皮下脂肪と内臓脂肪とは?肥満タイプの見分け方と適したダイエット方法 内臓脂肪は健康リスクあり!
肥満と一言で言っても、皮下脂肪タイプと内臓脂肪タイプとがあります。あなたはどちらの肥満タイプですか?その見分け方と適したダイエット方法をご紹介します。隠れ肥満も多い内臓脂肪タイプは、健康リスクがあるので要注意ですよ!
もくじ
ダイエットする前に肥満タイプをチェック!
体重が重い。実際太っている。体脂肪率が高い。
ダイエットするしかないね…。
と、ダイエットを始めるえる前に、自分の脂肪はどこに付いているかを把握しましょう。
太っていると一言で言っても、皮下脂肪が付いている場合と、内臓脂肪が付いている場合とでは、ダイエット法も異なります。
なので、自分が皮下脂肪タイプなのか、内臓脂肪タイプなのかをチェックしましょう。
皮下脂肪とは
ところで、皮下脂肪とはどういうことを指すのでしょうか。
皮下脂肪とは、名前からも想像がつくように、皮膚の下に付いている脂肪のことです。皮膚のすぐ内側についているので比較的体の表面に近い場所に脂肪が付いているということになります。
皮下脂肪は、二の腕やお腹周り、太ももの裏といった、普段あまり動かすことのない部位に付きやすいです。
ちなみに皮下脂肪は、一度付くと落としにくいという性質があります。
困りますねぇ。
内臓脂肪とは
皮下脂肪に対して、内臓脂肪とはどういったものなのでしょうか。
内臓脂肪とは、その名の通り内蔵のまわり付いた脂肪のことです。
内臓脂肪は食べすぎて摂取しすぎた栄養が、消費しきれずに余って内蔵のまわりに蓄積されます。
内蔵はおなか周りにあるため、ちょどおへそのあたりの腹囲が増加します。
内臓脂肪は皮下脂肪と比べ、健康リスクが高いとされています。
ただ嬉しいことに、内蔵脂肪は皮下脂肪と比べて燃焼させやすいという特徴があります。
あなたはどちらの肥満タイプ?
ところで自分は、内臓脂肪と皮下脂肪のどちらが付いてしまっているのだろうか。そう考えますよね。
では、この2つを見分ける方法を紹介しましょう。
まず皮下脂肪は、皮膚の下に付いているため、指で簡単につまむことができます。
つまんで皮が分厚くなる部分は、皮下脂肪が付いている証拠です。自分の身体をあちこちつまんでみてください。きっと明らかに、薄いところと分厚いところとがあることに、気づくでしょう。
特におへそ周りや、左右の腰骨の上あたりは、皮下脂肪が尽きやすいです。というのもこういった部位は、あまり動かす機会がないため、どうしても年齢とともに脂肪が付いてしまいやすいのです。
反対に、内臓脂肪は体の奥に脂肪が付いているため、指でつまむことができません。内臓脂肪は脂肪が内側からお腹を膨らませるので、皮膚がパンと張った感じになります。
お腹の脂肪がタプタプしておらず、中から押されているかのようにパンと膨らんでいたら、それは内蔵脂肪であると考えられます。
しかし、一見痩せて見える人の中にも、内臓脂肪タイプはいます。これは「隠れ肥満」といわれるもので、痩せているのに体脂肪率が高い人は、内臓脂肪が付いていることが考えられます。
主に運動不足だったり、食事が偏っていたり、糖分や高カロリーの食事を好む現代人は、この隠れ肥満が多いと言われています。
内臓脂肪タイプは高血圧や高血糖、糖尿病などの健康リスクが高まるなので、一見痩せて見えても注意が必要です。
もちろん、内臓脂肪と皮下脂肪の両方が付いている人もいます。
皮下脂肪の落とし方
皮下脂肪は生活習慣病などの影響はあまりありませんが、じわじわと蓄積され、一度付くとなかなか落ちないのがやっかいです。
皮下脂肪は男性と比べると女性の方が多めなのが一般的です。ただ更年期になると皮下脂肪の付くスピードが加速していくので、気をつけたほうが良いでしょう。
皮下脂肪の落とし方としては、食事の摂り方に気を使う必要があります。
- タンパク質と食物繊維をしっかり摂る
- 食事の時間は規則正しく
- 腹八分目までにする
- バランスのよい食事を心がける
といった点を意識して、食事を摂るようにしてください。
また、食事だけでは皮下脂肪は落ちません。運動によって皮下脂肪を燃焼させる必要があります。
皮下脂肪には筋トレ(無酸素運動)が効果的です。筋肉量が増すと基礎代謝が上がるため、脂肪が燃えやすくなるからです。
簡単にできるおすすめの筋トレは、自宅でも手軽にできるスクワットです。
仕事の合間、手洗いに立つタイミングなどで必ずスクワットをする、という習慣を付けると良いでしょう。
内臓脂肪の落とし方
内臓脂肪は、わりと落としやすいので、少し頑張れば効果も現れやすく、ダイエット的にはやりがいのあるものです。
内臓脂肪を落とすには、生活習慣を見直すことです。
まず、食事に関しては、
- 食べすぎない
- 飲みすぎない
- 甘いものを食べすぎない
ことです。
次に、有酸素運動を行い脂肪を燃焼させましょう。
内臓脂肪を燃やすおすすめの有酸素運動は、
- ウォーキング
- ランニング
- スイミング
- サイクリング
- エアロビクス
などです。
もっともお手軽なのはウォーキングです。少し息が上がるくらいのスピードで30分以上歩くだけで、内蔵脂肪の燃焼につながります。
忙しい人は仕事帰りに1駅手前で下車し、そこから歩いて帰ると良いでしょう。
まとめ
食事に関しては、わりとどちらにも共通しているように思いますが、皮下脂肪か内臓脂肪かにより、適した運動(無酸素運動と有酸素運動)が異なるというのは面白いですね。
皮下脂肪を落としたいのにジョギングをしていたり、内臓脂肪を減らしたいのに筋トレしていたりといった、効果の薄い組み合わせで無駄な努力はしたくないものです。
私は加齢による皮下脂肪タイプなのに、懸命にウォーキングとジョギングをしていました(笑)。
ダイエット以外でも意味はあるのでウォーキングとジョギングは続けますが、皮下脂肪を減らすために今後はスクワット習慣を身に付け、お腹周りをスッキリさせたいと思います。