要支援者の公的介護サービス利用の実情は?支給限度額次第では民間ヘルパー併用で満足度UP!
相変わらず難解なのが公的な介護保険制度です。
何度も必要に応じて、制度やサービスのしくみを勉強していますが、全く知識として定着しにくいという印象があります。
単純に記憶力が低下していることが原因だったら、ちょっとショックですけどね(汗)
しくみや制度が難解だからケアマネージャーという存在がいるのでしょうけど、実際に介護サービスに対する満足度というのは、一般的には目に見えないものがあります。
親族などに介護サービスを受けている人がいなければ、ますますナゾであるのが公的介護保険なので、今回は介護サービスについて書いてみたいと思います。
もくじ
公的介護保険のしくみ
まず基礎知識として公的介護保険とは何ぞやというところから始めます。
40歳になった以降、問答無用で介護保険料を徴収されることで有名な公的介護保険ですが、区分としては、
- 第1号被保険者:65歳以上
- 第2号被保険者:40~64歳
となります。
これも意地悪なのか年金制度と混同しがちです。
ちなみに年金の場合は、
- 第1号被保険者:20歳以上60歳未満の自営業者・農業者とその家族、学生、無職など
- 第2号被保険者:会社員や公務員など厚生年金、共済の加入者
- 第3号被保険者:第2号被保険者に扶養されている20歳以上60歳未満の配偶者(年収130万円未満)
次に、公的介護保険のサービスについてです。
公的介護保険のサービス区分
公的介護保険のサービスを受けるためには、要介護認定を受けなければなりません。
- 要支援1~要支援2
- 要介護1~要介護5
それぞれ身体の状態と社会的な支援の必要性などが考慮されて決定されます。
介護サービスも要支援者には「介護予防給付」、要介護者には「介護給付」というかたちで、自宅や施設などでさまざまなサービスを受けることになります。
ただ公的介護サービスというぐらいだから、国が無料で対応してくれるんだろ?というイメージを持っている方もいるかもしれませんが実は違います。
なんと要支援者あるいは要介護者自身が利用料を負担するしくみなんです。
ただし所得に応じて自己負担割合が1~3割になりますが、お年寄なので、厳しい所得状況の人が多いと考えられます。
そうすると1割か2割負担の人が多くなり、それだと国の金銭的な負担も多くなるので、財源確保のために介護保険料が上昇というふうに結びついていくんですね。
だから高齢社会の国は社会福祉関連にお金がかかり、若い世代にもシワ寄せがきてるのが現状です。
ゆえに若い時から老後の生活資金を積みあげていくことが、自分にとっても良い方向になっていくという。
要支援者の介護サービスの実情
さて、あくまでも一例ですが、要支援1の認定を受けている人の公的介護サービスについては、
- 介護ヘルパーによる自宅訪問
- デイサービス等の施設利用
といった感じで一週間のうち数日が割り当てられています。
一番困るのは買い物なんですよね。
特に独居老人で移動手段が無い場合だと、買い物はヘルパーさんに依頼するしかありません。
しかし、買い物が好きで自ら出向きたいタイプだと、民間のヘルパーさんに自己負担で費用を払ってお供してもらうわけです。
ある意味、買い物ってリハビリも兼ねることができるので、かなり有効だと思っています。
ただ民間のヘルパーさんに依頼すると全額自己負担ですから、そう何度も依頼できるわけではありません。
しかし公的介護サービスの範囲だと、お供については業務範囲外という面もあるようなので、併用することで満足度はアップしている事例もあります。
デイサービスはツマラナイ?
あくまでも意見の一つですが、デイサービスがつまらないと思っているお年寄りもいます。
何がつまらないかって、その催しと言うか、イベントの内容が、
- 折り紙を作る
- 体操をする
- 慰問
- 季節のイベント
という比較的元気な要支援者にとっては、物足りないものばかりだというわけです(汗)
確か、マージャンやパチスロを導入したデイサービスが、そうとうに賑わっているという話題がありました。
しかも所内だけの通貨を発行して、それなしには楽しめないというしくみです。
通貨を得るには、
- デイサービスに参加した
- 体操をした
といった簡単なことですが、体操嫌いのお年寄りが、通貨を獲得したいがために体操を行い、得た通貨でパチスロを楽しむという構図が出来上がるのです。
しかもマージャンは頭の体操にもなりますし、一石二鳥という見方もあるので、きっと通っているお年寄りは楽しいだろうなあと想像できます。
やはり、こうじゃないとね。
子どもだまし的なイベントじゃ、お年寄りも退屈するでしょうに。
まとめ
「要支援者の公的介護サービス利用の実情は?支給限度額次第では民間ヘルパー併用で満足度UP!」というテーマで、介護サービスの実情を例を挙げてお伝えしました。
介護サービスはひとりひとり違いがありますが、自己負担の仕方次第では、満足度があがります。
すべてを公的介護サービスに依存するのは、ちょっと物足りないと感じる人もいるはずで、そうすると若いころからの資産の運用がモノを言うのかなという感じです。
国民年金だけの老後だと、窮屈なのは間違いありません。
参照
公的介護保険で受けられるサービスの内容は?|公益財団法人 生命保険文化センター