裁判の判決で使用される主文後回しの意味とは?極刑確定の演出かショック緩衝か
いろいろと気になる国の機関のひとつである裁判所。
ニュースなどでは静止画でしか伝えられないので、ある意味、ブラックボックスです。
Amazonプライムビデオでは「密着!アメリカ裁判24時」なるドキュメンタリーが配信されていますが、日本でも警察24時ではなく裁判バージョンを希望します。
判決においては「主文」または「主文後回し」などの用語が使われますが、その意味についても知りたい人は多いのではないでしょうか
今回は、裁判所の判決における「主文」を中心にシェアしたいと思います。
もくじ
裁判所の印象
裁判所に行ったことが無いので、コロナが落ち着いたころに社会見学したいなと思いますが、最も興味深いのは傍聴です。
見学や傍聴は随時行われていて、特に傍聴に関しては誰でも可能となっています。
さらに傍聴に関しては事前予約等も必要ありませんが、注目される裁判においては「傍聴券交付手続」と言われる、いわゆる抽選が行われる模様です。
初めての傍聴は緊張すると思いますし、独特なマナーのようなものが、ベテラン傍聴ニストによって構築されていそうで、やや敷居が高い雰囲気を感じます。
かつて甲子園で幅を利かせていた熱心なファンとかいそう(汗)
判決の瞬間は息を飲むでしょうね。
主文とは
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』では、
主文(しゅぶん)とは、裁判の中で、結論を記載した部分をいう。
と書かれています。
さらに主文は、
- 無罪判決:被告人は無罪
- 有罪判決:被告人を○○に処す(この裁判が確定した日から○年間その刑の執行を猶予する)
という決まったフレーズがあるようで、刑事事件の際は、主文を先に言い渡して判決理由を読み上げることが通例になります。
ただし明確な規定は無いようではありますが、漏れ聞く情報では、極刑の言い渡しほど「主文後回し」が多いというのが一般的な認知です。
それは、なぜなのでしょうか。
主文後回しの意味
あくまでもファンタジーな私見としては、極刑こそ、最初にバーンと言い切ってしまう方が、よりピリッと引き締まるというか、事の重大さを改めて被告や被害者および関係者さらには一般の人に知らしめる効果がある印象です。
ところが遠山の金さんなどは、証拠をバンバンと積み上げて最後に畳みかけるという演出がパターン化されていますので、極刑こそ最後に言い渡す方がぐぅの音も言わせずにセンセーショナルでもあります。
裁判官としても極刑の言い渡しはクライマックスと感じているかもしれません。
不謹慎な表現ですが、重い判決だからこそ裁判官もいつもとは違う感覚はあるでしょう。
ニュースの速報で「主文後回し」となると、ほぼ極刑は確定の演出であると捉える向きもあります。
演出という言葉を使うと、また微妙な感じもしますが、感覚としては「もしかして・・・」とはなりますよね。
まとめ
裁判の判決で使用される主文後回しの意味は、極刑確定の演出かショック緩衝かという一般的な見解が多い中で、特にルールめいたものはありませんでした。
つまり主文の後回しは裁判官の一存によるものだというのが結論ではないかなと考えます。