新潟県の「へぎそば」とは?のっぺ・いごねり・あんぼ・笹団子など、新潟県の郷土料理について

米どころ・酒どころとしても有名な新潟は、海の幸・山の幸にも恵まれています。そんな新潟県の郷土料理である、へぎそば・のっぺ・いごねり・あんぼ・笹団子などについてご紹介します。

へぎそば

「へぎそば」という蕎麦をご存じですか。へぎそばとは、つなぎに布海苔(ふのり)という海藻を使った切り蕎麦で、ヘギ(片木)と呼ばれる器(木枠のお盆みたいなイメージ?)に、手繰りと呼ばれ一口ずつ美しく盛り付けられて出されるのが特徴のお蕎麦です。

「へぎ」とは、どうやら「剥ぎ 」が訛ったもののようです。木を剥いだ板を食台代わりにし、3~4人前のそばを盛り付けて、みんなで囲んで食べたところに「へぎそば」のルーツはあるようですね。

へぎそばは、着物の一大産地として発展を遂げた新潟の十日町市が発祥といわれる郷土料理です。ふのりは布糊とも書き、織物の仕上げの糊付けに使われる着物づくりに欠かせない布の糊です。

布海苔は海藻なので食料にもなり、布海苔が入ることでへぎそばにツルツルとした食感と弾力のあるコシが生まれます。また、十日町ではワサビがとれなかったことから、薬味にからしを使うのも特徴的です。

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笹団子

笹団子は、笹の葉に包まれ、スゲなどの紐で結んだ俵形のお団子です。今から約500年以上も前から、新潟の中越・下越地方と福島県会津地方の一部で食べられているという、新潟県の代表的な和菓子です。

笹の葉の防腐作用により日持ちがすることから、戦国時代の携行保存食としても用いられていたようで、上杉謙信も携帯食にしていたとか。

現在はあんを包んだ和菓子が一般的な笹団子ですが、以前はきんぴらやおかかなどのおかずを入れて主食の役割を担っていたようです。

あずき餡入りのよもぎ餅を笹の葉で包むのが一般的で、よもぎが採れる春が旬の郷土料理です。昭和初期までは端午の節句に各家庭でも作られていたそうです。

のっぺ(のっぺ汁・のっぺい汁)

のっぺは新潟の代表的な家庭料理のうちの1つです。片栗粉などを使わずに名産品である里芋で自然なとろみを付けるのが特徴です。

鶏肉や根菜類、油揚げ、きのこなどの季節の具材を鍋で煮込んだ汁物で、里芋と並ぶ新潟県の名産品の鮭を加えることもあるそうです。

元は冠婚葬祭やお正月やお盆のごちそうでしたが、いまでは家庭料理として定着しています。

新潟は雪深い土地なので、雪を冷蔵庫代わりにして、鍋ごと雪の中で保存していたことの名残りから、汁物としては珍しく冷ましてから食べることもあるようです。

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いごねり(えごねり)

いごねりとは、昔から佐渡に伝わる郷土料理で、日本海で採れるいご草を煮詰め、型に流し入れて冷やし固めた食べ物です。

7月中旬~8月にかけて、いご草の収穫がおこなわれます。そのいご草を使い、秋から冬にかけて各家庭で作り、冠婚葬祭を中心に食べられていました。

羊羹のような見た目で、ぷるんとした歯ざわりが特徴で、醤油やポン酢、酢味噌などで食べるのが一般的です。

いごねりは、九州の郷土料理「おきゅうと」が漁船などの往来により、博多から佐渡に伝わったものともいわれています。

あんぼ(あんぶ)

あんぼは新潟県や長野県北部に伝わる郷土料理で、米の粉を練って作った皮に、時期の野菜や山菜、小豆などの具を包み蒸したお饅頭のような料理です。

見た目は長野県の「おやき」をイメージしてもらうといいかもしれません。あんぼの皮には小麦粉ではなく、米粉を使用していることが、おやきとの大きな違いです。

中身の具材は、小豆あんや味噌で味付けした大根菜が一般的ですが、野沢菜やなす、切干大根、海側の地域では魚を入れることもあるそうです。もともとは冬の保存食やおやつとして、あんぼは食べられていました。

まとめ

なかなか郷土料理職の強い新潟県ですね。

海藻をつなぎに使った「へぎそば」は、食べごたえがあってとても美味しいです。「のっぺい汁」も、和食のおかずとしては、飽きの来ない定番さがあります。

笹団子といえば、新潟の春の風物詩です。これもできたては餅が柔らかく美味しいです。この時期一緒にちまきもよく作られます。

江戸時代から現代に至るまで、新潟県を食のナンバーワンとする声も少なくないようですね。お米やお酒はもちろん、新潟県には美味しい食べ物がたくさんあるので、ぜひ味わってみてください。

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