給与ファクタリングってなに?誰がどういうときに利用するの?ちょっと耳慣れない金融用語の話

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ここ最近、ファクタリングという言葉を目にすることが多くなりました。

何となく、一般的には馴染みのないことだから知らなくても構わない、と感じてしまう言葉です。

なぜならば語感からも全く何のことか想像し辛いからではないでしょうか。

そこで今回は「ファクタリング」について調べたことをシェアしたいと思います。

ファクタリングとは

金融庁のサイトには、

一般に「ファクタリング」とは、事業者が保有している売掛債権等を期日前に一定の手数料を徴収して買い取るサービス(事業者の資金調達の一手段)であり、法的には債権の売買(債権譲渡)契約です。

とあります。

あくまでも事業者がメインだったファクタリングですが、かつては「給与ファクタリング」なる言葉も見受けられました。

これは個人の資金調達のひとつですが、過去に事件にもなっているため、金融庁も注意喚起しているぐらいです。

表立っては取扱う業者は存在しないかもしれませんが、闇に潜んでいる可能性も否定できません。

よって参考として、以下、認識してもらえると幸いです。

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給与ファクタリングの概要

給与というものは所属している企業から従業員に、一定の期日に支払われるものです。

毎月25日が給与の支給日というパターンが典型ですが、この支払いが予定されている給与を債権と見なして貸金業者に譲渡し、支給日の前に現金を受け取れるしくみが給与ファクタリングになります。

給与ファクタリングの一般的な流れ

給与が債権と言われても、なかなかイメージできないかもしれませんので、一般的な流れを説明します。

  1. 給与ファクタリング業者に申し込み
  2. 業者による審査
  3. 審査通過後に債権(給与)譲渡の契約
  4. 給与ファクタリング業者から入金
  5. 給与支給日に給与ファクタリング業者に支払い

つまり給与ファクタリングは、給与支給日を支払期日とする金銭貸付です。

なお、給与ファクタリング業者からの入金においては、あらかじめ1割2割程度の手数料が引かれていることからも、業者が貸したお金であることに変わりはありません。

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給与ファクタリングがヤバイ理由

給与ファクタリングは貸金業にあたると、東京地方裁判所が2020年3月24日に認定しました。

貸金業は貸金業者として登録した事業者でしかできませんが、ほとんどの給与ファクタリング業者が無登録営業だったこと、スキーム上でも問題があったことから、ほとんどの業者が廃業に至ったわけです。

シンプルに給与ファクタリングはヤバイと覚えておけば、下手に近寄ることも無いでしょう。

現金化サービスは全てヤバイ?

給与ファクタリングがヤバイのなら、他の現金化サービスもヤバイんじゃないのか、となるのは自然な思考です。

現金化にはいくつか種類がありますが、主に、

  • キャッシュバック方式
  • 商品買取方式
  • 携帯キャリア決済
  • ギフト券買取
  • クレカショッピング枠

について、聞いたことがあるのではないでしょうか。

ここでは説明を割愛しますが、個人的には関わりたくありません。

まとめ

「給与ファクタリングってなに?誰がどういうときに利用するの?ちょっと耳慣れない金融用語の話」というテーマでファクタリングに関する話題を書きました。

お金に関することは深いものがありますね、しくみや裏表の面でも(汗)

債権など金融用語は慣れないと訳が分からなくなります。

しかし、そこが落とし穴とも言えるため、知らなかったでは済まない事態になってからでは、救済の余地も選択肢もなくなってきます。

お金を借りる、現金化することのリスクを知ることは、自分の経済的破綻の予防にもなるわけです。

参照

ファクタリングに関する注意喚起:金融庁

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