動画編集で月10万稼ぎたいと意気込んでいる人へ!知らないと挫折する大変なポイント5選
YouTubeやSNSの普及により、動画コンテンツの需要は、いまだに衰えを知りません。
それに伴い、「スキルを活かして副業で稼ぎたい」と動画編集に挑戦する人も増えてきました。
SNSで「未経験から月10万円」「誰でも簡単に始められる」といった情報を見て始める方も多いでしょう。
しかし、実際に始めてみると「思ったより大変…」「こんなはずじゃなかった」と挫折する人も続出傾向。
恐らく動画編集の「現実」と「イメージ」にギャップがあるからです。
全く動画編集未経験にもかかわらず、すでに稼げる妄想を抱いているのなら、動画編集を始める前に知っておくべき大変なポイントを把握しておいてください。
もくじ
動画編集で稼ぐためのリアルな5つの苦労
SNSで見る「簡単副業」のイメージとは異なる現実の壁。
知っておくべき5つの困難ポイントと、それを乗り越えるための具体的な対策を紹介します。
①1本の動画に何時間もかかる!
「短い動画なら編集も簡単だろう」と思いがちですが、実際には5分の動画でも編集に5時間以上かかることは珍しくありません。
特に初心者のうちは、操作に慣れていないため時間がかかります。
クオリティを高めようと思えば思うほど、細かい調整に時間を取られます。
時短のコツ
- テンプレートを活用する
よく使うカット方法やテロップのデザイン、トランジションなどをプリセットとして保存しておくことで、毎回一から作る手間を省けます。 - ショートカットキーを習得する
マウス操作より格段に速くなります。最初は覚えるのが大変でも、長い目で見れば時間の節約になります。 - 作業の流れを決める
「構成→カット→エフェクト→書き出し」など、作業順序を決めておくと迷わず進められます。
②高スペックPCが必要!
動画編集ソフトは非常に重いアプリケーションです。
スペックが足りないPCで編集すると、プレビューがカクカクする、レンダリングに何時間もかかるなどのストレスが発生します。
「編集よりPCの動作待ちの方が長い…」という状況は避けたいものです。
最低限のPCスペック&設定で軽くする方法
- 推奨スペック
Corei7以上、メモリ16GB以上、SSD搭載が理想的です。グラフィックボードもあると作業が快適になります。 - 軽量化設定を活用する
プロキシ編集(低解像度での編集)、キャッシュ設定の最適化など、ソフト側の設定でも改善できます。 - 予算が限られている場合
:最初は無料・軽量な編集ソフトから始め、収入に応じてアップグレードするのも一案です。
③編集スキルだけでは稼げない!
「編集スキルを身につければ仕事が取れる」と思いがちですが、実際にはクライアントとのコミュニケーション能力や営業力も重要です。
特に始めたばかりで実績がない状態では、仕事を獲得するハードルは高くなります。
ポートフォリオの作り方&案件獲得のコツ
- クラウドソーシングを活用する
初心者向けの単純な編集作業から始めて実績を積みましょう。 - 得意ジャンルを明確にする
「美容系YouTuberの編集が得意」「料理動画専門」など、特化することで差別化できます。 - サンプル動画を作る
自主制作でも構いませんので、自分のスキルを示すサンプル動画を作成しましょう。
④修正が終わらない!
「ここをもう少し変えて」「やっぱりこのシーンを入れ替えて」と、修正依頼が何度も来ることがあります。
修正が多いと、予想以上に時間がかかり、時給換算すると大赤字になることも珍しくありません。
修正依頼を最小限にする方法
- 事前の打ち合わせを徹底する
イメージの共有、参考動画の確認、具体的な要望のヒアリングを丁寧に行いましょう。 - 契約書に修正回数を明記する
「修正は○回まで」と明確にしておくことで、無限ループを防げます。 - 修正箇所を具体的に伝えてもらう
「〇〇秒のところの△△を××に変更」など、具体的な指示をもらえるようにしましょう。
⑤この動画のように作って!
クライアントが「こんな感じの動画を作りたい」と参考動画を提示するものの、実際に提供される素材は全く違うということがよくあります。
高品質な参考動画と比べて、手持ちの素材では同じクオリティを出せないケースも多いです。
事前の要望整理&編集の限界を伝える方法
- できること・できないことを明確に伝える
素材の制約で実現できない部分は正直に伝えましょう。 - 代替案を提案する
「完全に同じにはできませんが、こういう方法なら近い雰囲気に仕上げられます」と提案すると好印象です。 - 素材の重要性を説明する
必要に応じて、素材の追加撮影や素材の購入を提案しましょう。
【解決策】動画編集の大変さを乗り越えるためにできること
挫折しないための4つのアプローチです。
効率的な学習法から案件獲得、時短テクニック、そして副業から本業へのステップアップまで。
1.学習のロードマップを作る
動画編集は一度に全てを学ぼうとすると挫折します。
基本操作→カット編集→テロップ→効果音→BGM→カラーグレーディング…と段階的に学びましょう。
YouTubeには無料の解説動画が豊富にあります。
2.最初の案件獲得方法を知る
初めは低単価でも構わないので実績を積むことが大切です。
ただし、あまりに安すぎる案件は避け、自分の時間に見合う報酬かどうか考えましょう。
3.時短テクを活用する
プロの編集者は皆「いかに効率よく作業するか」を考えています。
テンプレート作成、キーボードショートカット、編集フローの最適化など、時短テクニックを積極的に取り入れましょう。
4.副業から本業にするには?
単価アップのためには実績とともに「専門性」を高めることが重要です。
特定のジャンルや編集スタイルを極めることで、「この人にしか頼めない」という価値を生み出しましょう。
筆者の実践録
センスとか、そういう感覚的な部分は差し置いて、動画の流れに合わせて字幕を挿入する(調整込み)作業をした結果、10分足らずの動画でも数時間はかかりました・・・。
比較的操作が簡単だと言われるツール、Vrew(ブリュー)を使ってでさえ、この長時間労働。
Vrew、テキストエディターのように簡単で素早AI動画編集 | Vrew
音声変換もやったので、原稿の作成から流し込みまでも作業の一貫なわけですが、1本いくらで請け負うなら、短時間でいかに期待に応えるか、突き詰める必要があると感じました。
もっと高単価で依頼を受けたいなら、マーケティングをベースとして提案力・集客力も求められます。
じゃないと編集だけじゃ、多分、黒字化は難しい・・・。
安い報酬でいいように使われてオシマイなリスクも孕んでいます。
職人でありながら、クライアントに利益をもたらす存在にならないと、淘汰されると思います。
動画編集者への報酬は、クライアントからすると単なる外注費用だからね。
それ以上のメリットや利益が返ってこないと、リピートの依頼はあり得ません。
実にシンプルな世界です。
まとめ
「簡単に稼げる」というイメージは間違いですが、正しい方法を学び、効率化の工夫をすれば、動画編集は十分に収益化できるスキルです。
大切なのは「効率的な学習」「案件獲得の工夫」「時短テクの活用」です。
副業であれフリーランスとしての活動であれ、アナタではダメなのだという指名を受けるには、どうすればよいのかを考えてスキルを身につけなければ、依頼が舞い込むことはないでしょう。