チューリップを地植えでそのまま翌年も花を咲かせる方法 球根や土、水やりなどのポイント
この記事では、チューリップをプランターなどの容器ではなく、庭や花壇などの地面に直接植えて育てる”地植え”の場合のポイントを紹介しています。また、地植えのチューリップをそのままで翌年も花を咲かせる方法についても説明します。
もくじ
チューリップの地植えと球根
ホームセンターなどでは9月からチューリップの球根の販売が始まります。ですが、植えるのは紅葉の見ごろの時期まで待ちましょう。
球根の根が伸びるのに適した温度は10~15℃なので、暖かい土ではうまく育ちません。
チューリップは寒さに強いので、雪が積もったり霜が降りるまでは植えることができますが、遅くても年内には球根の植え付けを完了させましょう。
チューリップの地植えと土
チューリップは通気性と排水性の高い土を好むので、鉢植えの場合は市販の園芸用土を使うのがおすすめです。
地植えの場合は、植えつけ予定地を深く掘り返しゴミや雑草などを取り除いてから、土がふかふかになるように耕します。
今まで何も花を植えたことがない場所や、違う花や野菜を栽培していた場合は、たい肥と肥料をまいて1~2週間おきます。
チューリップ地植えの間隔と深さ
地植えの球根の植え付けは、球根同士の間隔を10cm程度あけて植えます。
植え穴の深さは球根3個分(5~10cm)が目安です。
植え穴の深さが浅いと、根が伸びたときに球根が地上に出てきてしまうことがあるため、気をつけてくださいね。
チューリップの地植えと球根の向き
きれいな花壇をつくるためにはチューリップの葉の向きを揃えて植えるのがポイントです。
そのためには、球根を植えつけるときに球根の向きを揃えておく必要があります。
チューリップの球根を上から見ると、ぷくっと膨らんでいる部分と平らな部分があります。
チューリップの葉は球根の決まった所から出てくる性質があり、この平らな部分から出てきます。
そのため、平らな部分を外に向けて植えつけていくようにしましょう。
チューリップの地植えと水やり
チューリップの植えつけをしてから2週間の間は、根が伸びる大切な時期です。この2週間はたっぷりと水やりをしましょう。
冬場は水がなくなると根が乾燥してしまい、その後水をあげても吸収する力がなくなり、花が咲かない原因にもなってしまいます。
目安としては、土の表面が乾いたタイミングで、徐々に水が染みていくようにゆっくり水やりをします。
一気にたくさんの水をかけると、土が水を吸う前に流れてしまうので注意しましょう。
チューリップの地植えでそのまま花を咲かせるには
チューリップはもともと高原地帯の涼しい場所で育つの花なので、日本の蒸し暑い夏は苦手です。
根が土の中で弱ってしまうため、翌年も花を咲かせるだけの体力がなくなってしまいます。
そのため、チューリップの球根はそのままにせず、土から掘り出して保存しておく方が良いでしょう。
しかし、しっかり管理すれば、そのままでも翌年花を咲かせる可能性があります。
- 花が咲いたら早めに摘み取り、葉が黄色く枯れるまで水やり・追肥をする
- 葉が枯れたら葉を切りとる
- 紅葉が見頃になったら水やりをスタートする
夏の暑さで球根が弱る可能性が高いですが、涼しい地域では植えっぱなしで翌年も花が咲くこともあります。
まとめ
日本でチューリップの地植えをする場合、季節と水やりに注意をすることが必要です。
運が良ければそのままで翌年も花を咲かせてくれるかもしれません。
球根を植えるときに向きを揃えて植えると、葉っぱの向きも揃って美しい花壇になりますよ。