いま日本で最も盗難されやすい車種は?車盗難にあったらどうすればいい?保険の支払いと検挙率など

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いま日本で最も車盗難にあいやすい車種は何だと思いますか?ひょっとするとあなたの愛車と同じかもしれませんよ。車の盗難にあったらどうすればいいか、最近の盗難方法はどういったものなのか、車両保険はきちんと支払われるものなのか、警察の車盗難に対する検挙率はどうなっているのか、といった昨今の車盗難事情についてお伝えします。

日本一盗難されやすい車種は

2022年現在、日本で最も盗難されやすい車種はトヨタのランドクルーザーです。昨年に続きワースト1となっています。

また、2020年にワースト1だったのがトヨタのプリウスですが、2021年、2022年も相変わらず盗まれやすくワースト2となっています。

ちなみに、トヨタのアルファードやレクサスシリーズなど、盗難されやすい車にはトヨタの車が多い傾向にあります。

これらのトヨタ車を所有している方は、盗難被害に遭わないように十分に対策を行ってください。

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車が盗難されたらどこに連絡すればいいの?

もしもあなたの車が盗難された場合、どうすれば良いかというと、まずは最寄りの警察署にすぐに連絡をしてください。また、車両保険を掛けている場合は保険会社にも連絡する必要があります。

車の盗難は刑事事件になります。自宅等から盗まれた場合、車以外の盗難被害はないか、また家屋等に損害は受けていないかもチェックしてください。防犯カメラを設置している方は、そのカメラの録画内容も証拠として警察に提出しましょう。

ローンで車を購入している場合は、クレジット会社にも速やかに連絡します。また管轄の運輸支局などに連絡し車両盗難にあった旨を告げ、一時抹消登録の手続きも行います。

その際に車の情報を伝える必要があります。万が一のためにも車検証などはコピーを取り、手元においておくようにしましょう。

これらの対処を迅速に行うことが、盗難された車の発見や犯人検挙につながります。

車はどうやって盗まれるのか?

日本自動車防犯協会の調べによると、車両盗難の手口の主な内訳は次のとおりです。

不法侵入:67%
鍵の不正解錠:17%
ハッキング等による起動:3%
開錠ツールなどを使用しての盗難:2%
その他:10%

不法侵入による盗難とは、車の鍵穴や窓を無理やりこじ開けて盗む方法です。それに対し鍵の不正解錠による盗難とは、鍵穴を専用の道具で開錠する方法になります。

また最近では近年の自動車において一般化している「スマートキー」の盗難防止機能を悪用した「リレーアタック」や、「CANインベーダー」という機器を使ったセキュリティ解除やエンジン始動を行うという自動車窃盗の手口が増えているそうです。

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盗難された車はどうなる・どこへ行く?

盗難された車はどうなるのか、いったいどこへ行くのか、そんな疑問が湧いてくると思います。

盗まれた車の多くは犯罪グループによる犯行がほとんどで、国内外に密輸されたりパーツや部品として解体されたりすることが多いようです。

およそ20%の盗難車が中東のアラブなどへ不正輸出されているそうです。そこからアジアやアフリカ等へとまた輸出されていきます。

これらの国は高い気温や湿度、砂漠や沼地といった過酷な環境のエリアが多く、そういったエリアでは壊れにくい日本車がとても人気なのです。

盗難されたとき車輌保険はいくら支払われるか?

車が盗難された場合、車輌保険に加入している契約者は保険内容に乗じた保険金が支払われます。基本的に車両保険金の支払い申請には、警察への盗難届けの提出が求められます。

一般的には、盗難車両が発見されなかった場合は全損扱いとなり、契約の車両保険金額の限度額が全額支払われます。 さらに全損時諸費用が車両保険金額の10%(20万円限度)ほどプラスされて支払われます。

例えば、200万円の車両保険を掛けていた場合だと、200万円+20万円で計220万円が支払われます。

しかし車両保険に加入していない場合は、当然車を盗まれても保険金は支払われません。また、保険の支払いには様々な条件を満たしている必要があります。自身が加入する車両保険がどのようなものなのか、一度確認しておいてください。

また、一般的に車両保険は、事故に対する自動車保険と比べると掛け金が高額な保険となります。そのため加入していないという人も多いのが実情です。新車を購入した際などは、数年間は車両保険に加入しておくことをおすすめします。

車の盗難の検挙率はどれくらい?

車が盗まれてしまった場合、どれくらいの確率で盗まれた車は見つかるものなのでしょうか。

近年、認知されている車盗難の数は年々減少しています。20年前の2002年では年間およそ62000件以上あった車盗難も、2022年ではおよそ5700件と10分の1以下まで減りました。

また検挙率も20年前のおよそ20%から、今日では45%以上と、2倍以上に検挙率もアップしています。

ただ、盗難数は減少しているものの、1件辺りの被害額は増加傾向にあります。つまり、高級車が盗まれやすくなっているということです。

窃盗団の手口も年々巧妙になっており、セキュリティ機能とそれを解除する犯罪者側との技術のせめぎあいが続いています。

まとめ

先日も自宅のシャッター付きガレージを壊し、中の車を盗んでいく大胆な車窃盗団の映像をニュースで観ましたが、盗む時間は本当に短い時間であることに驚かされました。

また、日本を訪れたとある外国人が、日本は何百万円もする高級車をその辺に駐車しているなんて、信じられない。これでは盗んでくれと言っているようなものだよと驚いていました。

おそらく日本はこれまで治安があまりにも良かったために、こういった犯罪に対して無防備な人が多いのでしょう。

しかしここ数年で、外国人の犯罪も増え、また日本人による犯罪も残忍なものが増えてきました。残念ながらかつての日本ほど、今の日本は安全な国ではなくなりつつあるようです。

せっかく頑張って購入した車が盗まれてしまうことは、非常に悲しいものがあります。「ちょっとの時間だから大丈夫だろう」とたかをくくらず、自身でできる盗難対策はしっかり行っていきたいところです。

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