上空に浮かぶ謎の白い球体の正体は気象ゾンデ(ラジオゾンデ)?それって何?でも実際は…

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日本の上空に浮かぶ謎の白い球体。その正体はいったい? それは気象ゾンデ(ラジオゾンデ)か? というか、気象ゾンデって何? でも、実際の正体はUFO…。

日本の上空に謎の白い球体現る

9月に青森県八戸市の上空に突如現れた謎の白い球体が話題になっていました。これは宮城・福島・山形でもその数日前に目撃されています。

気象庁もこの物体については正体不明とのことで、まさかUFO?なんて憶測もあったりなかったり。

実は2020年にも東北で目撃されていたこの丸い謎の球体。

その正体は「気象ゾンデ」と呼ばれるものではないかという声が上がっていましたが…。

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気象ゾンデとは

気象庁でも分からなかった気象ゾンデですが、東北の住民によると、山で時々、木に引っかかっているのを見かけるそうです。意外と東北では珍しいものでもないのだとか。

気象ゾンデ、正式には「ラジオゾンデ」というそうで、白い気球に発泡スチロールの小さな容器が吊るされ、その中にはGPSや測定器が入っているのだそうです。

それら機器からは位置情報と共に上空の気温や湿度、風向き、風速、気圧などが無線で送られ。その情報が気象観測につかわれるのだとか。

気象庁が国内16カ所と昭和基地から午前9時と午後9時の2回、ラジオゾンデを空に飛ばし、高度約30キロまでの大気の状態を観測しているのだそうです。

ラジオゾンデであるなら気象庁でも分かるもの。それなのに、なぜ気象庁はわからないと答えたのでしょう。

これはラジオゾンデではない!

気象庁は、これはラジオゾンデはないと回答。

通常、ラジオゾンデの風船部は、地上では1.5メートルくらいの大きさで、空に上がるにつれ気圧で大きく膨れ上がり、最終的には破裂して気象観測器の実がパラシュートで落下してくる仕組みになっているとのこと。

では、この謎の白い球体はいったい?

今回上空に浮かぶ謎の白い球体の映像をよく見てみると、球体から吊り下げられているものの形状がラジオゾンデとは異なっています。

そこで、この映像を無線に詳しい専門家が調べたところ、この球体は気球にアマチュア無線機をぶら下げて飛ばしたもののようであると回答。

そこから、8月3日にアメリカ・アイオワ州のイベントで打ち上げられたものではないかと推測。

アメリカでは、太陽光パネルと小型無線機とが組み合わさった「ピコ機」と呼ばれるものを、直径20センチほどのバルーンにぶら下げて飛ばし、上空の風の流れを学んだり、落下したピコ機から発する電波を追いかけ、位置情報を元に探すといった、子供向け学習イベントがおこなわれているそうです。

しかし、今回日本の上空で目撃されたのは、この学習用バルーンに比べるととても大きく、それでいてバルーンの下にピコ機のような形のものがぶら下がっているのが見る限り、これはイベントを盛り上げるために飛ばした模型ではないかとのことです。

つまり、アメリカから日本まで飛んできたのではないかと。

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現在も飛行中

この謎の白い物体は地上3000メートル以上の高さを飛行しており、アメリカのイベントで打ち上げられたものだとしたら、既に40~50日は飛んでいることになるそうです。

今も少しずつ風に流されて移動しているので、このまま割れなければハワイを通りアメリカ・西海岸方面に向けて飛んでいくのではないかとのことです。

そうなると、グルっと地球を一周して、再びアメリカに戻っていくのでしょうかね?

でも、飛行機などにとってはとても危険な障害物となる可能性があるので、こういった大きなものは飛ばさないよう注意が必要なのだそうです。くれぐれも真似しないでくださいね。

まとめ

気象庁が分からないといった時点で、UFO?と期待してしまいましたが、違ったようですね。

でも白昼に謎の丸い飛行物体を見かけた人たちは、あれ、UFOじゃない!って思った人もいたのではないでしょうか。

今回は気象庁が打ち上げるラジオゾンデとも異なりましたが、ラジオゾンデに搭載された機器には、「危険物ではありません、見つけた方はこちらに連絡をしてください」といった注意書きと容器を見つけた方は気象庁へ連絡するよう連絡先が書かれたシールが貼ってあるそうですから、もしも落下したラジオゾンデを見つけた方は連絡するようにしてくださいね。

 

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