嗅覚障害が鼻うがい(鼻洗浄)で治った?副鼻腔炎や好酸球性副鼻腔炎、後鼻漏などについても
嗅覚障害が起きたときに鼻うがい(鼻洗浄)をすることで、治ったり、症状が緩和したりするそうです。
鼻水や鼻詰まりは副鼻腔炎や好酸球性副鼻腔炎、後鼻漏など、さらに悪化して、その他の部分にも悪影響を与え始めたら厄介もの。
鼻うがいは耳鼻科医も推奨する自宅で簡単にできる鼻腔ケアですので、ぜひマスターしてください。
もくじ
嗅覚障害とは
嗅覚は鼻腔を通り、目の高さくらいの位置にあるにおいを感知する感覚細胞ににおいが触れることで、嗅神経から嗅球を通じて脳に通じにおいを感じるようになっています。
この途中のどこかで障害が起きていると、嗅覚に何らかの障害が起きたりするのです。
嗅覚障害にはにおいがしないという嗅覚の低下だけでなく、嗅覚過敏や匂いの感じ方が変わる異臭症といったものもあります。
大抵は副鼻腔炎を起こして、一時的ににおいがわからなくなっている状態がほとんどだと思われます。
副鼻腔炎とは
副鼻腔炎とは、鼻の奥にある副鼻腔(前頭洞・篩骨洞・上顎洞・蝶形骨洞)で起こる炎症です。
主な原因は、風邪(ウイルス感染)や花粉症などのアレルギー性鼻炎です。
その他に、細菌感染やカビ、中には虫歯が原因なんていう場合もあるようです。
副鼻腔炎の症状として、次のような症状があげられます。
- 鼻水
- 鼻づまり
- 嗅覚障害
- 鼻の奥の痛み
- 目やに
鼻が詰まるとにおいが感じにくくなりますよね。
においが感じられないと、味覚も分かりづらくなります。
この辺りの目・鼻・口は連鎖しているのでしょう。
なお、アレルギー体質や喘息との関係性の深い「好酸球性副鼻腔炎」と呼ばれるものがあります。
この好酸球性副鼻腔炎は、厚生労働省で指定難病とされています。認定された場合、医療費の助成が受けられますので、気になる方は耳鼻科で相談をしてみることをお勧めします。
長期間鼻水や鼻詰まりが続くと後鼻漏のおそれも
鼻水がのどの方へ流れ落ちていくことを、後鼻漏(こうびろう)といいます。
副鼻腔炎や花粉症などで通常より鼻水が増えると、のどに落ちていく量が普段よりも増え、それがのどの炎症をなどを起こします。
長期間、鼻水や鼻詰まり状態が続くと、どんどんと別の部位にも悪影響を及ぼしていくので、早めの対処をしたいところです。
嗅覚障害には鼻うがい(鼻洗浄)
嗅覚障害の中でも副鼻腔炎などにより鼻が詰まってしまい、においが感じられない場合には、「鼻うがい」は有効のようです。
鼻詰まりは風邪の時のほかにも、春や秋の花粉症の季節にも起こりがちです。
鼻の中を洗い流し、鼻の内部を清潔に保つことは、鼻詰まりを抑えるだけでなく、鼻の中の花粉なども洗い流すので、アレルギー症状が緩和される効果が期待できます。
ちなみに、この鼻うがいは、後鼻漏や好酸球性副鼻腔炎のケアとしても耳鼻科医が推奨しています。
鼻うがい(鼻洗浄)のやり方
鼻うがいとは、口でするうがいのように、鼻の中に水を入れてうがいのように鼻の中のを洗浄する方法です。
鼻の中のほこりや細菌、ウイルス、花粉などを洗い流し、清潔な状態を保つことで鼻の正常な機能を改善させます。
鼻うがいには専用の鼻洗浄器を使用するとやり易いです。
容器に入れた生理食塩水を片方の鼻の穴に挿したノズルの先端から送り込み、「あー」と声を出すようにして、口から水を出します。
生理食塩水は人肌程度のぬるま湯に温め使用すると、鼻への刺激も弱まりやり易いです。
耳鼻科の先生が鼻うがいの実演をしている動画がありますので、参考にしてみてください。
鼻洗浄器は、ドラックストアやアマゾンなどで販売していますよ。
まとめ
花粉症の季節になると、鼻水や鼻づまりがとってもうっとうしいです。
鼻うがいをすることで、鼻水や鼻詰まりの緩和に加え、目のかゆみやのどのイガイガなども抑えられます。
また、症状がひどくなる前にから鼻うがいを習慣化することで、症状自体を起きにくくすることもできます。
慣れると難しいことではないですし、お金もさほどかかりません。
頭もすっきりしますので、ぜひこの機会にマスターされてはいかがでしょうか。