ぎっくり腰と慢性腰痛の違い なぜ腰が痛くなるのか?ぎっくり腰を起こしたときの対処法と予防法

ぎっくり腰を経験した人ならわかると思いますが、あの激しい痛みはなんとも形容しがたいものがありますよね。そんなぎっくり腰と慢性腰痛との違いは何なのでしょうか。また、なぜ腰は痛くなるのか、ぎっくり腰を起こしたときの対処法や予防法についてもご紹介します。

ぎっくり腰と慢性腰痛

ぎっくり腰は、急に重いものを持ち上げようとしたり、腰をひねった際などに突然発生する腰痛のことで、「急性腰痛」と呼ばれるものです。

「慢性腰痛」とは、何かしらの原因で腰痛が発生し、6ヶ月以上腰痛が続いているものをいいます。

ぎっくり腰は一時的に動けなくなるほどの痛みを生じる場合がありますが、およそ1~3週間前後で自然と治ることが多いです。

それに対し慢性腰痛の場合は、放っておいても治るということはなく、何かしらの治療を必要とします。

広告

ぎっくり腰を起こしたら

ぎっくり腰を起こした場合、その症状の度合いにもよりますが、重症の場合は少し体を捻ったり、息を吸うだけでも激痛が走ります。

ぎっくり腰が起きた当日から3日間(急性期)は、できるだけ安静にしましょう。

急性期は痛みを取るために、氷枕などで冷やすと痛みが和らぎます。温めると痛みが増しますので、できれば入浴は避けたほうが良いでしょう。

腰を軽く曲げて横向きの状態で寝ることで、腰に負担がかからず痛みが起こりにくくなります。

3日目以降から少しずつ身体を動かし、無理のない範囲で身体を動かしていきます。

ぎっくり腰で病院に行く必要は特にありませんが、とにかく3日間は安静にしておくことです。そのため、できれば3日間程度は仕事もお休みにした方が良いでしょう。

ぎっくり腰はなぜ起こるのか

ぎっくり腰が起こる状況としてよくあるのが、

  • 重いものを持ち上げた時
  • 立ち上がろうとした時
  • 急に姿勢を変えた時
  • 床に落ちた物を拾おうとした時
  • くしゃみをした時

など、ふとした瞬間や、何でもないような動作をした時に起こります。

私の場合は、洗面所で顔を洗った後に上体を起こした時、キッチンで野菜を切った後に上体を起こした時などに、ぎっくり腰を起こしました。

ぎっくり腰は腰を支える靭帯や筋肉に急に負担がかかることで断裂が起き、それが神経を刺激するために起こります。

あの激痛は神経に触れるがゆえの痛みなのです。

ちょうど強い捻挫を起こした時と同じ状態だそうで、ぎっくり腰は「腰の捻挫」とも呼ばれているそうです。

広告

ぎっくり腰の予防法

ぎっくり腰を予防するには、体幹を鍛えると良いそうです。

体幹トレーニングには自宅でできる簡単な方法もあります。

また、体幹トレーニングは毎日行っても良い筋トレですので、普段からスキマ時間を見つけて鍛える習慣をつけるとよいでしょう。

職業柄、座り仕事・立ち仕事など、長時間同じ姿勢でいる人は、ぎっくり腰を起こしやすいそうです。猫背など姿勢の悪い方も要注意です。

また、疲労が溜まっているときはぎっくり腰を起こしやすいそうです。

疲れている時は腰に負荷をかけないようにし、重いものを持ち上げるときも腰ではなく膝を使って持ち上げるようにしましょう。

なぜ腰が痛くなるのか

ぎっくり腰は、腰部椎間板の断裂、ヘルニア、腰部椎間関節症、腰椎圧迫骨折などが起こることで、急性腰痛が生じます。

慢性腰痛の方は、腰部椎間板ヘルニア、変形性脊椎症、椎間関節症、骨粗鬆症、腰部脊柱管狭窄症、脊椎術後腰痛などにより、腰痛が生じています。

これらは部位や病名等は異なるものの、ぎっくり腰も慢性腰痛も、ようは腰部の骨の間にある神経が、何かしらの物理的な要因により刺激を受け、痛みが生じているのです。

まとめ

経験上、ぎっくり腰を起こすときって、少し疲れが溜まっているときが多いように思います。

以前、会社の引っ越しの日に、開始前に手洗いを済ませ「さぁ、頑張るぞ!」と思った瞬間にぎっくり腰を起こしたことがありますが、あれは1日中とてもつらかったです。

また、かつてぎっくり腰を起こした状況では、再び起こす可能性がありますから、その状況下での動作には十分に注意したいところです。

私は毎朝顔を洗うときに、ぎっくり腰にならないよう膝を使って上体を起こすよう意識しています。

ふとした瞬間にプチぎっくり腰を起こすことがありますが、そのような場合はしばらく安静にするようにし、体が疲れている合図だと思い早めに就寝するようにしています。

ぎっくり腰を起こしたら冷やしたほうが良いこと、お風呂にも入らないほうが良いそうです。

寝るときは確かに横になって腰を丸め「猫のように」丸くなって寝ると、腰に負担がかからず痛みが和らぎます。

ぎっくり腰になったら、とにかく3日間程度は安静にし、可能であれば仕事も休んでゆっくりすることがベストです。

参考になったらシェアしてくださいね!