蛇行性円形脱毛症とは 円形脱毛症の種類や原因・治療法について 蛇行型円形脱毛症は治るのか?

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円形脱毛症の1種に蛇行性円形脱毛症と言うものがあります。脱毛斑が円形ではないため、円形脱毛症とは思わず、悩まれる方もいるそうです。そんな円形脱毛症の種類や原因・治療法について、また蛇行型円形脱毛症は治るのかといったことについてお伝えします。

蛇行性円形脱毛症とは

脱毛症には数多くの種類がありますが、そのなかに「蛇行性円形脱毛症」というものがあります。

これは円形脱毛症の一種で、主に側頭部から後頭部の生え際が帯状に脱毛していくものです。まるで蛇のように脱毛範囲が広がっていくため、蛇行性(蛇行型)と呼ばれています。

通常の円形脱毛症は丸い形の脱毛斑ができますが、蛇行型は帯状に脱毛するので、円形脱毛症の一種と気づきにくかったりします。また頭部だけでなく、眉毛やひげなども部分的に毛が抜けていくこともあります。

蛇行性円形脱毛症は男性型脱毛症(AGA)とは異なり、急激に髪の毛が抜けて脱毛斑が現れます。また、男性はもちろん女性にも起こりますし、小さな子供でも起こります。

通常、自然に抜けた髪の毛には毛根が付いていますが、円形脱毛症で抜けた髪の毛には毛根が付いていません。もしも毛根のない抜け毛が急増した場合は、それは円形脱毛症である可能性が考えられます。

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円形脱毛症の種類

円形脱毛症の頻度は人口の1-2%程度です。また、発症する患者の2割程度に、家族内での発生が見られると言われています。

円形脱毛症には、蛇行型以外に、

単発型(1つの脱毛斑)
多発型(複数の脱毛斑)
全頭型(頭部全体的に脱毛)
汎発型(全身の体毛が脱毛)

があります。

円形脱毛症で最も多いのは単発型です。蛇行型の蛇行性円形脱毛症はわりとケースとしては少ないです。

円形脱毛症の原因

円形脱毛症の原因には、主に次の3つがあげられます。

  • 自己免疫疾患
  • アトピー素因
  • 遺伝

自己免疫疾患

免疫系の機能が誤作動を起こすことで円形脱毛症が起こることがあります。

もともと免疫系機能はウイルスや細菌などの侵入を防ぐために働くものです。それが自己免疫疾患を起こすと、Tリンパ球が毛包を異物としてとらえてしまい、毛根を攻撃してしまうため脱毛が生じてしまいます。

アトピー素因

本人もしくは血縁家族にアトピーの要素を持っている場合、円形脱毛症の発症率が高位という研究結果があります。

アトピー要素には、アトピー性皮膚炎の他、アレルギー性鼻炎、気管支喘息、結膜炎なども含みます。つまり、アレルギーを起こしやすいタイプは円形脱毛症が起こる可能性の高い体質というわけです。ちなみに円形脱毛症の患者の約半数は、アトピー素因であるという結果があります。

遺伝

実は円形脱毛症になりやすい体質というのは、遺伝するそうです。

脱毛症になった血縁関係者と近いほど、発症率も高いという研究データがあります。その代表的な例として、一卵性双生児がともに円形脱毛症を発症するという確率は、なんと55%にも及ぶそうです。

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ストレスと円形脱毛症

よく円形脱毛症の原因はストレスだということを聞くかもしれませんが、ストレスが円形脱毛症の直接の原因にはならないそうです。

ただストレスは免疫力を下げるため、ストレスが自己免疫疾患を引き起こし、そのために円形脱毛症になるということは十分にありえます。

なので、ストレスが緩和されれば再び免疫力が高まり、脱毛症が収まるということは十分にありえるわけです。

蛇行型円形脱毛症の治療について

円形脱毛症は症状や年齢により治療法が異なりますが、蛇行型円形脱毛症の治療には次の方法があります。

  • ステロイド療法
  • 局所免疫療法
  • ミノキシジル外用療法
  • 紫外線療法
  • 冷却療法

蛇行型のような広範囲に円形脱毛症が及ぶ場合に推奨される治療法は、局所免疫療法です。この局所免疫療法とは、化学試薬により脱毛部に人工的なかぶれを起こすことで、免疫反応を抑え発毛を促す方法になります。

蛇行型円形脱毛症は治るのか

蛇行型円形脱毛症は、一般的に治療が長期化するとされています。中には完治までに数年かかる場合もあるそうです。また体質によっては、治っては再発してを繰り返す場合もあるようです。

重症化すると治癒にかかる期間は長くなるため、気づいた場合は早めに治療を行うことが大切です。

治癒までに時間のかかる蛇行型円形脱毛症は、治療中も、「本当に治るのか?もっと悪化したらどうしよう?」と不安を抱きがちです。しかしここは一旦覚悟を決め、症状や体質・年齢に合った適切な方法を見極めながら、治ると信じて複数の治療法を検討しながら根気よく治療を続けていってください。

まとめ

久しぶりに会った友人が蛇行型円形脱毛症になっていました。帽子も被っていたのではじめは気づかなかったのですが、3年前くらいに発症したそうで、言われてみれば眉毛も半分薄くなっていました。その影響でひげなども部分的に脱毛状態にあるそうです。

現在は治療をしているそうですが、やはり治ってはまた脱毛斑ができての繰り返しなので、なかなか症状が改善しにくいとのことでしたが、「絶対に治るから」と明るく言っていた姿を見て、前向きである友人なら大丈夫だなと思いました。

もしこれでくよくよしていたら、それが余計にストレスになるでしょうから、治るものも治りにくくなりますからね。

もしも抜け毛が急激に増え頭皮に脱毛箇所が見つかった場合は、悩む前に直ぐに病院に行き治療をするようにしてください。早めの治療が早期の治癒につながるそうです。

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