介護医療院はテレビもねェラジオもねェWi-Fiねェ?救急病院が退院や転院を促す理由
演歌の大御所の大ヒット曲である「俺ら東京さ~」をご存知でしょうか。
冒頭の歌詞を思い出して欲しいのですが、ほぼ、同じような環境の介護医療院のお話です。
勘違いして欲しくないのですが、介護医療院を非難する内容ではありません。
また全ての介護医療院が、ここに書かれている状況ではないということを念押ししておきます。
記事のキーワードは「転院」です。
いわゆる総合病院から介護医療院など、転院が発生する際に、注意すべき事をシェアする内容ですので、ぜひ、参考にしてください。
もくじ
介護医療院とは
まず介護医療院について簡単に説明します。
厚生労働省のサイトから引用すると、
要介護者であって、主として長期にわたり療養が必要である者に対し、施設サービス計画に基づいて、療養上の管理、看護、医学的管理の下における介護および機能訓練その他必要な医療並びに日常生活上の世話を行うことを目的とする施設です。
とあります。
介護療養型医療施設などと混同してしまいそうですが、
- 介護療養型医療施設:医療の必要な要介護高齢者のための長期療養施設
- 介護老人保健施設:要介護高齢者にリハビリ等を提供し、在宅復帰・在宅支援を目指す施設
- 介護老人福祉施設:要介護高齢者のための生活施設
という役割分担がありますが、解りにくいことだけは確かです・・・。
急性期病院が退院か転院を促す理由
救急医療体制のある病院に搬送されると、通常なら早い時期に退院や転院の話しがでます。
ただし患者が高齢者となると
- 体力回復が遅い
- 筋力が戻りにくい
- 合併症を引き起こして回復が遅れる
- 病状によっては食事の経口摂取が難しい
という状況では、入院が長引きます。
なぜ、急性期病院はさっさと患者を追い出すのでしょうか。
大きくは、
- 2週間での退院を医療制度が推奨
- 医療技術の発達で長期入院の必要性が下がっている
- 急性期病院本来の機能で運営したい
という3つのポイントがあるためです。
患者や家族サイドからすると、もっともらしい理由ではありますが、あくまでも医療側の都合でしかありません。
かと言って理不尽なクレームや要求を患者や家族が病院へぶつけるのは筋違いです。
急性期病院から転院するポイント
この記事では主なテーマが「介護医療院」ですから、急性期病院から介護医療院への転院というケースに絞ります。
急性期病院は、地域医療の中核を担う病院という位置づけになっています。
ゆえに介護医療院などと連携や提携で、転院先の相談がしやすい体制が整っていることが多いです。
これが個人で転院先を探すとなると非常に大変なのですが、病院からの紹介ならば、そのハードルがグーンと下がります。
紹介された転院先に必ず移らなければならないという義務はありませんが、一旦、紹介を受け入れてみることも重要です。
転院先では家族や本人との面談、書類上の手続きなどを経て転院となりますが、事前に転院先の情報を掴んでおかなければ、転院当日にバタバタすることになります。
転院先の部屋は何もないと考える
実際に、何もないことはあり得ないのですが、少しでも快適に過ごしてもらうために必要なものは事前にリストアップしておくと良いです。
実体験としては、テレビやラジオなどの情報を得るデバイスが一切なかったことが想定外だったため、テレビを急遽、自宅に取りに帰るということがありました。
大きなテレビしか家にない場合は、家電量販店で見繕う必要があります。
自宅に都合の良い大きさのテレビがあったとしても、
- テレビ台の準備
- リモコン忘れ
- ケーブル忘れ
などが起こりがちです。
最近はお年寄りでもスマホを持つ方もいますから、Wi-Fi環境が整っていない介護医療院だと、契約している容量で十分かどうかも確認が必要になります。
まとめ
転院がスムーズに決まることは介護にとっては大きなアドバンテージです。
自宅で介護するよりは大きく負担が減りますし、何より安心感が違います。
本人も転院当初は慣れない環境にストレスを感じるかもしれませんが、徐々に落ち着いていくことが多いです。
遠方で頻繁に顔を合わせることができない距離だと、転院先で悩むことが軽減されることと、介護をプロに任せられる安心感は格段に違います。