RSウイルス感染症とは?大人もかかるの?症状と感染経路・治療法など
今年は去年よりもRSウイルスにかかっている数が爆増しているそうです。子供がかかりやすいRSウイルス感染症とは?大人もかかるの?症状と感染経路・治療法などについてお伝えします。
もくじ
RSウイルス感染症とは
RSウイルス感染症は風邪のウイルスの一種で、主に乳児に見られる呼吸器の感染症です。
免疫がかある場合は、鼻水や咳などの軽い症状ですみ、2歳までにはほぼ全員がかかるといわれています。
ただし、一度RSウイルスにかかれば一生涯の免疫ができるわけではありません。そのため、何度もRSウイルスにかかる可能性はあります。
通常だと夏ごろから感染が増えてきますが、既に全国で感染者が3000件を超えるなど、昨年比の400倍の増加がみられるため、このあとさらなる感染拡大が予想できるとのことです。
特に小さなお子さんのいる家庭は、RSウイルス感染に気を付けてください。
RSウイルスの症状
RSウイルスは感染後、約4日程度で症状が現れます。
始めは鼻水やのどの痛みから始まり、その後、席が出始めます。
RSウイルスは呼吸器の感染症なので、気管支に炎症が起こることも多く、悪化するとゼーゼーとした呼吸となり息苦しくなります。
RSウイルスには大人も感染します。ただし大抵は子供のころにRSウイルスにかかっているので、免疫ができている分、重症化はしにくいようです。
たいていは感染した人の鼻水や唾液、などを介して感染します。特に小さなこどもは、幼稚園や保育園などでうつし合う可能性が高いようです。
RSウイルスの治療方法
基本的にRSウイルス感染症は自分の免疫力で治ります。
風邪の時と同様、水分と栄養をしっかりとり、小さな赤ちゃんの場合は鼻水をこまめに吸引してあげてください。
重症化した場合は、入院することもあります。
その場合は、酸素吸入といった治療を行うこともあります。
幼児は気道も狭いため、呼吸が十分に行えない場合は、人工呼吸器で呼吸をサポートする場合もあるようです。
3.合併症に注意
わりと自然に治るRSウイルス感染症ですが、長引くと気管支がやられ気道が敏感になります。
そうなると、ちょっとした刺激でも喘息のようなむせたり、咳が止まらないなどの症状が現れます。
また、次のような合併症を起こすこともあります。
急性中耳炎
鼻水の量が増えると、耳の方に鼻水が流れ、中耳炎になりやすくなります。
重症細菌感染
頻度はわずか1-2%ですが、細菌感染症という命にもかかわる重症な合併症を起こすこともあります。
特に生後3ヵ月未満のこどもには多く見られるので、注意が必要です。
反応性気道疾患
RSウイルス感染症の後遺症的な症状で、風邪のたびにゼーゼーと息が苦しくなります。
まとめ
RSウイルスの感染予防も、普通の風同様、基本は手洗いとうがいです。
こども同士でうつし合うことも多いので、遊んだ後はしっかりと手洗い・うがいをおこなうよう習慣化しましょう。
RSウイルスにも予防接種があります。時期的にはインフルエンザが始まる前にRSウイルスが流行ると言われています。
しかし今年はすでに多くのRSウイルス患者が発生しています。
0-1歳くらいだとまだ言葉もしゃれべませんので、症状が現れたら早目に受診してくださいね。