遠方で一人暮らしの老親が入院してわかったコロナ渦中の病院の家族への対応など
コロナ渦中であってもコロナ以外で入院加療が必要な人もいます。
これは聞いた話ですが、コロナ渦中に遠方で一人暮らしの老親が入院したときの病院の対応について、生々しい情報が得られたのでシェアしたいと思います。
詳しい病状などの周辺情報は割愛しますが、ご了承ください。
もくじ
面会や見舞いは禁止
基本的には面会や見舞いは禁止です。
家族であっても本人に会う、つまり病室に行くことはNGということでした。
これは甥っ子の奥さんが医療従事者のため、一般的な傾向としての情報も裏取りしています。
入院にともなって準備するものがありますが、せいぜいナースステーションに持っていくぐらいしか出来ません。
まだ病院に行ける距離に家族が住んでいるのなら良いですが、遠方で一人暮らしの老親が入院したとなると、もう、家族は手も足もだせないのが現状でしょう。
患者の身の回りの世話
肌着やタオルなど交換が必要なものがありますが、遠方だと、いちいちそれだけのために帰省することは無理ですし、効率的ではありません。
そこで病院側に有料でクリーニングを依頼することになります。
しかし、クリーニングが可能なサービスがある病院とそうでない病院があります。
今回、情報をくれた知人の場合は、幸運にもサービス体制のある病院ですから、依頼したとのことでした。
もしクリーニングなどのサービスが無い場合はどうするのか。
これは院内に常駐している保健師、看護師、あるいはソーシャルワーカーさんやケアマネージャーさん、もしくは役所の福祉部門に相談するしかないでしょう。
老親の親族などが健在ならば、お願いすることもできますが、頼れる身内が近場に居ない場合は外部に依存するしかありません。
医師や看護師とのコミュニケーション
病状が重い場合は、家族が医師と話をしなければならない状況が起こります。
そのような場合、家族が病院に向かいますが遠方となるとコミュニケーション手段は電話です。
病院によって手段は違うかもしれませんが、手っ取り早いのは電話なんです。
点滴や輸血など、家族への承諾が必要な場合でも、基本的には電話になります。
家族が駆け付けられるのは「危機的状況になったとき」ぐらいです。
それも病室ではなく待合室で待機ということかもしれません。
そこは確認が取れませんでした。
入院費用の請求
基本的に精算は退院のときです。
1ヵ月以上の入院でも退院時に精算する病院もあります。
入院費用の支払いにおいては「高額療養費制度」など負担軽減の制度がありますが、一旦、全額支払って払い戻されるので、できれば「限度額適用認定証」を事前に取りたいものです。
「限度額適用認定証」を発行していれば、窓口での支払いは限度額いっぱいまでとなります。
身寄りのない老人の入院
まだ遠方に家族がいる場合は「身元保証人」などが存在するということですから、入院などの措置が取れます。
厚生労働省の研究班がまとめた調査では、全国の医療機関の65%が「身元保証人」などを求めるとしたデータが存在します。
コロナ渦中だろうが関係なく、身元保証人は求められると考えてよいでしょう。
身寄りのない天涯孤独な老人、あるいは兄弟や親族も高齢で保証人を断られた老人に対しては、入院を拒否されるケースもゼロではないようです。
もちろん全ての病院が入院拒否ということではなく、受け入れ先を探すには多大な時間と労力がかかることは知っておいた方が良いでしょうね。
まとめ
コロナ渦中に入院した患者さんは、家族と会えずに、より辛い入院生活を送っていることでしょう。
しかし院内でコロナが発生することは、避けなければならないことなので、仕方がない規制だと思います。
一部の医療従事者には、患者の家族への対応に時間を取られないため、その分を患者に心血注げるという意見もあるらしく、これも一理あると個人的には思います。
筆者も、かつて入院経験(40日)ありますが、家族以外の見舞いは辛い記憶しかありません(汗)
なので、家族への時間を取られないという医療従事者の気持ちは分かります。