高齢男性に多い脊柱管狭窄症とは?放っておくとどうなる?症状や原因、治療法、手術について
高齢男性に多いと言われる脊柱管狭窄症とは、一体どんな病気なのでしょうか?放っておいて自然と治るものなのでしょうか。脊柱管狭窄症の症状や原因、治療法、手術についての他、身内の経験談などもお伝えします。
もくじ
脊柱管狭窄症とは?症状について
高齢男性によく見られる脊柱管狭窄症という病気をご存知ですか。
この病気は、背骨の中の脊髄神経が通っている脊柱管が、部分的に狭くなり神経が圧迫されてしまう病気です。
脊柱管狭窄症になると、腰痛や歩行障害、足のしびれ、筋力低下、排尿・排便障害といった症状が現れます。
また、その他の特徴的な症状として、「間欠跛行(かんけつはこう)」が見られます。
間欠跛行とは、200~300メートル歩くと脚がしびれて歩けなくなり、しばらく前かがみの姿勢で休むと症状が治まって、再び歩けるようになるという状態のことです。
放っておくとどうなる?
脊柱管狭窄症は放っておくとどうなるのでしょうか。
症状が極軽度の場合は、自然に治ることもあるようですが、基本的には自然に治癒することはないようです。
良くて改善も悪化もしない場合で、放置すると大抵は症状が進行していきます。
進行が進むと、仰向けに寝た状態でも足のしびれが起こり、夜も体を横向きにして背中を丸めないと眠れなくなるほどです。
また、ヘルニアのように動作により激痛が走る場合もあるようです。
どんな人がなりやすい?原因について
脊柱管狭窄症は、どんな人がなりやすい病気なのでしょうか。
加齢により、骨や靭帯などが変性することで起こる病気なので、中年以降の特に60歳代から多くみられるようです。
男女比では2:1の割合で、男性の方多いようです。
脊柱管狭窄症の人は高齢者の10人に1人程度の割合で、およそ580万人の患者がいると言われています。
治療法・手術・治るものなのか
脊柱管狭窄症の治療法としては、まずは飲み薬により症状が緩和されるかといった治療が行われます。
ただ、脊柱管狭窄症は飲み薬やブロック注射、リハビリ、整体などで、一時的な痛みは緩和されることはあっても、それで完治することはまずないようです。
治すのであれば手術という手段になりますが、手術をすれば必ず治るというものでもないようです(成功率は70%程度)。
実際、私の父は脊柱管狭窄症の手術をしましたが、それにより完治するということはありませんでした。
というか、腰痛は治ったものの坐骨神経痛が出てしまい、これに苦しまされました。
個人的には、安易に手術に頼らず、飲み薬や整体、マッサージなどを上手に活用して、痛みと共存したほうが良いのではないかと思います。
まとめ
叔父も先日、脊柱管狭窄症の手術をしましたが、あまり経過は良くないようで、術後も痛みは取れていません。
農業のような腰をかがめた作業の多い人や、痩せて背の高い人、普段から姿勢のあまり良くない人が、脊柱管狭窄症になりやすいのではないかという気がします。
脊柱管狭窄症の予防は、とにかく腰に負担をかけないことです。
同じ姿勢をずっと取らずに、デスクワークの人なら1時間に1回立ち上がって歩くなどしましょう。
背骨や腰のストレッチなど、普段から背骨を柔らかくしておくことも大切です。
脊柱菅狭窄症はなかなかツラい病気です。動きが制限されるので筋力も落ちやすくなり、怪我にも繋がりやすくなります。
若いときから、背骨や腰に影響を与えるような過度な運動は避けつつ、ストレッチなどで体を柔らかく保つ習慣を持ちましょう。