ぎっくり腰の原因と対処法 ぎっくり腰になったらどうしたらいい?再発しないための予防法は?
ぎっくり腰は経験した人はわかると思いますが、なんとも言えない痛みに襲われとてもつらいものです。少し動かしただけでも息が止まるくらいの痛みが走ります。なぜぎっくり腰が起こるのか、その原因とぎっくり腰が起きたときの対処法 また、再発しないための予防法などについてお伝えします。
いきなり起きるぎっくり腰に注意
ぎっくり腰になったことがありますか?
私は数回なったことがありますが、これって急に起こるんですよね。特に油断していた時に起こるから厄介者です。
重いものを持つ時になるんでしょ、なんて思っていたら大間違いです。ほんの些細な拍子に、ぎっくり腰になることは多々あります。
私の例ですと、外出先のトイレの洗面所で手を洗った後に上体を上げた瞬間だったり、家で料理をしていて、包丁で野菜を切った後に上体を起こした瞬間だったり。
特に重いものを持っていたわけではありませんが、おそらく腰(背骨)の力だけで上体を起こそうとした、その瞬間に「ズキン!」と激しい痛みが起こり、ぎっくり腰を起こしました。
ぎっくり腰が起きた瞬間は、思わず「ハッ!」と息を呑むような痛みが走ります。
そしてその後から、少し腰を動かすだけで神経に触れるような息を呑む痛みが起こるように。
歩くのも、そおっと歩かないとすぐに痛みが起こりますから、何もできなくて大変です。
ぎっくり腰の原因
ぎっくり腰は正式には「急性腰痛」と呼ぶそうですが、なぜ起きるのかというと、
- 筋肉疲労
- 骨格のゆがみ
- 突然の急激な負荷
といったことが原因として、主に起こるようです。
また、加齢によるものや体質、生活習慣などが原因となる場合もあります。
痛みの原因は、腰を支える靭帯や筋肉に急に負担がかかったことで起きた断裂が、神経を刺激するためだそうです。
更に、腰の中央にある椎骨の関節とその周囲の関節包、椎間板などが傷つくことで、神経が圧迫されることからの場合もあるようです。
また、ぎっくり腰の延長としては、椎骨の関節や椎間板の変形により起こる椎間板ヘルニアや、椎骨の変形により脊柱管が狭くなる脊柱管狭窄症、椎骨の一部に変形や疲労骨折が起こる変性すべり症や分離症などがあります。
ぎっくり腰になったらどうしたらいい?
もしもぎっくり腰になったら、どうすればよいのでしょうか。
その対処法は大きく2段階に分かれます。
まず発症直後ですが、場合によって動くことも立ち上がることもできないと思います。
その場合はまず、腰に負担がかからない姿勢をとるようにします。
そうして安静にして、痛みを感じる部分を氷まくらなどを使ってしっかりと冷やしましょう。
その後2、3日が経過し 痛みが落ち着来始めたら、動かせる部位は積極的に動かしていきましょう。
以前はなるべき長期間動かさないようにと言われていましたが、長期間からだを動かさないでいると、筋肉が衰えてしまい回復が遅くなるそうです。
ただし、動かすと言っても無理をしてはいけません。痛みの度合いをみながら、少しずつ運動量を増やしていきましょう。
再発しないための予防法
ぎっくり腰を一度起こすと、再発しやすいと言われています。
そうならないためにも、普段の生活の中でぎっくり腰を起こす習慣を、なるべく減らすことです。
ぎっくり腰を起こしやすい習慣には、次のようなものがあります。
- うつ伏せに寝る
- ヒールの高い靴を履く
- 立ちっぱなし
- 座りっぱなし
- 中腰の姿勢が多い
- 運動不足
- 冷え
立ちっぱなし、座りっぱなしなど、同じ姿勢でいることはあまり良くありませんので、定期的に体を動かすようにしましょう。
運動不足は冷えを起こします。血流が良くなる工夫をしましょう。
荷物を持ち上げたり、前傾姿勢から上体を元に戻したり、くしゃみをするときなどに、ぎっくり腰は起きやすいです。
こういった動作の前はゆっくりと、立ち上がるときも腰ではなく膝で立ち上がるよう意識してください。
まとめ
普段から姿勢が悪く猫背の人は、将来的に腰を悪くする可能性が高まりますので、姿勢には気をつけてください。
ぎっくり腰を起こすと、寝ているときも痛いものです。その場合は、猫のように横向きで腰を丸めて眠ると、腰にあまり負担がかからず痛みを緩和できます。
ストレスが溜まっていたり、運動不足の人もぎっくり腰は起こしやすいので、しっかりと睡眠と食事を摂り、軽い運動習慣を持つようにしましょう。