STEAM教育(スティーム教育)ってなに?小中学校や高校の教育に影響は?具体的には何を?
文部科学省ではSTEAM教育(スティーム教育 以下、STEAM教育)を密かに推進しています。
そもそもSTEAM教育って何なのさっていうところですよね。
個人的には「ゆとり教育」の二の舞にならなきゃいいがなと考えています。
大体、文部科学省の考えることって、ほとんどがポーズだけで形になってないでしす、机上の空論だけで達成した感を出していることろがイヤですね。
そんなパフォーマンスより、公立学校の教職員の仕事環境改善とかスピードアップして欲しいという印象です。
で、STEAM教育とは何なのかについて、チェックしたことをシェアします。
STEAM教育とは
科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、芸術(Art)、数学(Mathematics)の頭文字を取った略称であり、これらの領域を統合して学習する教育のことです。
これらの学問分野を組み合わせることによって、学生たちは総合的な問題解決能力を身につけることができるとされています。
従来のSTEM教育に芸術を加えたものでもあり、芸術の分野がSTEM教育の学習に取り入れられることにより、創造性やデザイン思考などのスキルを育成することができます。
例えば、STEM教育では、プログラミングやロボット工学、電子回路設計、数学的モデリングなどの分野が扱われますが、STEAM教育では、これらの分野に加えて、デザインや音楽、絵画、舞台芸術などが含まれるイメージです。
STEAM教育のメリット
STEAM教育は、現代社会に必要なスキルを身につけることができるため、多くの学校で採用されています。
STEAM教育の目的は、学生たちに問題解決能力や創造性、コラボレーション能力、そして技術的なスキルを養うことであり、将来的に彼らが自分自身の人生や社会に貢献することができるようにすることです。
具体的には、狙いも含めて、
- 総合的な問題解決能力の育成
- 創造性やデザイン思考の発揮
- コラボレーション能力の向上
- 技術的なスキルの習得
- キャリアパスの多様化
などのメリットが挙げられます。
STEAM教育の取り組み事例
海外と日本国内のSTEAM教育事例を簡単に紹介します。
フィンランドは、世界で最も優れた教育システムを持つ国の一つとされています。
その教育改革の一環として、STEAM教育の重要性が認識され、積極的に取り入れられるようになっています。
フィンランドのSTEAM教育の特徴は、実践的な授業を重視することや、子どもたちが自分たちで問題を発見し、解決することを奨励することなどです。
また、フィンランドの学校では、工学やプログラミングなどの科目が必修科目として設定されています。
その他、アメリカ、イギリス、シンガポールもSTEAM教育が取り入れられています。
一方、日本国内では、小学校プログラミング教育が典型例です。
2020年度から「プログラミング教育」が必修科目となり、ロジカルシンキングや問題解決力、創造力などを育むことを目的として、Scratchなどのプログラミング教材を使って授業が行われています。
日本の大学でも、東京大学は「UTokyo STEAM」を設立し、ロボット工学や3Dプリンティングなどの分野で、高校生や大学生を対象にしたプログラムを展開しています。
STEAM教育の課題
文科省はSTEAM教育を推進していますが、現実には以下のような課題が存在しています。
- 教育現場の人材不足
- 設備や教材の不足
- 評価方法の確立
STEAM教育を実施するには、専門的な知識や技術を持った教員が必要ですが、折からの慢性的な人材不足は解消されていません。
現状でも想像のとおり、STEAM分野に精通した教員が不足しています。
さらに専門的な設備の導入費用の問題もあって、旗を振るだけの教育政策でしかないニオイが立ち込めています。
また、評価についても難しく、評価方法もまだ確立されていないのが現状のようです。
まとめ
「STEAM教育(スティーム教育)ってなに?小中学校や高校の教育に影響は?具体的には何を?」というテーマで、STEAM教育の概要について触れてみました。
文科省が旗を振っても現場サイドは、いつも混乱するばかりで、十分な成果が出るのかどうか不安はあります。
タブレットの配布でも、低スペックなタブレットを選択した自治体の学校では、通信速度が不安定で使い物になっていないケースも散見されます。
施策は構いませんが実効性が乏しい予感がしてならないのは気のせいでしょうか。
参照
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