唾液が少ない場合は何科の診療を受ければいいの?唾液を増やす漢方薬はある?
唾液が少ない、あまり出ない、口の中がいつも乾いている、そんな場合は何科の診療を受ければいいのでしょう?また、唾液を増やす方法や漢方薬なんかはあるのか?といった疑問にお答えします。
もくじ
唾液が少ない場合には何科の診療を受ければいい?
唾液の分泌が減少したり分泌されなくなることで、口の中が乾燥した状態のことをドライマウスと言います。
唾液が少ない場合にまず診療を受けるのは、耳鼻咽喉科でしょう。
唾液が少ない原因が何によるものかわからない限り、治療の使用もありません。
ひょっとしたら精神的なものかもしれませんし、自律神経絡みの病気が原因かもしれません。
しかし、まずは耳鼻咽喉科に行くことから始めましょう。
唾液が少なくなる原因
唾液が少なくなる場合の原因としてはいくつか考えられます。
そのうちの1つとして、女性の場合は更年期による女性ホルモンの分泌低下があります。
女性ホルモンの分泌が低下すると、唾液の分泌量が減ってきます。
また、唾液腺は自律神経に支配されていますので、ストレスが生じ交感神経が強く働いてしまうと、唾液の分泌が抑制されることがあります。
他に、食べ物をよく噛まずに食べる、早食い、喫煙などにより、唾液の分泌が低下する場合もあります。
薬の副作用の場合も考えられますので、普段飲み続けている薬がある場合は、処方した医師に相談してみることをおすすめします。
唾液が少ないとどうなるの?
口内に唾液が不足すると、唾液による抗菌作用や自浄作用が低下します。
そうなると、むし歯や歯周病が起こりやすくなります。
また、口臭や粘膜の感染症、味覚障害、嚥下障害などを起こすことにもつながり兼ねません。
唾液の出し方
では、唾液の出し方はないのでしょうか。
梅干やレモンなど、すっぱいものを想像すると、必然的に唾液が湧いてきますよね。
これで唾液が出てくれればいいのですが、そう上手くはいかないでしょう。
唾液を出しやすくするには、食事のときに何度も何度もよく噛むことです。
また普段から、水分を多めにとるよう心がけることも必要です。
人とおしゃべりなどをして、口や舌をよく動かすこともとても大事です。
独りで引きこもって誰ともしゃべらないような生活をしていると、唾液の分泌も悪くなってきます。
人と会わない生活を続けていると、気も塞ぎがちになり、精神的なバランスも崩れてきます。
精神バランスが崩れると自律神経にも影響を及ぼし、ドライマウスの原因ともなります。
散歩をしたり、近所で少し買い物をするだけでもいいので、ゆっくりと外を歩き、気が向いたら店員さんや近所の人と挨拶を交わしてみるなど務めてみてください。
つぼマッサージによる唾液を出す方法
ツボを刺激することで唾液の分泌を促す方法もあります。
以下の3つのツボをマッサージすることで、唾液が出やすくなるといわれています。
- 耳下腺(じかせん)
- 顎下腺(がっかせん)
- 舌下腺(ぜっかせん)
マッサージ方法は以下の動画を見て参考にしてみてください。
とても簡単で時間もかからない方法です。
被災時に水が使えず口腔ケアができない場合も、唾液を促すことで口内の雑菌繁殖を増やすことができます。
そのためにも、このマッサージ方法はぜひとも覚えておくといいでしょう。
唾液を増やす漢方薬
唾液を増やす治療に使われる漢方薬に次のものがあります。
- 五苓散(ごれいさん)
- 麦門冬湯(ばくもんどうとう)
- 白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)
漢方薬には保険適用内のものと、適用外のものとがあります。
病院で漢方薬を処方してもらえる場合もありますので、相談してみると良いでしょう。
まとめ
ドライマウスは主に更年期を迎えた女性に多く見られる現象のようです。
私の知人の親も子のドライいマウスに悩まされていました。
唾液が出ないとものを飲み込むことも困難になります。また、飲み込む際にのどに詰まりやすくもなります。
普段あまり意識のいかない唾液ですが、実は人間が生きていくためにとても重要な役割を担っていることがわかります。
ドライマウスにならないよう、普段から上記に記したような予防やマッサージを心がけてください。