昭和の漫画(まんが)作品の中から、おすすめの名作をを年代順にご紹介します。ただし、今でも読むことのできる1960年代以降の作品になります。当時の空気を色濃く反映した漫画作品を通して、タイムスリップを楽しんでみてください。
昭和の漫画
昭和は1926年から1989年まで、64年間続いた比較的長い時代です。
この間に漫画も随分と進化しました。
日本の漫画の歴史は昭和よりももっと古く、現代の「漫画」につながる、滑稽さや風刺性、物語性などを持った絵画作品という観点で語ると、最も古いものは平安時代の絵巻物『鳥獣人物戯画(鳥獣戯画)』だと言われています。
そして今の漫画に似た画風のものが登場するのは、もっと後の江戸時代くらいのようです。
そんな古い作品は、いま身近に読むことはできません。
現在の感覚で、漫画(コミック)として今でも手に入り楽しめるような作品は、昭和の1960年代以降の作品となるでしょう。
この頃になると、漫画が大衆の娯楽として一般化し、少年雑誌などが人気を得始め、一気に漫画作品も増えていき、いま読んでも面白い作品が現れ始めました。
ということで、今回は昭和の漫画(1960年代以降)の名作を年代順にご紹介していきたいと思います。
1960年代の名作漫画
では、1960年代の名作漫画からいきましょう。
この時代は、今では大先生と言える人たちのデビュー作に近い作品が目白押しです。
1962年 おそ松くん(赤塚不二夫)
1962年 ひみつのアッコちゃん(赤塚不二夫)
1964年 サイボーグ009(石ノ森章太郎)
1965年 ゲゲゲの鬼太郎(水木しげる)
1965年 怪物くん(藤子不二雄A)
1966年 巨人の星(梶原一騎、川崎のぼる)
1966年 魔法使いサリー(横山光輝)
1967年 パーマン(藤子・F・不二雄)
1967年 あしたのジョー(ちばてつや、高森朝雄)
1968年 アタックNo.1(浦野千賀子)
1968年 サインはV!(神保史郎、望月あきら)
1969年 ドラえもん(藤子・F・不二雄)
誰もが知っているドラえもんは1960年代にデビューした作品なんですね。
それが今でも続いているって、いかにドラえもんが凄いかが分かります。
ここにあがっている作品は、本当にどれも名作だと思いますよ。
ストーリーはシンプルながらも、漫画の持つ本質がこの時代の作品に既に完成しているような気がします。
いずれも少年少女に夢と希望を与える正統派漫画ですね。
女子向け漫画も登場していますし、スポーツ漫画もありますね。
アタックNo.1やサインはV!など、この頃の日本は「東洋の魔女」と呼ばれ、女子バレーボールがすごく強かったので、そういったバレーボール人気も漫画に反映されたのでしょうね。
1970年代の名作漫画
続いて、1970年代の名作漫画がこちら。
1971年 三国志(横山光輝)
1971年 空手バカ一代(梶原一騎、つのだじろう)
1971年 バビル2世(横山光輝)
1972年 ポーの一族(萩尾望都)
1972年 キャプテン(ちばあきお)
1972年 ドカベン(水島新司)
1972年 ベルサイユのばら(池田理代子)
1972年 漂流教室(楳図かずお)
1973年 BLACKJACK(手塚治虫)
1973年 はだしのゲン(中沢啓治)
1973年 エースをねらえ!(山本鈴美香)
1975年 はいからさんが通る(大和和紀)
1976年 こちら葛飾区亀有公園前派出所(秋本治)
1976年 ガラスの仮面(美内すずえ)
1976年 王家の紋章(細川智栄子)
1977年 生徒諸君!(庄司陽子)
1977年 銀河鉄道999(松本零士)
1978年 パタリロ!(魔夜峰央)
1978年 うる星やつら(高橋留美子)
1979年 キン肉マン(ゆでたまご)
1970年代に入ると、これまでの少年少女向けの作品から、大人が読んでも楽しめるような作品も徐々に増えてきていますね。
独特の世界観を持つ作品も増え、漫画の持つ可能性が一気に開花した感じがします。
1980年代の名作漫画
昭和の最後の10年でもある1980年代の名作漫画です。
1980年 Dr.スランプ(鳥山明)
1980年 めぞん一刻(高橋留美子)
1981年 タッチ(あだち充)
1981年 キャプテン翼(高橋陽一)
1981年 有閑倶楽部(一条ゆかり)
1982年 ときめきトゥナイト(池野恋)
1983年 北斗の拳(原哲夫、武論尊)
1983年 美味しんぼ(花咲アキラ、雁屋哲)
1984年 DRAGON BALL(鳥山明)
1985年 CITY HUNTER(北条司)
1985年 クッキングパパ(うえやまとち)
1986年 聖闘士星矢(車田正美)
1986年 YAWARA!(浦沢直樹)
1986年 ちびまる子ちゃん(さくらももこ)
1987年 ジョジョの奇妙な冒険(荒木飛呂彦)
1987年 ぼくの地球を守って(日渡早紀)
1987年 動物のお医者さん(佐々木倫子)
1987年 らんま1/2(高橋留美子)
1987年 3×3 EYES(高田裕三)
1988年 MASTER KEATON(浦沢直樹)
1988年 寄生獣(岩明均)
1989年 はじめの一歩(森川ジョージ)
1989年 DRAGON QUEST -ダイの大冒険-(三条陸、稲田浩司)
1980年代は鳥山明さんが登場しましたね。そして浦沢直樹さんも。
80年代の作品は、今でもよく名前の挙がるものがたくさんある気がします。
漫画作品が人の人生を変えてしまうほど、影響力を持った作品が80年代くらいから登場したように思います。
もう漫画が子供だけの娯楽ではなく、完全に大人向けの漫画などが登場しています。
というか、漫画を読んで育った子供の成長に合わせ、漫画も対象年齢を上げているような…。
まとめ
昭和が終わって既に30年以上が経過していますが、昭和に始まった作品でいまだに連載が続いているものもいくつかありますね。
今回紹介しきれなかった昭和の名作漫画はまだまだたくさんあります。
もし読んだことのない作品があったら、まずは読んでみてもらって、気に入った作品があったら作家で深堀していくと良いと思いますよ。
今や漫画やアニメは世界に誇る日本の代表的な文化といえるものにまでなっています。
こうして昭和の漫画を年代順に読んでみると、いかに日本の漫画が進化し、しかも素晴らしい作品がたくさんあることが分かると思います。
また機会がありましたら違った視点から漫画について書いてみたいと思いますので、楽しみにしていてください。