オーボエに向いてる人とは?オーボエの特徴とクラリネットとの違い、オーボエ協奏曲などを紹介

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オーボエを演奏するのに向いている人とは、どんな人なのでしょうか?そもそも、オーボエはクラリネットとどこが違って、どんな特徴や種類があるのでしょうか?また、オーボエが演奏されている代表的な曲には、どんな曲があるのでしょうか?など、そんなオーボエという楽器についてお伝えします。

オーボエとクラリネットの違い

「オーボエってどんな楽器なの?」という人でも、クラリネットなら想像ができるのではないでしょうか?

大きな黒いリコーダーに銀色の部品がたくさんついたような、あの楽器です。

オーボエは、そのクラリネットに見た目がとても似ている楽器ですが、よく見ると吹き口の形が全く違うことに気付くと思います。この吹き口の形の違いこそが、オーボエとクラリネットの最も違うところで、オーボエの魅力です。

クラリネットの吹き口はサックスと同じで、リードが1枚入ったマウスピースが付いています。これに対してオーボエの吹き口は、まるでストローが刺さっているかのような見た目をしています。

これは「ダブルリード」と呼ばれ、2枚のリードを束ねた吹き口です。この吹き口の違いによって、形はとても似たオーボエとクラリネットですが、音色も演奏方法も全く異なった楽器になっています。

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オーボエの種類

オーボエはサックスなどと同じで、音域の違いによっていくつかの種類があります。

  • C管:ハ長調の楽器
  • A管:イ長調のオーボエダモーレ
  • F管:ヘ長調のコールアングレ

C管→A管→F管と音が低くなっているのですが、さらに低いバスオーボエも存在します。

このバスオーボエは年に数本しかつくられないという珍しい楽器で、ホルストの組曲「惑星」を演奏するためだけに存在しているとも言われています。

また、オーボエにはドイツ式の「ウィンナーオーボエ」とフランス式の「コンセルヴァトワール式」の2つのタイプがあり、音色も指使いも異なります。

さらに、オクターブキーの操作方法の違いによって、セミオートマティックとフルオートマティックという2つのタイプがあります。

オーボエに向いてる人とは?

オーボエは他の管楽器と違い、身体が小さいことがハンディキャップにならない楽器です。

まず、オーボエは他の管楽器と違い、吹く息が余ってしまうという特徴があります。そのため肺活量が大きい必要はありません。

また、リコーダーのように直接指で孔を押さえる必要はないので、手が小さくても問題ありません。

「キイ」を操作して孔を押さえるのですが、クラリネットやフルートよりも構造がコンパクトなので、手が小さいほうがむしろ有利かもしれません。

ただし、オーボエは「世界一難しい木管楽器」と言われている楽器です。音を出せるようになるのにも、音をコントロールできるようになるにも、根気強く続けていける人が向いています。

さらに、オーボエで使うリードは自分で作らなければなりません。そのため細かい手作業が好きな人に向いている楽器といえます。

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オーボエのリードとは?

オーボエのダブルリードで音が鳴る原理は、合わせた2枚の葉っぱを唇の先で挟んで息を吹き込むと音が鳴る仕組みと同じです。

リードには葦の一種の「ケーン」という植物を使います。縦に割ったケーンを薄く削り、それを2枚組み合わせて作ります。

リードは市販されている物もありますが、厚さや形が自分好みとは限らないので、基本的には自分で作るものと考えておきましょう。

プロもアマチュアも、オーボエ奏者はたいてい自分でリードを作っています。しかも、せっかく作ったリードも使える時間は長くても1週間です。

なかには全く使えないリードもあるので、こまめに作り置きをする必要があります。

オーボエ協奏曲など、オーボエの名曲

オーボエは管楽器の中で始めてオーケストラに採用されたともいわれ、音色や表現力の豊かさからオーケストラでソロを担当することが多い楽器です。

オーボエの魅力を発揮できる、代表的な名曲を紹介します。

  • モーツァルト「オーボエ協奏曲ハ長調 K.314」
  • モーツァルト「オーボエ四重奏曲ヘ長調」
  • マルチェロ「オーボエ協奏曲」
  • ドヴォルザーク「交響曲第9番「新世界より」”第2楽章”」
  • サン=サーンス「オーボエ・ソナタ 作品166」

オーボエに興味のある方は、ぜひこれらの曲を聞いてみてください。

まとめ

オーボエは「世界一難しい木管楽器」とも言われていますが、その演奏の難しさも、音色の魅力も、「ダブルリード」と呼ばれる吹き口の特徴が大きく影響しています。

身体が小さかったり、肺活量が少なくて、管楽器に向いていないと思っていた人でも、リードを手作りできる器用さと、上手に吹けるようになるまで諦めない根気強さがあれば、オーケストラでソロを任されようになるかもしれません。

興味を持たれたなら、早速楽器屋に言って実際のオーボエを見てみましょう。そして楽器屋の店員さんに色々と話を伺うと良いと思いますよ。

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