苔テラリウムの作り方・育て方 キットや100均をフル活用 カビ対策など
苔テラリウムの作り方・育て方をご紹介します。お手軽に始められるキットや100均のアイテムをフル活用して、自分だけの苔テラリウムを作りましょう!カビ予防と対策もしっかりやってくださいね。
もくじ
苔テラリウムとは
テラリウムとは、生物をガラス容器などで飼育・栽培する技術のことです。
苔テラリウムとは、その名が示す通り苔をメインとして作るテラリウムを指します。
苔テラリウムは静かながらも確実に生命が生きている小さな世界観を眺めるところに、なんとも言えない魅力が詰まっています。
苔テラリウムの作り方
では、苔テラリウムの作り方をご紹介しましょう。
まずは苔テラリウムを始めるのに必要なものを手に入れていきましょう。
必要な道具は次のようなものです。
- ハサミ
- ピンセット
- ミクロスパーテル(薬さじ)
- 水やりスプレー
- ケミカルスポイト
- ルーぺ(観察用)
次に、苔を育てるためのガラス瓶が必要です。
始めは小ぶりな瓶や試験管のような瓶から始めといいでしょう。
苔は生きた植物なので、植物を育てるためには土が必要になります。
水はけがよくなるよう、培養土や腐葉土、砂、砂利などを上手に使ってください。
コーラルサンドという色のついた土を使うのもきれいなのでおすすめです。
そして、最後に苔が必要になります。
苔には様々な種類がありますが、はじめはわりとスタンダードな苔から始めると良いでしょう。
入手しやすいスタンダードな苔がこちらです。
- ムチゴケ
- ヒノキゴケ
- コツボゴケ
- ホソバオキナゴケ
苔が手に入ったら、あとは苔テラリウムにアクセントとなる小物もあるといいかもしれません。
木や石、小さなフィギュアなどを苔テラリウムに入れる人が多いようです。
苔テラリウムを始めるには、必要なものがセットになったキットも販売されています。
苔テラリウム内を飾る小物は、100均のアイテムなどを上手に活用すると良いでしょう。
材料がそろったら、苔テラリウム作りに入りましょう。
苔テラリウムを作る手順
1.土を入れる
水はけを考え、静かにガラス容器に土などを入れていきます。
2.背の低い苔を植える
土の上に苔を配置していきます。ピンセットを使って上手に配置しましょう。
3.木や石を配置
これもピンセット使って、おこに観の場所に木や石を配置していきます。好みにより、木や石は配置しなくても構いません。
4.丈の高い苔を配置する
丈の長い苔を適度な長さに切り、ピンセットを使ってバランスよく配置していきます。もちろん、線低い苔だけでも構いません。
5.小物を飾る
最後に世界観を生み出す小物などを設置します。この小物選びで、苔テラリウムの世界観は一変しますので、楽しみながら置くものを選んでみてください。
一通り設置ができたら完成です。
瓶はあまり密閉性の高すぎるものは避けた方が良いでしょう。
ゴムのパッキンなどが付いた密閉瓶などは、ゴムパッキンを外して使ってください。
苔テラリウムの育て方
苔テラリウムができたところで、次は育てかたです。
植物なので、もちろん放ったらかしにするわけにはいきません。
ただ、苔の育て方はそれほど難しくありません。
基本は次の2点のみです。
室内の直射日光の当たらない、明るい場所に置く。
2-3週間に一度、霧吹きでコケの表面を湿らせる程度の水をやる。
※底に水が溜ると、コケが痛んだりカビたりする原因となります。逆に水が少なすぎるのも問題です。目安は、適度に土が湿っている状態を保つことです。
あとは苔も伸びてくるので、時々剪定してあげると良いでしょう。
切った苔の先端は、また土に植えると良いです。
苔が茶色くなってしまったら、その分はもう成長をしないので、除去してあげてください。
苔テラリウムのカビ対策
苔テラリウムで気を付けたいのはカビです。
自然から取ってきた苔は、土やその他の植物の枯葉などが付着しているので、苔テラリウムを作る前にしっかりと水洗いをしましょう。
できるだけ苔テラリウム用に販売されている苔を使用することをおすすめします。
配置する小物も天然素材のものはカビの原因になりやすいです。
特に木製のものはフィギュアなどでもカビの原因となることもあります。
鉱石や岩石、プラスチック製の小物だと、カビの心配はほとんどないでしょう。
苔の種類により、カビが発生しやすいものとしにくいものがあります。
ホソバオキナゴケやヒノキゴケは、カビが生えにくいのでおすすめです。
茶色くなった葉や胞子もマメに除去することでカビを防げます。
これらのことを念頭に入れ、苔テラリウムのカビ発生対策を行ってください。
5.苔テラリウムファン必見の道草チャンネル
苔テラリウムに興味を持たれ、はじめた方やこれから始めたいと思われた方にお勧めのYouTubeチャンネルがあります。
それは苔クリエイターの石河英作苔さんが運営される苔テラリウム専門の「道草チャンネル」です。
「部屋で楽しむ小さな苔の森」や「魅せる苔テラリウムの作り方」などの著書も発行されており、また、「NHK趣味の園芸 」や「あさイチ」などのメディアにも出演された苔テラリウムのスペシャリストです。
苔テラリウムに関する様々な動画は、役に立つこと間違いなしの苔テラリウムファン必見です。
ぜひチェックしてみてください。
まとめ
苔という小さく静かな世界を自身の手で育て、じっくりと観察する。
ある意味、究極の癒しですね。
苔テラリウムならベランダのない一人暮らしの方でも気軽に始めることができますので、日々の潤いのためにも、興味を持たれたなら、ぜひ初めてみてください。
意外と奥の深い世界だと思いますよ。