週休3日制にリクルートも参戦!民間企業が導入をしても公務員や学校は実現可能なのか?
とうとうリクルートが週休3日制を導入しましたね。
厳密には「週休約3日制」というものですが、フレキシブル休日の導入によって、年間休日が145日を超えたのです。
それゆえに週当たりの休日が「約2.8日」となるので、独自のシステムとしてすでに稼働しています。
民間企業の週休3日制への取り組みは非常に良いものであると考えますが、これが公務員や学校となると話は別。
そこで今回は、主に学校の週休3日制について、独自の見解を述べたいと思います。
もくじ
リクルートの週休約3日制とは
リクルートの場合は、例えば、金土日を休みとした週休3日制という固定的なやり方を強引に進めたのではない点が、非常に素晴らしいという印象です。
仮に、今週は2日しか休まなかった場合、翌週は4日休みを取るということが可能なので、従業員の方も仕事のペースに合わせて調整しやすいだろうなと思います。
学校関係の行事は平日に行われることも多いですし、急な呼び出しにも対応しやすいでしょうから、従業員の定着率も高くなるでしょう。
一方、休日が増えると、その分のしわ寄せが労働時間にくるとビビっちゃうから日本企業は遅れを取るわけですが、1日あたり15分程度しか増えてないとか。
しかし年間では50時間も総労働時間が減少したというテータもあって、いわゆる時短が達成できているのです。
すごいなリクルート。
以前在籍した製造業とは、まるで違います(汗)
某ナシ〇〇ルの子会社でしたけど、そこは工場の3交代に合わせて管理スタッフの就業時間を変えるという、意味不明なことをやってました。
公務員の週休3日制
本当は、国や自治体が、時短や働き方改革の姿勢を見せなきゃならないのではと考えています。
大体、選挙向けのポーズだということはわかってますけどね。
だから期待すらしていませんし、実現もしないでしょう。
公務員は、今のままで良いのでは?
学校の週休3日制
私立学校と公立学校、それから関連法規や義務教育の観点から、いろいろと縛りが多い業界ではありますが、週休3日をやろうとすると、それこそ平素の授業に差支えそうです。
履修すべき数字が決められているわけですし、年々、学ぶことは多くなって教科書は分厚くなっていることから見ても、もっとも週休3日制とは縁が無さそうな気がします。
そもそも公立学校は、教師の数が足りていないとか問題が多すぎ。
私立学校は、まだチャンスがあるかもしれないです。
高校まで考えると、やはり公立学校は厳しいかなと。
私立学校は、どこか思い切って舵を切ると、バーッと波及しそうですけどね。
大学は学部ごとに履修科目などが違いますから、もしかすると週休3日を実現している学生はいるかもしれません。
ちなみに筆者は週休3日を確保して、何とか無事に卒業したクチです(汗)
労働時間を増やさない方法
週休3日を実現するならば、どうしても労働時間を短縮しなければなりません。
職種と言うか担当する業務によって絶対的とは言えないまでも、例えば一人が1つの案件を丸抱えしていると、ほぼ、自由に休めない状況に置かれます。
仮に2人とか複数で対応していると、情報共有ができているので、
「すみません、担当がお休みを頂いているので、後日・・・」
ということが無くなります。
つまり、「後日・・・」にあたる部分が、いわゆる「休んだシワ寄せ」の正体でもあるので、それを潰していけば時短が進むはずなんです。
担当が居なくても機能するよう、組織で担保できるしくみ作りが、時短のカギと言えます。
それがわかっていないと、「早く帰れ」とか言わない上司がわんさかいる、かつて所属した製造業のように、
- 役員や管理職どもの掛け声だけは勇ましい
- 定時退社日と社内放送でアナウンスするだけ
- 組合員が巡回して帰れと言うだけ
- 問答無用で消灯
なんて、場当たり的な対応に終始することになりますよ。
結果ですか?
出るわけないじゃないですか。
まとめ
「週休3日制にリクルートも参戦!民間企業が導入をしても公務員や学校は実現可能なのか?」というテーマで、週休3日制について書きました。
公務員や学校と民間企業と比較はできませんが、要は、しくみ作りができるかどうかです。
場当たり的な対応だと、まず、実現はしません。
参照
リクルートの週休約3日制“休める組織”を実現できたワケ:取得率98% – ITmedia ビジネスオンライン