冷え性は何故起きる?原因や冷え性の種類・種類別改善法・冷え性対策など 治った人の話
冷え性は何故起きるのでしょう?その原因はどこに?また、冷え性には4つの種類とその複合型とがあります。この冷え性の種類や種類別の対策・改善方法もご紹介します。「冷え性が治ったよ」という人が、どういったことに気をつけたかについてもお伝えします。
もくじ
冷え性は何故起きる?原因について
冷え性は何故起きるのでしょうか。
その前に、そもそも冷え性とは、どういった状態なのでしょう。
冷え性は、体温は低くないのにもかかわらず、手足や体の一部が冷たくなる症状のことです。特に若い女性に多いと言われていますが、男性でも年配の方でも冷え性に悩まされている人は大勢います。
その原因は、血流が悪くなることです。血行が悪くなると身体の血の巡りが悪くなり、心臓で温められた血液が隅々まで行き渡らないため、特に体の末端が冷たくなります。
また、血行が悪くなると、血液によって運ばれる酸素や栄養素も行き届かなくなってしまううえに、老廃物も排出されなくなるため、冷え性になると様々な体の不調も現れやすくなるので厄介です。
血行が悪くなり末端まで血液がいかなくなる原因は、本来なら温度の変化によって血管が広がったり縮まったりして、血液の流れにより体温を調節する機能が、うまく働かなくなってしまっていることにあります。
これは現代の冷暖房などの空調設備が整った住環境の影響で、外気に対する感覚が鈍くなってきており、体温調節機能の働きが鈍くなっていることが挙げられています。
冷え性には種類がある
冷え性と一言で言っても、実は大きく4つの種類があり、次の4つのタイプに分類されます。
- 四肢末端型
- 下半身型
- 内臓型
- 全身型
「四肢末端型」は、手足などの末端が冷えるタイプです。
「下半身型」は、腰から下が冷えるタイプです。
「内臓型」は、お腹が冷えるタイプで、「隠れ冷え性」とも呼ばれています。
「全身型」は、季節を問わず常に体温が低く、寒さを感じるタイプです。
これら4つのタイプが複数合わさった、複合型の人もいます。
冷え性の基本となる対策・改善方法
冷え性はタイプ別による改善方法と、全ての冷え性に効果的な改善方法とがあります。
まずは、全ての冷え性に効果的な基本となる改善方法から先に紹介しましょう。
全ての冷え性の方にまずは行っていただきたい改善方法が、
- 適度な運動
- 全身浴
の2つです。
適度な運動はウォーキングで十分です。1日30分ほどのウォーキングを週4から5日行うようにしてください。時間がないという方は、通勤時の駅を1つ手前で降りるなどして、上手にウォーキングタイムを作ってください。
もうひとつの全身浴ですが、現代人はお風呂に浸かることなくシャワーで済ます人が増えています。しかし、冷え性の人はしっかりと湯船に浸かりましょう。
全身浴の方法は、はじめに41~42℃のお湯に首まで5分間浸かります。次に半身浴(胸あたりまで浸かる状態)で5分間。その後、髪や体を洗っあとに、再び2、3分ほど首まで浸かります。
体をしっかりと温めることで、各機能が活性化し、全身の血の巡りも良くなることで冷え性の改善が図れます。
種類別冷え性対策・改善方法
では次に、種類別による冷え性の改善方法をご紹介します。
四肢末端型は、熱を生む体に改善していく必要があります。そのために必要なのが、食事量です。エネルギーは食事から摂られますので、栄養素の高いバランスの良い食事を、適切な量だけ摂る習慣を身に着けてください。
四肢末端型冷え性の人は食事制限によるダイエットは控えましょう。冷え性が悪化してしまいます。ダイエットをするなら、運動量を増やすことでカロリーを消費するダイエット法を試みてください。
下半身型は、事務仕事などで下半身の血行が悪くなっていることが原因と考えられます。特にお尻の筋肉が硬直すると下半身型冷え性は起きやすくなります。
仕事の合間に適度に歩き回ったり、お尻の筋肉をほぐすストレッチを行ってください。
内臓型冷え性は発汗が原因として挙げられます。発汗を抑えるには、まず食べ過ぎないことです。次に、厚着を避け、通気性の良い服を着用すること。さらに、内蔵を温めるために白湯を飲む習慣をつけると良いでしょう。
全身型冷え性は、体のホルモンバランスが崩れていることが原因と考えられます。そしてホルモンバランスが崩れた理由として考えられるのが不摂生な生活習慣です。
まずは栄養素の高い食事をしっかり摂り、睡眠も十分に、適度な運動も取り入れ、規則正しい生活をすることから始めましょう。
また、体の内側と外側の両方から暖める必要がありますので、基本的な冷え性対策・改善方法に加え、内蔵型の改善方法も併せて行うことをおすすめします。
冷え性が治った人の話
冷え性の原因は主に血行不良ですから、血流を良くすることができれば冷え性は改善されます。
例えば、寒い冬に運動をすると、運動後に体が暑くなるのは、血流が良くなり体中に血液が巡るからです。
つまり、運動は体の血流をよくする働きがあります。
冷え性が治った人の話を聞くと、その多くは運動習慣を身に着けたというものです。
その運動は、ウォーキングやヨガ、ピラティスといったものが多いです。決して激しい運動である必要はありませんが、運動することに合わせて、筋肉を付けることで冷え性の改善もなされるようです。
なので、ウォーキングやヨガも良いのですが、ピラティスなど、少し筋トレの要素が含まれた運動を行うとより良いかと思われます。
また、普段の食生活にも目を向ける必要があります。それは、知らず知らずのうちに体を冷やしやすい食品をたくさん摂ってしまっているかもしれないからです。
基本的に、暑い時期に採れるの食べ物や、暑い地域で育つ食べ物は体を冷やします。
例えば、
- きゅうり
- レタス
- ナス
- トマト
- みかん
- バナナ
- パイナップル
など。
また、冬場は鍋料理や温かいスープなど、体の内側から温める食事を摂るように意識すると良いでしょう。鍋物やスープは具材の栄養素が汁に溶け込んでいるため、多くの素材の栄養素を摂ることができるので、そういった面でもおすすめの料理といえます。
まとめ
冷え性だと寝ていて足がつったり、寒くてよく眠れなかったりと、睡眠を妨げる要因も多いです。
良質な睡眠が取れないと、ホルモンバランス崩れたり、体力が落ちたりしてしまい、これがまた冷え性の原因となるといった悪循環を招いてしまいます。
冬場などは、体が温まっている状態で布団に入り、そのまま眠りにつけるよう、食事やバスタイムの時間にも工夫をしてみると良いでしょう。
最近では、眠る前に布団乾燥機で布団を温めておくというのも、冷え性の人には有効だと思いますので、さほど高いものではないので、上手に取り入れてみてください。