埼玉県の名産の食べ物・飲み物 草加せんべい・五家宝・狭山茶など代表的な名産品について
埼玉県の名産の食べ物と言われて、なかなか思い浮かばないかもしれませんが、伝統と歴史がある埼玉県は、食の宝庫としてもじつは有名なのです。代表的な名産品がいくつもあります。ということで、埼玉県の名産の食べ物についていろいろとご紹介していきます。
もくじ
草加せんべい
埼玉県の名産といえば「草加せんべい」は有名ですね。草加せんべいのはじまりは、江戸時代といわれています。
草加は昔から米どころであり、多くのお米がとれました。それゆえに、日光街道の草加宿では、せんべいを売っており、それが草加せんべいのはじまりといわれています。
草加せんべいは、醤油の香ばしい香りと、堅焼きならではのパリッとした食感が特長です。
現在も選び抜かれた良質の100%うるち米を原料とし、昔ながらの製法で製造されています。
実は草加せんべいとして認定されるためには、厳しい条件があります。そのため、草加せんべいの製造に長年従事している職人により、伝統産業としての継承や後継者の育成も行っているのです。
詳しくは「草加せんべい振興協議会」の公式サイトをご覧ください。
五家宝
「五家宝(ごかぼう)」は埼玉県熊谷市の銘菓です。文政年間に「五嘉棒」の名前で売り出されたことがはじまりとされています。
あられ状にしたもち米を水飴で固めた芯の部分に、きな粉と水飴を混ぜた皮で巻き、さらにきな粉を表面にまぶしたお菓子です。添加物が一切使われていないので、健康ブームのなかで密かに注目を集めているようです。
最近では胡麻味や抹茶味など、種類も豊富になりました。埼玉県内には五家宝を販売しているお店が何軒もあるので、お好みの五家宝を探してみてください。
十万石まんじゅう
「十万石まんじゅう(じゅうまんごくまんじゅう)」は、埼玉県行田市の「株式会社十万石ふくさや」というお菓子メーカーが製造販売している人気のおまんじゅうです。
「うまい、うますぎる」というキャッチフレーズのCMは、埼玉県民にはおなじみのようですが、県民以外には意外とあまり知られていないようです(笑)。
十万石まんじゅうは、厳選された北海道十勝産小豆を使って自家炊きしたこしあんに、新潟県産コシヒカリの粉で作った皮で包まれています。
素材にも製法にもこだわり抜いているおまんじゅうで、「日本ギフト大賞2018埼玉賞」を受賞しています。
また、「浦和レッズ」「埼玉西武ライオンズ」「渋沢栄一」「翔んで埼玉」など、様々な埼玉ゆかりの企業などとコラボレーションまんじゅうも作っています。
狭山茶
埼玉県といったらお茶も有名です。東村山4丁目音頭の歌詞でも「狭山茶どころ、情けが厚い~♪」とあるように、狭山でお茶の栽培が盛んに行われています。
お茶が栽培されるようになったのは、江戸時代の中頃からといわれています。狭山茶は静岡茶、宇治茶と並ぶ「日本三大茶」のひとつです。
全国にはお茶の産地がいくつかありますが、埼玉県は産業としてお茶の栽培が成り立つ北限に位置しているので、寒い冬を乗り越えるために葉肉があつく、味・色・香りなどが強いのが特徴です。
また「狭山火入」という独特の仕上げ技術によって、味や香りを向上させているので、甘くて濃厚な味がするお茶が味わえます。
COEDOビール
「COEDOビール」は、埼玉県川越市で生産されているクラフトビールです。昨今のクラフトビールブームもあり、COEDOビールのファンは多いことでしょう。
このCOEDOビールは、世界的なビールのコンテスト「ヨーロピアンビアスター2010」でゴールドメダルを受賞しました。
COEDOというビールの名称の由来は、蔵造りの美しい町並みから川越市の別名「小江戸」からきているそうです。
COEDOビールは各テイストのビールの色にちなんで、毬花(Marihana)・瑠璃(Ruri)・白(Shiro)・伽羅(Kyara)・漆黒(Shikkoku)・紅赤(Beniaka)という独特な名称がついており、味わいのイメージに合わせたパッケージデザイでも注目されています。
まとめ
草加せんべい・熊谷の五家宝・川越の芋菓子は、「埼玉三大銘菓」と呼ばれているそうです。まずはこのあたりから、埼玉の名産は攻めたいところですね。
川越市の名物サツマイモを使った、芋ソフトクリーム・おさつチップ・芋羊羹・芋シュー・芋プリンなどの、和菓子や洋菓子も人気があるようです。
他にも、深谷出身の実業家「渋沢栄一」も好んで食べたといわれる「煮ぼうとう」なども、歴史好きには気になるところかもしれませんね。
埼玉県を訪れた際には、ぜひこれらの名産品を楽しんでみてください。