています。
そしてその表記には、どのメーカーでも共通の規則性があります。
実は蛍光灯の型番には、「形状・タイプ」「管長(ワット数)」「太さ」「色」「始動補助方式」「消費電力」の順に、情報が記載されています。
そのため型番を知ることで、どのようなタイプの蛍光灯なのかがわかるのです。
ということで、型番の意味について詳しく説明していきます。
蛍光灯の形状・タイプ
まず最初の部分、先頭に書かれているアルファベットの部分は、蛍光灯の形状やタイプを表しています。
その意味は次のような意味を表しています。
FL:グロースタータ形直菅蛍光灯
FCL:グロースタータ形丸型蛍光灯
FLR:ラピッドスタート形直管蛍光灯
FHF:インバーター形直管蛍光灯
グロースタータ形とは、点灯管(グローランプ)を用いる最もスタンダードなタイプの点灯方式です。
器具の価格が安く、点灯するまでに2~3秒ほどの時間がかかります。
ラピッドスタート形とは、グロースタータを用いない点灯方式で、スイッチをオンにすると即座に点灯します。
インバーター形は、インバーター回路によって構成された点灯方式で、こちらもスイッチをオンにすると即時に点灯します。
少ない電力で明るくなりますが、蛍光灯の価格が高いのがデメリットです。
蛍光灯の管長(ワット数)
形状やタイプの次に書かれている数字は、蛍光灯の管長(ワット数)を表すものです。
直管形では長さを、丸型では外径を表しています。
蛍光灯は、「形状・タイプ」と「サイズ」が同じであれば、違うメーカーのものでも使用が可能です。
「FLR40SN/M-X36R」を例にすると、購入するときに「FLR」「40」の部分だけをメモしておけば、器具に合う蛍光灯を見つけることができます。
そこで注意したいのが、例えば同じ32形の直管蛍光灯であっても、ラピッドスタート形(FLR)とインバーター形(FHF)とでは長さが異なり使用することができないという点です。
蛍光灯の太さ
3つ目に書かれているアルファベットは、蛍光灯の太さを表しています。
SS:28mm
S:32.5mm
この部分に関しては、蛍光灯の種類によってはほかの形式で表示されたり、表記がないこともあります。
蛍光灯の太さは点灯方式や種類によって決まっているので、自分で好きな太さを選ぶことはできません。
蛍光灯の色
4つ目に書かれているアルファベットは、蛍光灯の色を表しています。
D:昼光色(青みがかった白色)
N:昼白色(自然な白色)
W:白色(黄色がかった色)
など
一例を上げましたが、他にもたくさんの種類があります。
蛍光灯の色は、室内の雰囲気に合わせて好みのカラーを選ぶと良いでしょう。
迷ったときは昼白色(N)がおすすめです。
また、「EX-○○」という表記は、3波長タイプを意味しており、明るく目に優しい自然な光となっています。
蛍光灯の始動補助方式
5つ目に書かれているアルファベットは、蛍光灯の始動補助方式を表しています。
中でもラピッドスタート形(FLR)にのみ次のような表記があります。
パナソニック製
M-X:内面導電被膜方式
M:外面ストライプ方式
A:外面シリコン方式
パナソニック以外
M:内面導電被膜方式
M・A:外面ストライプ方式
始動補助装置には、内面導電被膜方式・外面ストライプ方式・外面シリコン方式の3種類があります。
原則としてこれら3種に互換性はありませんので、照明器具が指定する種類を使用するよう注意してください。
ちなみに、グロースタータ形(FL)やインバータ形(FHF9には、始動補助装置の表記はありません。
蛍光灯の消費電力
6つ目に書かれている数値は、消費電力を表しています。
これは省電力タイプの蛍光灯だけに表示されているものです。
無表示の場合は、2つ目の管長(ワット数)にある数字と同じワット数になります。例えば40形であれば40Wということです。
省電力タイプは、同じサイズの蛍光灯と同じ明るさでありながら消費電力は低くなるものです。
しかし、実は頻繁な点灯により寿命が短くなりやすいというデメリットもあります。
その他
蛍光灯によっては、最期にその他の仕様を表す表記があるものもあります。
一例をあげると、
P:飛散防止機能付
V・NU:紫外線カット機能付
A・B:日立
H:東芝
HG:NEC
R:パナソニック
といったものになります。
まとめ
蛍光灯を交換するときには、「FLR40SN/M-X36R」などの型番を必ず確認するようにしましょう。
最初の「FLR」などの「形状・タイプ」と「40」などの「管長(ワット数)」が同じ蛍光灯を選ぶ必要があります。
管長(ワット数)の部分の数字が「30」となっていたら、それは「30型」で、「32」であれば「32型」となります。
今よりももっと明るくしたいからといって、勝手に大きな数字のものに変えてはいけません。
火災の原因となる恐れもありますので、必ず「形状・タイプ」と「管長(ワット数)」は、器具に合ったものに交換しましょう。