よくスマホを使う人ほど衝動的であるという研究結果がある!自制心に影響が出やすい?
スマホ使い過ぎ問題は、親が子どもに対するありがちな悩みのひとつです。
親もそこそこ使っているから、大抵は説得力がない意見のため、子はすぐに反発してしまいます。
結果として、スマホの使い方をめぐって口論や事件に発展した親子も少なくありません。
また、「よくスマホを使う人は衝動的になる」ということが実しやかに言われていて、実際に検証した研究者もいたそうです。
何となく分かる気がする・・・。
つまりスマホの使いすぎは自制心に影響があるということで、いろいろと調べてみました。
もくじ
ごほうびをもらう能力
いきなりスマホの使いすぎ問題とはかけ離れたことからスタートしますが、ごほうびを我慢できるかどうかは非常に重要な能力だと言われています。
お菓子を1個もらうより、2個もらうため10分ほど待てる幼児のほうが、将来的には学歴などで優位になっているケースが多いとか。
そりゃそうですよね、時間を味方に(コントロール)するだけで2倍の報酬がもらえるわけですから、積み重ねていけば大きく差が開くのは当然です。
つまり自制心がカギとなります。
スマホを握っていると、ガマンの必要性が少ないですよね。
いわゆる即応がよいところですから、待っていたところで2倍の情報量が得られるということにはなりません。
つまり待っているほうがバカを見るのがデジタルライフと言えます。
自制心は環境などで変わる
さまざまな実験の結果、やはり「よくスマホを使う人のほうが衝動的で、報酬先延ばしが下手」と言わざるを得ない結果が出ているとか。
ただ、もともと衝動的な人がスマホの使用頻度が高かったのではないかという疑いも出てきます。
それを晴らすために、スマホを持たない人を集めて3ヵ月間スマホを使用した後に、あるテストを行うと、報酬の先延ばしが下手になっている結果がでたというのです。
衝動的な傾向にある場合は、すぐに結果が出ないこと、例えば習い事になどは良い例で、上達まで時間がかかることにイライラしてしまう可能性は高いです。
ゆえにストーカーなどは、結果がすぐに出なかった人が、自分に取って都合のよい結果を得たいがために行動しているのではないかと推測できます。
現実として、自分を磨くという時間すら待てないから、すぐにほうびを求めて行動に出るわけですが、その行動が双方にとって裏目にでることも想像できないところも痛いです。
スマホ自粛で成績アップ
スマホが学習に及ぼす影響、とくに悪い面ではあきらかです。
我が子のまわりだけでも、その傾向が出てまして、いわゆる進学校を志望する子は、スマホをしばらく操作しなくても何も影響がないです。
一部の子が、試験が終わるまでスマホは触りませんと公言すると、それに習って競うようにスマホ自粛の輪が広がり、相対的に試験の成績は伸びていました。
研究者らの実験でも、「スマホによって学習を妨害される」という結果に落ち着くそうです。
イギリスでは複数の学校で、校内でのスマホ使用の禁止をしたところ、やはり成績は上がったとのこと。
特に勉強が不得手な層の伸びが顕著だったとか。
スマホは勉強によい影響は与えないというのは、どうしようもない真実ですね。
塾でもデジタル化は進まない
学習塾でもタブレットを使用したしくみを導入した経緯がありますが、我が子には響かずに利用料は払っていません。
やはり紙に書くほうが性に合っている模様。
ノルウェーの研究者が行った実験があります。
小学校高学年において、紙の書籍で短編小説を読ませるグループ、タブレット端末で読ませるグループにわけた結果、紙の書籍で読んだグループのほうが内容をよく覚えていたというものです。
話の中でどういう順番で出来事が起こったかという点で、大きく差が付いたのです。
デジタルライフにおいては、順番に関係なくメール、チャット、更新情報などがひっきりになしに現れます。
脳が、いわゆる情報提供という「ごほうび」に慣れきってしまっていることが原因とされます。
順を追ってという論理的な思考や物事を読み解くという、時間をかけることについては、全く向いてないということです。
集中力も自制心に繋がっている気がしますね。
まとめ
「よくスマホを使う人ほど衝動的であるという研究結果がある!自制心に影響が出やすい?」というテーマで、スマホと衝動や自制心について書きました。
研究のソースが見つけられないので、あくまでも参考程度にしておいてください。
参照
あなたがスマホを手放せないのはスマホが「ドラッグ」だから 精神科医が解説 | デイリー新潮