NHKラジオ 高校生から始める「現代英語」が3月で終了 4月からは週5放送の新番組へ
NHKラジオの『高校生から始める「現代英語」』が、残念なことにこの3月で終了してしまいます。自分にとっては正にぴったりな番組だっただけに非常に残念。4月から引き継がれる新講義は週5回の放送回数が増えることの他、私にとってはちょっとマイナスな点がいくつか。どのように変わるのか、詳しく説明していきます。もちろん、私にとってはマイナスと言うだけであり、すべての人にとってそれが該当するわけではありません。
もくじ
高校生から始める「現代英語」が終了に
NHKのラジオ語学番組『高校生から始める「現代英語」』が、この3月で終了となります。
5年前にスタートした同番組は、これまで60冊のテキストと500回近くの番組が放送されました。
英語の学習レベルは高校生から始めるという枕詞がついているように、中学英語よりは難しく、少し英語に覚えがある人にとってちょうど良い学習レベルでした。
さらに、取り扱う内容が「現代英語」とあるように、世界中のニュースが題材に取り上げられていたので、時事ネタにも触れられ、一石二鳥という良さがありました。
放送ペースは週に2回、1回の放送が15分で、2回分の放送(つまり1週間)で1つのニューステーマを学ぶというものでした(後半2週は4回の放送で1つの少し大きめのニューステーマを学びます)。
ちょうど良かった学習ボリュームとテキストのメリット
私はこの『高校生から始める「現代英語」』をとても気に入っており、週に3日ほど、この番組による学習に時間を割いていました。
放送は2日ではないの?と思われたかもしれませんが、私はテキストを購入し、始めの2日間をかけて予習を行い、最後の1日で2回分の放送をまとめて聞きながら学習するというサイクルを作っていました。
実は放送はリアルタイムで聞かずとも、「らじるらじる」というNHKラジオが運営するインターネットサイトから、聞き逃し配信ができるのです。
聞き逃し配信を聞ける期間は決まっていますが、この期間中なら時間を気にせずいつでも聴くことができるので、自分のライフスタイルに合わせて勉強ができるのがとても便利なのです。
英語の学習は、予習なしに番組の放送をただ聞くよりも、事前に自分なりに勉強し、復習を兼ねて放送を聞くことで、より効果的に学習できると思います。
そのためには、テキストが欠かせません。
引き継がれる番組は
『高校生から始める「現代英語」』が3月で終了した後は、4月から『ニュースで学ぶ「現代英語」』という番組に、引く継がれるということになっています。
しかし、この引き継がれる『ニュースで学ぶ「現代英語」』は、少し私にとって残念な点が3つあります。
1つは、週2回、1回15分の放送が、週5回、1回15分とボリュームが2.5倍に増えます。
忙しい日常の合間に英語の勉強を組み入れているので、ここまで英語学習に時間はかけられません。
2つ目に、英語の学習レベルが、これまでのB1とB2の中間レベルから、B2にレベルアップするのです。
ちなみに、NHKの英語番組はCFFRというヨーロッパ言語共通参照枠に基づいた独自のレベルを設定しており、易しいレベルから難しい方へとA0、A1、A2、B1、B2、C1、C2とレベル設定が設けられています。
新しく始まる『ニュースで学ぶ「現代英語」』がレベルアップしたのは、『高校生から始める「現代英語」』(B1とB2の中間レベル)と『ニュースで英語術』(B2とC1の中間レベル)という番組が合わさり発展した番組だからです。
そして3つめが特に問題なのですが、『ニュースで学ぶ「現代英語」』には市販のテキストがないという点です。
一応、インターネット上にテキストが無料公開されるようですが、やはり有料の紙のテキストと異なり、そこまで詳しく解説などは載っていないと思います。
何しろボリュームも2.5倍に増えていますので。
今後の英語学習はどうする?
4月からのNHKラジオ英語の番組構成を調べてみると、12番組から10番組へと減っていました。
先に紹介した『ニュースで学ぶ「現代英語」』と『高校生から始める「現代英語」』の合併による減少と、朝ドラとの連携で生まれた『ラジオで!カムカムエヴリバディ』の終了による2番組の減少です。
ちょうどよいレベルと放送回数の番組がなくなってしまったのは、個人的にはとても痛いです。
ただ、4月からの『ニュースで学ぶ「現代英語」』が始まったら、一応聞いてみようとは思っています。
想像に反して勝手の良い番組であれば良いのですが…。
まとめ
大学受験を最後に英語の勉強はほとんどしてきませんでしたが、わりと英語は得意だったので、もう一度学び始めることにはさほど抵抗はありませんでした。
しかし、何かを学ぶというのは習慣化する必要があります。1回や2回やったところで、なかなか身につくものではありませんので。
かといって、頑張りすぎると、嫌になってしまい続かなくなる恐れもあります。
なので、大人が日常生活の中に組み入れて何かを学ぶには、適度に続けられるペースとボリューム感が大事なのです。
私にとっては、『ニュースで学ぶ「現代英語」』が学習を続けていく上で、ギリギリ続けられるほどよいペースとボリューム感でした。
半年続けてきて、せっかく身についた英語学習の習慣を、この先もどうにか続ける良い方法を見つけたいと思います。