お薬手帳のアプリは乱立して対応薬局が限られたり共通性が全く無くて使えない件
どうしてこうも好き勝手にやりますかね?
本日、娘が皮膚科に行くので奥さんが付き添いました。
かかりつけ薬局など無い我々は、病院の傍にある薬局を利用します。
そこで「お薬手帳アプリ」を紹介されました。
こりゃ便利になったなと思って、いろいろチェックしてみると、正直、使いにくい、いや使えないとしか言えません。
なぜ、そう判断したかをシェアしたいと思います。
もくじ
お薬手帳アプリの乱立による問題点
日本薬剤師会もお薬手帳のアプリをリリースしているので、てっきり、それがデファクトスタンダードになっているのかと思えば、そうではありませんでした。
現実には、民間企業などが開発した「お薬手帳アプリ」を薬局グループ単位で導入して対応している感じなのですよ。
もう、この時点で互換性、つまりアプリ1個インストールしていれば、どこでも使えるということは期待できません。
もっと具体的に言えば、
- 夫:A薬局
- 妻:B薬局
の頻度が多い場合、夫がB薬局にお世話になる場合は、夫がインストールしているお薬手帳アプリが使えない可能性があるということです。
B薬局が対応しているお薬手帳アプリを改めて夫がインストールするという、極端な話、1薬局1お薬手帳アプリという意味不明な状況もるあわけです。
お薬手帳アプリの使い方
お薬手帳アプリのメリットとしては、処方箋を画像で「かかりつけ薬局」つまりアプリ対応の薬局に送信すると受け付けてもらえて、薬の準備ができたら呼びだしてくれるというものです。
もちろん薬歴管理もあるでしょうが、処方箋を手渡した方が早い・・。
手渡して外で待つほうが、コロナ禍ではベターな方法かもしれません。
薬局って狭い空間ですからね。
大多数が病院に併設、あるいは近い場所にある薬局に処方箋を持っていくでしょ。
それが日本の医療のビジネスモデルでしょ、病院に併設した薬局との共存が。
わざわざ自宅に近い薬局に処方箋持って行く習慣が付いている人は、どれぐらいいるのか?
ということで使い方はわかりましたが、現実的ではないので使えません、という判断です。
薬局が好き勝手にお薬手帳のアプリを選定すると、ユーザーが困るわけですよ。
なぜ共通のお薬手帳アプリを運用しないのかと言えば、囲みたいからですよね。
お薬手帳アプリの選び方
まず、1アプリに1箇所の薬局しか登録が出来ないアプリは使えません。
少なくとも、
- 処方薬をQRコードなどで読み込みできる
- 処方箋画像を薬局へ送信して受付できる
- 家族分のお薬手帳も管理できる
- 薬局や医療機関の検索ができる
- 異なる薬局でも対応できる
この5つを満たせば、使ってもいいかなあという感じです。
ちなみに本丸だと思っていた日本薬剤師会がリリースしているお薬手帳アプリ「eお薬手帳」は、一応、条件付きで全てを満たすことができます。
条件とは、
- 「dアカウント」を持っている
- かかりつけ薬局が対応している
ということです。
個人的には、惜しいという印象です。
しかも「ドコモ」が絡んどんのかい・・・。
まとめ
お薬手帳のアプリは乱立して対応薬局が限られたり一貫性が全く無くて使えない件についてシェアしました。
使えないというのは、あくまでも私見です。
もしかすると十分に活用できる人もいるとは思います。
しかしアプリの乱立の弊害は、ユーザー側で他の薬局用のアプリとの紐づけが必要だったりすることです。
サーバーに複数のアプリを紐づけしたデータを保存して、薬局に読み取ってもらうことを念頭におかなきゃならんです。
そこまで気付いていれば、一定層には使えるとは思いますが、お年寄りとかは無理でしょ。
うーん、ややこしい。
参考:日薬「eお薬手帳」アプリ